KEKフォトウォーク:姫蛍と加速器
KEK(高エネルギー加速器研究機構)で
フォトウォークの参加者を募集していました
加速器は電子や陽子などの素粒子を加速し原子核などに衝突させて 分裂の過程や生成物の軌跡から物質の成り立ちを調べる装置です

KEKのつくばキャンパスの地下には周長3kmの円形トンネルが在り 加速器は電子や陽子を電磁場で回転させ 光の速さに限界まで加速します

「あなたの作品が世界に羽ばたくチャンス!」と云う謳い文句に誘われた訳ではありませんが 加速器を見ておくのも好いかなと思い 応募することにしました

初夏の日差しの中をつくばエキスプレスに乗ってKEKのつくばキャンパスへ向かいます

つくば駅の構内にはつくばの物産を販売するお店も有り 加速器見学の気分の高揚感はいやが上にも盛り上ります

バスに半時間ほど揺られ筑波山の麓にあるKEK(高エネルギー加速器研究機構)に到着します

常設のコミュニケーションプラザにはあのカミオカンデ でニュートリノ振動実験などに活躍している世界最大の光電子増倍管も展示されています
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そんなこんなで撮影した写真を
コンテストに応募し
結果を待つこと半年……

何と!2位に選ばれました
これまでフォトコンテストの類には応募したことが無く ビギナーズラックで入賞することができました

私はフォトウォーク参加に先駆けて姫蛍を撮影しました
応募した作品はこの姫蛍と加速器を合成した写真です

姫蛍の飛行は将に荷電粒子の軌跡を可視化したイメージを思い起こさせます
実際に応募した作品は高解像度ですのでこのブログでは表示できません
※作品掲載サイト(KEK)のURL
https://www.kek.jp/wp-content/uploads/2025/10/A-04_01.jpg
※表示された画像をクリックすると更に拡大されます

審査結果が発表されましたがこれで終わりではありません
次はGlobal Photowalk!で国際投票が行われます
フォトウォークは各国で開催され国ごとの入賞作品がInteraction.orgに集められて国際投票で競います
KEKフォトウォークの担当者は私の作品にとても素敵なタイトルを付けてくださいました
Title: The Trails of Princess in the Accelerator
そして日本語の原文よりも素敵な説明文も
Description: Fireflies are found in over 2,000 species worldwide, yet only a handful truly glow. In Japan, the most famous are the Heike firefly and the Genji firefly, which shine continuously, and the Hime firefly, a tiny, magical species found only in Japan. “Hime” means “princess,” and true to its name, this little firefly flashes like sparkling gems, leaving dotted trails of light. Watching its glowing paths is like seeing the streaks of charged particles in a spark chamber or a Cherenkov detector—beautiful, fleeting, and absolutely mesmerizing.
* Note: This photo is a composite photo. The KEK Photowalk judges commended the photograph's composition in blending particle physics with Japanese nature.
Photographer: 佐々木能成 / Yoshinari Sasaki
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しかし残念ながらビギナーズ・ラックもここまです
グローバル・フォトウォークでは入賞することはできませんでした
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ところが何と言う幸甚なのでしょうか

作品がイギリスの技術誌Natureに掲載されました


機械翻訳:上記の、粒子加速器の周りを飛び回るホタルの合成写真は、今年のグローバル・フィジックス・フォトウォーク2025の候補作品の一つでした。「ホタルの光る軌跡を見ていると、スパークチャンバーやチェレンコフ検出器で荷電粒子の軌跡を見るような感覚になります。美しく、儚く、そして実に魅惑的です」と、写真家の佐々木能成は述べています。
作品掲載サイト(Nature)のURL
https://mailchi.mp/nature/daily-briefing-13895430?e=9391d8f754

機械翻訳:物理学の驚異。粒子加速器の周りを飛び回るホタルを捉えたこの写真は、合成画像として作成された。「ホタルの光る軌跡を見ていると、スパークチャンバーやチェレンコフ検出器で荷電粒子の軌跡を見るような感覚になります。美しく、儚く、そして実に魅惑的です」と、今年のグローバル・フィジックス・フォトウォーク2025のノミネート作品の一つに選ばれた佐々木能成氏は語る。審査員は、素粒子物理学と日本の自然を融合させたこの写真の構図を高く評価した。

最後になりますが
貴重な機会と過分な評価をくださった
KEKフォトウォーク2025の審査員の諸賢
および
Nature’s photo teamの各位
姫蛍撮影の端緒を開いてくださった
山一地区公民館の諸兄姉に
心よりお礼申し上げます (佐々木能成)
私の姫蛍と加速器の写真が 日本の最先端の科学と技術力 そして 日本の豊かな自然を 世界に喧伝する一端を担えたとすれば望外の喜びです
