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【新ジャンル:変形ロボ指人形】トランスフォーマーアーススパーク TACTICON アーシー

・必要なのは、指2本

それだけで変形できる。
そう、TACTICONならね。


・ビークルモード

笑顔が眩しいピンクのカーモード。フロントの細やかな造形をシルバー塗装が強調している。

外装で隠れているが、きちんと後輪もありコロ走行が可能。大型のマフラーや空洞部分は変形ギミックのために作られた形状である。

寸詰まりなデフォルメ感がポップな仕上がり。
ボンネットの分割線が単純な直線ではなく、左右で噛み合うような処理になっているのも面白い。

・指トランスフォーム

後部の隙間に人差し指を差し込む。
そのまま押し込むと黒いパネルが裏返る。
マフラー裏側に親指を当てる。
そのままつまむように力を掛けると、連動して外装が展開。
最後まで畳めば変形完了だ。


・ロボットモード

指2本の操作だけで完成するロボットモード。変形後は指から外しても自立する。

頭部やボディの塗装が細かく、それなりに忠実にアーシーのデザインを再現している。黒くて見づらいが、細い腕や滑らかな脚など造形へのこだわりも見事。

背面はビークル外装そのまんま。
太腿の空洞はスライド伸縮させるためのクリアランスとなっている。

一見単純そうだが「外装展開・両腕展開・ボディ伸長」を一手で実現する連動ギミックのおかげで立体感があり、なかなか面白い。


ポージングのための可動箇所は無く、極力シンプルで扱いやすい作りである。


戻し変形についても、人差し指で逆向きに力を掛ければ連動して各部が折り畳まれる。ルーフは最後に回転させよう。


・サイズ

おふどボ&モーコンスポーンと比較。指先に嵌るサイズなので非常に小さい。近年のトランスフォーマー玩具ラインの中でもTACTICONはほぼ最小クラスと言ってよいだろう。



・TACTICONのコンセプトとは?

指人形としても抜群の安定感だ。

「変形する指人形TF」という一発ネタにしか思えないような商品だが、実は『トランスフォーマー アーススパーク』では主要キャラクターを中心に8種ものラインナップが展開されている。

ハズブロも考え無しにやっているわけではなく、きちんとコンセプトを提示している。実際に以下の公式サイトを見てみよう。



◎長所1:とにかく安い!

定価は5.99USドル。ハズブロから発売された『トランスフォーマー アーススパーク』の全ての変形玩具製品の中で最安値である。

近年のトランスフォーマーにおいては、さらに安価な製品としてタイニーターボチェンジャー(3.99ドル)が存在するが、あちらはランダム封入のトレーディングフィギュア的な立ち位置のため、一旦別物と考えるべきだろう。
欲しいものだけを選べる個別販売と中身の分からないブラインドボックス販売を同じコスト感覚で捉えることはできない。

最安のアーシー。

総じて、5.99ドルは変形可能なTF玩具としてもほとんど限界に近い価格設定と言える。

トランスフォーマーの主要市場であるアメリカの貧富の差を考慮すると、とにかく安い玩具で少しでも多くの子供達に手に取ってもらう方策は市場規模拡大や知名度向上など一定のメリットが期待できるだろう。
また、玩具遊びを「誰もがアクセスできるインフラ」にすることで、文化そのものを維持している側面もあるはずだ。


(日本円に直すと2026年2月現在のレートでは1000円近くなってしまうのであまり実感が湧かないかもしれないが……)

ちなみにこのアーシーは200台湾ドル(だいたい1000円弱)で購入した。



◎長所2:いつでもどこでも遊べる!

公式サイトの文章をざっくり読むと「小さいからポケットに入れてどこでも遊べるぞ!学校に持ち込んで友達と遊んだり、車内の暇つぶしにもピッタリだ」といった内容である。


↑ギドラと渋谷

元よりオモチャを外出時に持ち歩く習慣は特に子供の間ではポピュラーである。日本においてはソフビ人形などが代表的だろう。
だが、持ち歩きには破損のリスクや遊びにくさなどの問題点も懸念される。適性のない玩具では十分なパフォーマンスを発揮できない。

いつでもどこでも遊びたいというユーザーからの要望に応えるためには、玩具側で満たすべき条件が3つある。

・運びやすいコンパクトな大きさ

・平らな置き場所が無くても手元で遊べる設計

・分解や部品紛失を防ぐ頑丈さ

なんと条件を全て満たしている。お見事!


・総評

指人形も昔と比べて高くなりました。

安価で誰でも手に取りやすく、どこでも遊べる設計。TACTICONはまさしく指人形の延長線上にある玩具なのだ。単なるチープトイではなく、明確に勝算のある玩具ラインとしてハズブロが出した一つの答えである。


残念ながらTACTICONは日本国内では販売されず、アメリカ本国でもアーススパークの後は一切リリースされていない。上手くいかなかったのかもしれないし、新たな商品企画を練っている最中かもしれない。

いずれにせよ、極めて実験的なコンセプトの玩具として、是非とも手元に持っておき(あるいは外に持ち歩き)楽しんでみてほしい。



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