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雨上がりの空気が、好き。


※約1,100文字あります(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)

雨上がりの空気って、
なんだか好き。

雨が止んだあとに
そっと外へ出ると、

さっきまで見ていた景色なのに、
どこか違う世界へ来たような
不思議な感覚になる。

空は少しずつ明るさを取り戻し、
木々の葉には小さな雫が残っている。

道路はまだ濡れていて、
その水たまりに映る空まで
なんだか優しく見える。

変わったのは景色じゃない。

ほんの少し、
自分の心なのかもしれない。

雨が降っている間は、
どこか気持ちまで
閉じこもってしまうことがある。

空も暗く、
窓を叩く雨音を聞きながら、
知らないうちに心まで
重たくなってしまう日もある。

だけど、
雨が上がると同時に、
心にも少しだけ光が差し込む。

空気はひんやりしていて、
深く息を吸い込むたびに、
胸の奥まできれいに
なっていくような気がする。

湿った土の匂い。

草や木が放つ
みずみずしい香り。

風はやわらかく、
街全体が静かに
深呼吸をしているように感じる。

あの時間だけは、
誰かと競う必要もなく、
急ぐ理由もなくなる。

「今日も頑張らなきゃ」

そんな気持ちさえ、
少しだけ肩の力を抜いてくれる。

雨は、
決して嫌なものばかりじゃない。

植物にとって恵みであるように、
人の心にも、
必要な雨があるのかもしれない。

涙を流したあとに、
少しだけ心が軽くなることがあるように、

空も、
思い切り泣いたあとだからこそ、
あんなにも
澄んだ青空を見せてくれるのかもしれない。

人生にも、
雨の日はある。

思うようにいかない日。

涙が止まらない日。

先が見えなくなる日。

そんな時間は、
できれば早く終わってほしいと願う。

でも、
雨があったからこそ見える景色も、
きっとある。

雨上がりの空気が
こんなにも心地いいのは、

雨を知っているから。

晴れの日だけでは、
感じられなかった優しさがある。

だから私は、
雨上がりの空気が好き。

何かが大きく変わったわけじゃない。

それでも、
世界は少しだけ輝いて見える。

もしかすると、
幸せってそんなものなのかもしれない。

劇的に人生が変わることではなく、

ほんの少し、
空気がおいしいと感じられること。

景色がきれいだと思えること。

今日も生きていてよかったと、
静かに思えること。

雨上がりは、
そんな小さな幸せを思い出させてくれる。

そしてまた、
どんな雨の日にも、
その先には澄んだ空が待っていることを、
そっと教えてくれている気がする。

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