ときが見える【ガンダムジークアクス #名言ノート82】
今回紹介させていただく名言はこちら!
刻(とき)が見える
「ときが見える」とも「時が見える」とも「刻が見える」とも書きます。
時・・・つまり時間はふつう、ヒトには観測することができません。つまり「ときが見える」と発言している人には、時間や空間を超越した次元を認識している状態であることをがわかります
言った人
ララァ・スン

「ときが見える」は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するキャラクター、ララァ・スンが死の間際に主人公のアムロ・レイに言ったセリフです。
この言葉は、ニュータイプ能力を持つ者が、時間や空間を超越した次元を認識できることを示唆しています。特に、ララァの場合は、自身の死を予感し、その瞬間を「時が見える」と表現したと解釈できます。また、この言葉は、物語の中で、ニュータイプ同士の精神的な繋がりや、死後の世界観を象徴する重要なキーワードとなっています。
昨日最終話が放映された、機動戦士ガンダムのIFストーリー(というかパラレルワールド)を展開しかなりアニメ業界を騒がせている『機動戦士ガンダム ジークアクス(Gundam GQuuuuuuX)』では、なんとララァではなくシャアが「ときが見える」と発言してかなり話題になりました。

3次元を超越した存在
私はガンダムに関してかなりにわかなので、むしろ時間とか空間とか次元について話を掘り下げてみたいと思います。
私たちは「左右」「前後」「上下」に自由に移動することができます。それぞれの軸を1次元だとすると「左右の次元」と「前後の次元」と「上下の次元」があるので合計して3次元の空間で生きているといえます。

1次元は「点」、2次元は「線」、3次元は「立体」といった方がイメージしやすいかもしれません。これは自分自身含め私たちが生きる世界のすべてが3次元だから直感的に納得できるんじゃないでしょうか。ちなみに紙やディスプレイ上にしか存在できない、特に漫画やアニメ作品のキャラクターのことを2次元キャラとかいったりするのは、漫画やアニメのキャラは決して立体として存在することができないからです。
この3次元に「時間」を加えた概念が「4次元時空」と呼ばれるもので、アインシュタインの相対性理論の基礎的な前提として認知されています。
とはいえ、私たちが目で実際に見て、検知できるのは3次元までの世界です。「時」はあくまでも人類が共通して認識しているだけのフィクションでしかなく、だれひとりとして実際に「時」そのものを見た人はいません。
しかし、ガンダムシリーズのララァやシャアは「ときが見える」という言葉を残しています。いったいどういうことでしょうか?
高次元からは低次元にいくらでも干渉できる

自分がいる次元よりも下の次元のことはいくらでも観測することができます。何なら思い通りにすることだって意のままです。まるで創造主ですね。
3次元に生きる私たちは、2次元のアニメや漫画や文字を観測することができますし、もちろん1次元の点だって観測できます。(とはいえそれらすべてが極々小さい3次元の原子から構成されているので、よくよく考えたらヒトが検知できるすべてのものは3次元といえなくもないのですが・・・)
しかし、ヒトの限界はしょせん3次元です。仮に4次元や5次元、もっと高次元の世界があったとした場合、3次元までしか検知できない人は4次元以上の世界を検知することはできません。
ちなみにゴリゴリの数学や物理学の世界にはなりますが、理論上、宇宙は10次元で構成されていると考えられています。理屈の上では数式では何次元でも表現することができます。
10次元という概念は、主に超弦理論やM理論といった物理理論で登場します。これらの理論では、私たちの観測する4次元(3次元空間+1次元時間)の他に、余分な高次元が存在すると考えられているようです。これらの高次元は、非常に小さく丸まっているため、私たちの日常的なスケールでは観測できないとされています。
まったく直感的に理解できないと思っても仕方がありません。理解できなくて当然です。それは私たち人がどこまで行っても3次元の空間に生きる生き物だからです。
ちなみに、理屈上では高次元からは低次元を思い通り操作できます。
例えば2次元の世界に檻の中にとらわれている人がいるとしましょう(檻の絵の中に一人のヒトの絵が描かれている)2次元のヒトは檻から出ることができません。しかし、3次元に住む私たちは2次元にいくらでも干渉することができます。2次元の檻の中にいる人を消しゴムで消して、檻の外に描きなおしてあげればいいだけです。

この現象を2次元の世界で考えてみると、檻の中にいた人がいきなり消えて、次の瞬間にいきなり檻の外に現れることになります。まるで超能力ですね。しかし、3次元側からすると、なにも不思議なことはありません。
このように高い次元からの干渉は低い次元のルールや原則を完全に無視することができます。
これをたとえば4次元側から3次元側に干渉することを考えてみましょう。
3次元の世界(この世界)で檻に入れられているヒトがいるとします。ある瞬間その人がふっと跡形もなく消え、次の瞬間に檻の外に現れたとします。もし何のトリックもないとしたら「アリエナイ」ことが起きたことは間違いなく、もはや奇跡とすら言えるかもしれません。
しかし3次元から2次元を観測および鑑賞した時と同じように、4次元から3次元を鑑賞していたとしたら・・・辻褄は合うような気がしませんか?
つまり、高次元からは低次元のことがいくらでも観測可能だということになります。低次元からは全く観測できないとしてもです。
そう考えると『ときが見える』という言葉の意味がだんだん分かってきませんでしょうか?
つまり『ときが見える』ということは『時』を検知できているということであり、通常我々が暮らしている世界よりも高い次元からこちらの世界を観測していることになります。
高い次元からの干渉は低い次元のルールや原則を完全に無視することができます。とすれば、時間が存在する次元よりも高い次元からであれば、時間すらも意のままに操ることができそうです。
時間を巻き戻したり、未来にタイムトラベルしたり・・・というドラえもん的な時間旅行というよりは、3次元における過去と現在と未来のすべてに自分が存在しているという感じでしょうか。うーん、文章で書くのは難しいですね・・・。

なんにせよ、初代ガンダムのララァといい、ガンダムジークアクスのシャアといい「ときが見える」という発言が飛び出したということは普段私たちヒトが生きている3次元を超越した次元にたどり着いてしまっていることを示唆します。
「どうやら次元をこえたようだな」とか「過去や未来がすべてみえる」・・・といったようなセリフではなく、ただ「ときがみえる」というセリフのみで意図を伝えようとしている演出がなんとも粋ですよね。ガンダムが長年にわたって人気を保ち続けている理由がなんとなくわかるような気がします。
モビルスーツの機体とかガンダム世界の政治や戦争にあまり興味がないので、個人的に興味がある物理学とか科学の話になってしまいましたが、書いてる私はとても楽しかったです!笑
それにしても初代ガンダムと最新のスタイリッシュなガンダムアニメのトレンドを見事に融合させてどちらの層のガンダムファンもがっちりとつかんだガンダムジークアクスってすごいですよね。さすがガンダムのサンライズとエヴァのカラーの夢のタッグだな、と言わざるを得ません。

ジークアクスが終わってからもいろんな考察動画を見て楽しんでいるんですが、その中でも特にガンダムを神話として新しい神話を作り出したという説を唱えているこちらの考察がとても興味深かったです。
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