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Claude Codeでバックオフィス業務のために「back-officeリポジトリ」を作ったほうがいいよ

割引あり

個人事業主や法人はとにかくバックオフィス業務が多いです。

経理・会計だと

  • SaaSの請求書(領収書)を毎月集める

  • クレジットカード明細と領収書を突合する

  • 取引先へ請求書を発行する

  • 入金された振込と自分が発行した請求書を突合する

  • freeeに仕訳を切る

  • 決算期に税理士さんに資料を渡す

  • 法人税・消費税・地方税の申告対応(税理士経由)

資金調達・財務だと

  • 信用金庫や日本政策金融公庫からの借入を管理する

  • 借入の返済スケジュールを管理する

  • 資金繰り表の更新

労務・社会保険だと

  • 社会保険(健康保険・厚生年金)の加入手続き・届出

  • 役員報酬の変更手続き(定時株主総会の議事録作成含む)

  • 算定基礎届の提出

  • 労働保険の年度更新

  • 年末調整の対応

  • 住民税の特別徴収の処理

補助金・助成金だと

  • 補助金・助成金の申請書類の作成

  • 交付決定後の実績報告書の作成

  • 証拠書類(見積書・発注書・納品書・請求書・振込明細)の保管

  • 報告書類の作成

法務・登記だと

  • 定時株主総会の開催と議事録作成(毎年)

  • 役員変更登記(任期満了時の重任登記含む)

  • 法人の登記事項変更(住所変更など)

その他の定期手続きだと

  • 出張旅費規程を整備する

  • 法定調書の提出(支払調書など、毎年1月)

  • 固定資産税の支払い(事業用資産がある場合)

  • 各種契約の更新管理(オフィス、SaaS、保険など)

とにかくやることが多いです。
僕は法人を2社、経営しているのですが、こういう業務を「毎月手作業でやる」のが本当に嫌で、今までは書類のデータをなくして何時間も探したりしていましたが、今はback-office専用のgitリポジトリを作って運用しています。

このリポジトリには、SaaSの一覧、領収書の取得手順、仕訳ルール、スクリプト、そして未来の自分への申し送りメモなどを全部集約していて、Claude CodeとfreeeのMCPサーバーを組み合わせれば、月次のバックオフィス業務がほぼ自動化できます。

今日はその構成を細かく紹介しつつ、「こういうこともリポジトリに入れておくといいよ」という話を書いていきます。

※主に税務、会計処理について中心に書いています。

なぜ専用リポジトリを作るのか

最初は「freeeに全部入れておけばいいでしょ」と思っていたのですが、実際に運用してみるとfreeeだけでは足りないことがたくさんありました。

  • 領収書の取得手順をどこかにメモしておかないと、毎月「あれ、Slackの領収書ってどこからダウンロードするんだっけ?」となる

  • SaaSごとのアカウントとメールアドレスの対応を忘れる(どのGoogleアカウントでログインするんだっけ、みたいな)

  • 仕訳ルール(この支出は支払手数料?それとも通信費?)を毎回考え直すのがもったいない

  • 出張旅費規程のExcel日本政策金融公庫の返済予定表みたいな書類の置き場が欲しい

  • 未来の自分への申し送りメモ(「来期からこのサービスは解約する」「次回決算で確認すること」など)を残す場所が欲しい

これらは「freeeに入れるにはノイズ」「Notionに入れるにはコード寄り」という中間にある情報なんですよね。

だったらgitリポジトリに全部入れてしまおう、というのが発想の出発点でした。Claude Codeからも参照しやすいし、バージョン管理もできるし、プライベートリポジトリなら情報漏洩リスクも最小化できます。

ディレクトリ構成

僕のback-officeリポジトリはこんな構成になっています。

back-office/
├── README.md
├── docs/
│   ├── freee/
│   │   ├── freee_SaaS_領収書メール設定ガイド.md
│   │   └── freee_SaaS_未対応タスク.md
│   ├── freee-journal-rules.md           # 仕訳ルール
│   └── future-memo.md                   # 未来の自分への申し送り
├── receipts/                             # 領収書PDFの一時置き場
│   ├── AWS/
│   ├── GitHub/
│   ├── GoogleCloud/
│   ├── Slack/
│   ├── Vercel/
│   ├── スマートEX/
│   └── ...
├── references/
│   ├── services.md                       # SaaSサービス一覧
│   └── 日本政策金融公庫_返済予定表.pdf
└── scripts/
    ├── monthly-billing-check.sh          # 月次請求確認
    ├── billing-check-all-months.sh       # 全月一括処理
    ├── upload-receipts.sh                # 領収書アップロード
    └── receipts/                         # ★サービス別自動化
        ├── README.md                     # サービス一覧と進捗管理
        ├── _lib/                         # 共通ヘルパー
        │   ├── run-all.sh               # 全サービス一括実行
        │   ├── run-service.sh           # 単一サービス実行
        │   ├── resume-next-session.sh   # 対話セッション起動
        │   ├── list-unmatched.sh        # 未紐付け取引の照会
        │   └── find-existing.sh         # 既存ファイル検索
        ├── aws/                          # サービスごとに1ディレクトリ
        │   ├── README.md                # 手順・ハマりポイント・改善履歴
        │   ├── prompt.md                # Claude Codeに渡すプロンプト
        │   └── fetch.sh                 # ローカルファイル列挙
        ├── github/
        ├── slack/
        ├── google-workspace/
        ├── claude/
        └── ...(24サービス)

最初はdocs/freee/receipt_guides/にサービスごとのmdファイルを置いていたのですが、運用していくうちに「手順書だけでは足りない、プロンプトもスクリプトも一緒に管理したい」と思うようになって、scripts/receipts/<service>/という構成に進化しました。

この構成のポイントは後ほど詳しく説明しますが、1サービス=1ディレクトリに、手順書(README.md)・自動化プロンプト(prompt.md)・ファイル検索(fetch.sh)の3つを閉じ込めるのがコツです。

順番に中身を説明していきます。

references/services.md :SaaSサービスの一覧を全部書いておく

これが一番重要なファイルです。

法人で契約しているSaaSって、数えてみると意外と多いです。うちの場合は20〜30個くらいあって、毎月クレジットカード(支出管理)のカード明細に出てきます。

このファイルには全SaaSを表形式で書き出しています。こんな感じです(金額・下4桁はダミーです)。

契約SaaS表

ポイントは以下です。

  • Billing URLを直接書く:毎回「Slackの請求情報ってどこだっけ?」と探すのは無駄なので、URLを直接コピペできる形で書く

  • カード下4桁:freeeのカード明細と突合するときに必須

  • 確認手順は個別のmdファイルにリンク:一覧の1行に全部書くと肥大化するので、サービスごとにdocs/freee/receipt_guides/<service>.mdを用意してそこにリンクする

freeeカードUnlimitedをSaaSごとに発行する

ちょっとしたテクニックですが、僕はクレジットカードにfreeeカードUnlimitedを使っていて、SaaSにつき1枚のバーチャルカードを発行しています。
下記のようなメリットがあります。

  • 明細を見ただけでどのSaaSの決済か一発でわかる(カード名=サービス名なので)

  • freee側で自動仕訳ルールを組みやすい(「このカード番号の決済は全部GitHubの支払手数料」みたいに)

  • 解約するときに該当カードだけ止めれば、不正請求のリスクがゼロ

  • 試用で課金したサービスを解約し忘れても被害が最小

バーチャルカードが無制限に発行できるクレジットカードはある程度あるので、Upsiderなり、バクラクカードなり、好きなカードを選べばいいと思っています。

確認手順mdファイルの中身

docs/freee/receipt_guides/<service>.mdには、そのサービスの情報を全部集約します。

  • プラン名と月額

  • 請求サイクル(毎月◯日、月初、etc)

  • 決済カードの下4桁

  • ログインに使うメールアドレス(これが地味に超重要)

  • 管理画面のURLメニュー階層

  • 領収書PDFのダウンロード手順(スクショ入りでもよい)

  • ハマりポイント

  • 過去の月額推移

  • 未来の自分への申し送りメモ

特に「ログインに使うメールアドレス」を明記しておくのが大事です。Googleアカウントを複数使い分けていると、どのメアドでログインするか毎回悩むので、ここに書いてあると3秒で解決します。

scripts/receipts/<service>/: サービス別の領収書自動化

ここがこのリポジトリの一番の進化ポイントです。

最初はdocs/freee/receipt_guides/slack.mdみたいに「手順書」だけ書いていたのですが、Claude Codeで実際に自動化を回していくと、手順書だけでは全然足りないことに気づきました。

  • 手順書を読んでもClaude Codeが毎回微妙に違う動きをする

  • 「前回やったときにここでハマった」という知見が蓄積されない

  • スクリプトと手順書が別の場所にあると管理がバラバラになる

そこで、1サービス=1ディレクトリに3つのファイルを閉じ込める構成にしました。

scripts/receipts/aws/
├── README.md      # 手順書 + ハマりポイント + 改善履歴
├── prompt.md      # Claude Codeに渡す実行用プロンプト
└── fetch.sh       # ローカルのPDFファイル列挙

README.md:サービスの「全部」を書く

ここには、そのサービスに関する情報を全部集約します。

# AWS

## 基本情報
- 月額: 変動(¥300〜¥500程度)
- 請求サイクル: 翌月1日にInvoice発行、2日頃にカード決済
- 決済カード: freeeカードUnlimited ****0004(AWS専用)
- ログインメアド: xxx@example.com
- 請求書DL: https://console.aws.amazon.com/billing/home#/paymenthistory
- wallet_txn description: AMAZON WEB SERVICES
- Invoice番号形式: JPIN26-XXXXXX

## 領収書取得手順
1. Payment history画面を開く
2. 対象月のInvoiceをダウンロード
3. ファイル名を aws_YYYY-MM_invoice_JPIN26-XXXXXX.pdf に変更

## ハマりポイント
- wallet_txnの日付はInvoice発行日の翌日(2日)になることが多い
- 金額はJPY直接決済なので1円単位で完全一致する

## 改善履歴
| 日付 | 発見/改善 |
|---|---|
| 2026-04-15 | 初版。既存ファイル3件がwallet_txnと完全一致。Gmail経由はConsoleにリダイレクトされるため、Console直アクセスが最短 |

prompt.md: Claude Codeに渡す実行プロンプト

Claude Codeにclaude -p "$(cat scripts/receipts/aws/prompt.md)"で渡せば、そのサービスの領収書取得から freee アップロードまで全自動で走るようにしてあります。

プロンプトの中には以下を含めています。

  • freee APIのクエリ(wallet_txnの取得条件)

  • 既存ファイルの検索コマンド(fetch.sh呼び出し)

  • 不足月の領収書ダウンロード手順(claude-in-chrome or Gmail)

  • freeeファイルボックスへのアップロード条件(document_type、partner_name、qualified_invoice等)

  • README.mdの改善履歴への追記指示 ←これが地味に重要

fetch.sh:ローカルのPDFを列挙する

#!/bin/bash
source "$(dirname "$0")/../_lib/find-existing.sh"
find_existing "AWS" "aws_" "$1"

receipts/AWS/を検索して、既にダウンロード済みのPDFを列挙します。Claude Codeはこの結果を見て「この月は既にあるからスキップ」と判断してくれます。

改善履歴が「自己改善するドキュメント」になる

ここが一番のポイントなのですが、prompt.mdの最後に「README.mdの改善履歴に、今回のセッションで発見したことを1〜2行追記せよ」という指示を入れています。

つまり、Claude Codeが領収書取得を実行するたびに、README.mdが勝手に賢くなっていくのです。

例えば、CleanShotというサービスの改善履歴はこうなっています。


3回のセッションで「CleanShotはPaddle経由でしか領収書が取れない」「自動化は困難、手動DL必須」という知見が蓄積されました。次にClaude Codeがこのサービスを処理するときは、最初からPaddleメール経由で探してくれます。

最初から完璧なドキュメントを書く必要はありません。Claude Codeに実際に動かしてもらいながら、セッションのたびに知見が蓄積されていく。これが「手順書」ではなく「自動化ディレクトリ」を作る最大のメリットです。

書いておくべき項目(まとめ)

README.mdに書いておくべき項目は以下です。

  • プラン名と月額

  • 請求サイクル(毎月◯日、月初、etc)

  • 決済カード(freeeカードUnlimitedの下4桁)

  • ログインに使うメールアドレス(Googleアカウント複数使い分けてると毎回悩む)

  • 管理画面URL + メニュー階層

  • wallet_txnのdescription(freee明細での表記。全角カタカナだったりするので実物を書いておく)

  • ハマりポイント

  • 過去の月額推移(監査や決算で「この月だけなんで金額変わってるの?」と聞かれたときに即答できる)

  • PDF番号と月の対応表(Google Workspaceのように謎ID名で落ちてくる場合)

  • 改善履歴(セッションごとに自動追記)


SaaSの決済方式を理解すると自動化の精度が上がる

30個のSaaSを実際に自動化してみて気づいたのですが、決済方式によって攻略法がまったく違います。ここを理解しておくと、新しいサービスを追加するときに「どういうアプローチで領収書を取ればいいか」がすぐわかります。

タイプ1:直接JPY決済(難易度:低)

AWS、Google Cloud、Google Workspaceなど。

  • freeeの明細と1円単位で完全一致する

  • 管理画面から直接PDFをダウンロードできることが多い

  • Claude Code + claude-in-chromeで完全自動化しやすい

タイプ2:Stripe経由USD決済(難易度:中〜高)

GitHub、Vercel、Claude AI、OpenAI、ElevenLabs、X Premium、Clerkなど。プロダクトで使っていると多いパターンです。

  • USDで請求→freeeがJPYに自動変換するので、請求書のUSD金額とfreee明細のJPY金額が一致しない

  • マッチングには「USD × レート ≈ wallet_txn JPY(±5%許容)」のような緩い突合が必要

  • Stripeの領収書URLはメールに一度限りのトークン付きURLが記載される

  • このURLは3〜7日で期限切れになるので、メール受信後すぐにダウンロードする必要がある

  • 期限が切れた場合は、各サービスの管理画面から直接ダウンロードするしかない

タイプ3:Paddle経由(難易度:高)

CleanShot Xなど。

  • サービス本体に課金管理画面がなく、Paddleに完全依存

  • 領収書はPaddleから届くメールのマジックリンク → my.paddle.com 経由でのみダウンロード可能

  • 自動化が非常に困難なので、手動ダウンロード前提で手順を残すのが現実的

タイプ4:Lago経由(難易度:中)

Blacksmithなど。

  • サービスの管理画面に「Billing Portal」ボタンがあり、Lagoのカスタマーポータルにリダイレクトされる

  • ポータルからInvoice PDFのダウンロードが可能

  • S3の署名付きURLで配信されるので、curlで直接取得できる

  • Stripe比で自動化しやすい

タイプ5:その他(アプリ内課金など)

povo 2.0(アプリ内のみ)、お名前.com(独自決済)、スマートEX(新幹線)など。

  • サービスごとに個別対応が必要

  • アプリ内でしか領収書が取れないものは、スクリーンショットやPDF出力で対応

docs/freee-journal-rules.md: 仕訳ルールの明文化

freeeには自動仕訳ルール機能がありますが、その手前の「どの支出をどの勘定科目に振るか」というポリシーをドキュメント化しておくと便利です。

例えばこんな感じで書いています。

## 勘定科目マッピング

### 旅費交通費
宿泊も含めて統一。
- スマートEX / JR東海 / 新幹線系
- 楽天トラベル(国内宿泊)
- ホテル直接決済
- GOタクシー / 名鉄 / モバイルSuica
税区分: 136 (10%) or 189 (リバースチャージ)

### 支払手数料
SaaS・クラウドサービスは原則ここ。
- Claude.ai / GitHub / Vercel / Slack
- Google Cloud / AWS / Google Workspace
- freee利用料 / OpenAI / Anthropic
税区分: 海外SaaSは189(リバースチャージ)、国内は136(10%)

### 会議費 / 交際費
5,000円以下 → 会議費、5,000円超 → 交際費 でざっくり判定

### 新聞図書費
- Amazon Kindle本
- note(記事購読)

なぜこれが必要か

税理士さんに「これ、交際費ですか?会議費ですか?」と毎回聞くのは時間の無駄です。

自社のポリシーを明文化しておけば、Claude Codeに「この取引を仕訳して」と頼んだときに、このルールに従って勝手に仕訳を切ってくれます。

scripts/: 月次処理を一発で走らせる

monthly-billing-check.sh: 月次請求確認の自動化

毎月やること

  1. freee BSMのカード明細を開く

  2. 各SaaSのbillingページを見に行く

  3. 請求メールが飛んでいるか確認する

  4. 領収書をfreeeにアップロードする

  5. 未対応タスクをメモする

これをClaude Codeのclaude -pコマンドで一発実行できるようにしています。

#!/bin/bash
TARGET_MONTH="${1:-$(date +%Y-%m)}"
PROJECT_DIR="$(cd "$(dirname "$0")/.." && pwd)"

claude -p "
# freee BSM 月次SaaS請求メール確認

対象月: $TARGET_MONTH

## やること
1. $PROJECT_DIR/references/services.md を読んで全サービス一覧を把握する
2. Chrome in Browserで freee BSMのカード明細ページを開く
3. 各SaaSのbilling/settingsページにアクセスして請求メール設定を確認する
4. 結果を $PROJECT_DIR/docs/freee/freee_SaaS_領収書メール設定ガイド.md に記録する
5. 未確認・要手動対応は未対応タスク.md に記録する
" --allowedTools "mcp__claude-in-chrome__*,mcp__freee-mcp__*,Read,Write,Edit,Bash"

これがfreee-mcpclaude-in-chromeの組み合わせで実現できるのがポイントです。

  • claude-in-chrome:ブラウザを自動操作してSaaSの管理画面にアクセス

  • freee-mcp:freee APIを叩いて領収書をアップロード、仕訳を登録

# 当月分を確認
./scripts/monthly-billing-check.sh

# 特定月を指定
./scripts/monthly-billing-check.sh 2026-04

# 全月一括処理(決算期用)
./scripts/billing-check-all-months.sh 2025-06 2026-04

upload-receipts.sh:領収書一括アップロード

スマートEXの領収書PDFを、freeeファイルボックスに一括アップロードするスクリプト。

claude -p "
以下のフォルダにあるPDFファイルをすべてfreeeファイルボックスにアップロードしてください。

フォルダ: $RECEIPT_DIR

アップロード条件:
- document_type: receipt
- receipt_metadatum_partner_name: 東海旅客鉄道株式会社
- qualified_invoice: qualified
- descriptionにはファイル名を含める
" --allowedTools "mcp__freee-mcp__freee_file_upload,Glob,Read"

freee-mcpのfreee_file_uploadを使うと、ローカルのPDFパスを指定するだけでファイルボックスに入るので、ダウンロードフォルダを空にする」という月次作業が1コマンドで終わります

freee-mcpについて補足

freee-mcpはfreee APIを叩けるMCPサーバーです。これを使うと、Claude Codeから直接freeeを操作できるようになります。

できること

  • freee_list_companies:事業所一覧取得

  • freee_api_get:任意のfreee APIをGET(取引一覧、勘定科目一覧、etc)

  • freee_api_post:取引登録、仕訳登録

  • freee_file_upload:ファイルボックスへの領収書アップロード

下記の記事は参考になると思います。

使いどころ

月次の未処理取引を片付けるときに

Claude Codeに頼む:
「freee会計で、status=1 の未処理wallet_txnsを全部取ってきて、
 docs/freee-journal-rules.md のルールに従って仕訳してfreeeに登録して」

とかやっておくと、100件くらいの未処理取引が一瞬で片付きます。人間は「判断に迷ったやつだけ最終確認する」作業に集中できるのです。

注意事項

  • 必ずテスト事業所で挙動を確認してから本番に投入すること

  • 仕訳を登録する前に、必ず内容を人間が目視確認する(Claude Codeに「ドラフトを出して、人間の確認後に登録」みたいな手順を踏ませる)

  • トークンの取り扱いに注意(freee-mcpのtokens.jsonはgitignore必須)


請求書の発行と入金突合もリポジトリでやる

ここまでは「支払う側」の話でしたが、請求書を発行する側の業務もこのリポジトリでカバーできます。

請求書発行

うちの場合は取引先への請求書もfreeeで発行しているので、docs/invoicing/ 配下に以下を入れています。

  • 取引先一覧(partner_id、請求条件、締め日、支払サイト、振込先口座)

  • 請求書テンプレの定型文

  • 請求書発行チェックリスト(月末にまとめて発行するやつ)

  • 過去の請求書発行履歴(どの月にいくら請求したか)

これもfreee-mcpで半自動化できます。

Claude Codeに頼む:
「docs/invoicing/partners.md の取引先に対して、
 2026-04分の請求書をfreeeで作成して。金額はいつも通り。」

freee会計の/api/1/invoicesを叩いて請求書作成→PDF発行までやってくれます。

入金と請求の突合

地味だけど重要なのが「発行した請求書に対して、ちゃんと入金があったかの突合」です。

月次でやることは決まっています。

  1. freeeの銀行口座明細から「売掛金の入金」を洗い出す

  2. 発行済み請求書と突合して、消込(売掛金 → 預金)の仕訳を切る

  3. 期日を過ぎても入金がない請求書を洗い出して督促する

これを毎月手でやると本当にしんどいので、docs/invoicing/reconciliation-rules.mdに**「どの請求書に対してどの振込が対応するか」の判定ルール**を書いておくといいです。

## 入金突合ルール

- 振込名義が「カ)◯◯」→ partner_id=XXXX の請求書
- 振込名義が「◯◯コーポレーション」→ partner_id=YYYY の請求書
- 金額が請求額と一致しない場合:
  - 振込手数料差引後金額(請求額 - 440円または660円)なら手数料負担と判定
  - それ以外は要確認リストに入れる

これがあると、Claude Codeに「今月の入金を全部突合して仕訳切って、未入金の請求書リストを出して」と頼むだけで終わります。未入金リストが出てきたら、そこから督促メールのドラフトを作らせることもできます。

他にもリポジトリに入れておくと良いもの

ここまではSaaS系と請求系の話でしたが、バックオフィス業務全般をこのリポジトリでカバーすると、さらに便利になります。

出張旅費規程のExcel

中小企業にとって出張旅費規程は節税の強力な武器です。規程に従って日当を払えば、その分は会社の経費になり、かつ個人の所得税も非課税になります(実費精算ではないので)。

ただ、この規程って作った瞬間に放置しがちなんですよね。

references/出張旅費規程/ みたいなディレクトリを作って以下を残しておくと便利です:

  • 規程本体(Word / Excel)

  • 日当計算用のExcelテンプレ

  • 過去の出張申請書・精算書

  • 改定履歴

Claude Codeに「今回の京都出張の精算書作って」と頼んだときに、規程を読み込んで金額を計算してくれるようになります。

法人借入の管理(信用金庫・日本政策金融公庫)

信用金庫や日本政策金融公庫から借入をしている法人は多いと思います。

references/借入/ に以下を入れておくと、決算や資金繰り計画のときに死ぬほど役立ちます:

  • 返済予定表PDF(日本政策金融公庫_返済予定表.pdfのように、何回目の借入かを明記)

  • 借入契約書

  • 各回の借入の目的・残高・金利のサマリ(Markdownで)

  • 毎月の元利分離の仕訳ルール

特に元利分離の仕訳は毎月手作業になりがちです。「元本返済は借入金、利息は支払利息」という仕訳を毎月切る必要があるので、返済予定表から月次の内訳を機械的に取り出せるようにしておくと、これもClaude Codeに丸投げできます。

## 日本政策金融公庫借入(3回目) 月次仕訳ルール

- 借入額: 10,000,000円
- 返済期間: 60ヶ月
- 金利: 1.2%
- 毎月返済日: 25日

### 月次仕訳
借入金返済(元本部分) / 預金 XXX円
支払利息(利息部分) / 預金 YYY円

※内訳は references/日本政策金融公庫_返済予定表_3回目.pdf 参照

こうしておけば、決算期に「借入残高いくら?」「今期の支払利息いくら?」と聞かれても一発で答えられます。資金繰り計画も、「あと何ヶ月後に完済か」「次の借入はいつ必要か」みたいな判断が数字ベースでできるようになります。

役員報酬の明細

定期同額給与(役員報酬)は毎月同じ金額で切る必要があります。

docs/役員報酬.mdに以下を書いておく

  • 各役員の報酬額(源泉・住民税・社保・差引手取り)

  • 改定履歴(いつから月額いくらになったか)

  • 月次の仕訳テンプレ

決算期の役員報酬改定のときに、過去の経緯がわかって便利です。

契約書・重要書類

  • 株主総会議事録

  • 取締役会議事録(設置している場合)

  • 定款

  • 登記簿謄本

  • 事務所の賃貸借契約書

  • 社用車のリース契約書

これらはPDFでreferences/法人書類/に入れておきます。税理士さんに「あれ出してください」と言われたときに5秒で出せるのが最大のメリットです。

決算関連

docs/決算/<年度>/ を作って以下を残す:

  • 決算前チェックリスト

  • 税理士さんへの質問リストと回答

  • 税務署提出書類のコピー

  • 申告書のPDF

次年度の自分への申し送りとして最強です。

docs/future-memo.md:未来の自分への申し送り

各サービスの個別mdファイルにも「未来の自分へ」セクションは書いていますが、サービス横断の申し送りを1ファイルにまとめておくのも便利です。

# 未来の自分へ

## 2026-06までに
- [ ] Google Workspaceのシート数が2→3になる予定(◯◯さん入社)
- [ ] AWS東京リージョンのリザーブドインスタンス更新タイミング
- [ ] 法人カードの年会費が引き落とされる(7月)

## 2026-10までに
- [ ] freee会計のプラン見直し(利用ユーザー数による値上げあり)
- [ ] 日本政策金融公庫の借入4回目を検討(設備投資)

## 次の決算(2026-12)までに
- [ ] 出張旅費規程の日当額を見直す(物価上昇に合わせて)
- [ ] 役員報酬の改定を検討

こういう将来のイベントと「その時やること」を時系列で書いたメモがあると、毎月頭にfuture-memo.mdを確認するだけで、「今月対応すべきこと」が一発でわかります。

Claude Codeに「future-memo.md を読んで、今月対応すべきタスクを洗い出して」と頼むだけでも運用できます。


プライバシーとセキュリティ

このリポジトリには機密情報が山ほど入るので、取り扱いには気をつける必要があります。

必ずプライベートリポジトリにする

GitHubのprivate repoか、GitLab/Gitea等のセルフホスト環境に置きましょう。絶対にpublicにしない

.gitignoreで除外するもの

  • freee-mcp等のAPIトークン(tokens.json)

  • .env系

  • 源泉徴収票や給与明細PDF(個人情報)

  • マイナンバー関連書類

共有する場合は最小権限で

税理士さんと一部のファイルだけ共有したい場合は、該当ファイルだけを別途DropboxやGoogle Driveで共有するのが安全です。リポジトリ全体へのアクセス権は渡さない。


まとめ

バックオフィスこそ「コード化」する価値がある

法人のバックオフィスって、毎月ほぼ同じ作業を繰り返すわりに、マニュアル化されていないことが多いです。

だからこそ

  • SaaS一覧・サービス別の領収書取得手順・仕訳ルールをMarkdownで明文化する

  • freeeカードUnlimitedのバーチャルカードをSaaSごとに発行して明細を見やすくする

  • 月次処理をシェルスクリプト + Claude Codeで自動化する

  • freee-mcpで領収書アップロード、仕訳登録、請求書発行、入金突合まで自動化する

  • 出張旅費規程・日本政策金融公庫からの借入・役員報酬みたいな「毎月の決まり仕事」もリポジトリに集約する

  • 未来の自分への申し送りメモを残して、将来のタスクを忘れないようにする

これをやるだけで、毎月のバックオフィス作業が1/10以下になります。

僕の場合、以前は月末月初に丸1日以上かかっていた作業が、いまは数時間 + Claude Codeに任せる時間で終わっています。節約できた時間は本業に回せますし、税務調査や決算のときに「あの書類どこだっけ」が起きないという精神的安定もバカにできません。
「あー、バックオフィス業務やらなきゃな」という精神的ストレスも激減されます。

一人社長や小さな法人ほど、こういうバックオフィスのコード化の恩恵が大きいと思います。GitHubにprivate repoをひとつ作って、README.mdとreferences/services.mdを書き始めるところからでも十分です。

気になる方はぜひ試してみてください。

具体的ややり方をレクチャーしてほしいなどありましたらお問い合わせや
XでのDMをよろしくお願い致します。


実践資料集: コピペで使えるテンプレート

ここからは、僕が実際にback-officeリポジトリで使っているファイルを汎用化して貼っておきます。自分の会社用に書き換えれば、そのまま動くようにしてあります。

基本テンプレート(1〜6)

  1.  README.mdテンプレ

  2. references/services.mdテンプレ

  3. docs/freee-journal-rules.mdテンプレ

  4. docs/invoicing/partners.mdテンプレ

  5. docs/invoicing/reconciliation-rules.mdテンプレ

  6. docs/future-memo.mdテンプレ

自動化スクリプト(7〜12)
7. scripts/monthly-billing-check.sh(月次請求確認)
8. scripts/billing-check-all-months.sh(全月一括処理)
9. scripts/upload-receipts.sh(領収書一括アップロード)
10. Claude Codeに投げる「未処理取引の自動仕訳」プロンプト
11. Claude Codeに投げる「入金突合と消込」プロンプト
12. .gitignoreテンプレ

サービス別自動化テンプレート(13)
13. scripts/receipts/<service>/ディレクトリ構成(README.md + prompt.md + fetch.sh + _lib/find-existing.sh)

決済方式別攻略ガイド(14)
14. 直接JPY / Stripe USD / Paddle / Lago の具体的なワークフロー・プロンプト・ハマりポイント

オーケストレーション(15)
15. _lib/run-service.sh / _lib/run-all.sh

1. README.mdテンプレ

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