【Googleマップ 離島巡回の旅】#17 長崎編 対馬島① 〜孤高の侍、厳原の地で刻む旅の足跡〜
~ 離島巡回旅之定 ~
一、Googleマップの仮想空間を、徒歩経路にて名所巡回致す
一、名だたる名所は勿論、地図にて見出せる隠れたる場所もご案内仕る
一、お取り扱いする場所は、人の住む離れ島のみを定め申す
一、筑前(福岡)より肥前(佐賀・長崎)方面へ、反時計回りに巡り候
一、「💗」が50と相成れば、次なる島へ出発し、島が大きき場合は数度に分けてご紹介致す
対馬島
” 静 寂 を 纏 い 孤 高 に 立 つ、日 ノ 本 の 砦 ”
■ これまでのあゆみ
拙者、不覚にも壱岐島の魅力に引かれ、長居を致せり。
この島は、静穏にして心安らぐ島なり。されど未練を断ち、我が志を胸に、次なる巡行の地、対馬島の厳原(いづはら)港を目指す。

(前回の離島絵巻)
厳原港へ着くまで、なお幾ばくか時を要するゆえ、この機に、これより目指す対馬島について少々語らせていただこうぞ。
対馬島は、九州と朝鮮半島の間、日本海に浮かぶ重要なる島々なり。主たる対馬島を中心に、海栗島、泊島、赤島、沖ノ島、島山島の五つの有人島、さらに百余の無人島を従え、その全てを総じて対馬と呼ぶ。面積およそ七百平方里、日本の島々の中で第十位の広さを誇り、南北二十五里(約82キロ)にわたりて細長き形状をなす。
この地は、朝鮮半島へ最も近き地にして、古より文物と文化の往来する窓口なり。『日本書紀』には「対馬島(つしま)」と記され、古代の防人が異国の脅威を防ぐ盾としたる要衝なり。江戸の世には、対馬藩が朝鮮通信使を迎え、将軍家のもとへ護行する役目を担いしも、この島の重き使命の一つといえよう。
今もなお、対馬島は大陸との交易の記憶と歴史の足跡を留め、波音と共に語り続ける国境の島なり。その風光は静かにして壮麗、志を持ちて訪れる者の心を震わせること必定なり。
■ 今回巡る名所
今回は対馬島の下県(しもあがた)にある厳原(いづはら)を中心にゆるりと巡り申そうかのう。
■ 一之地 厳原港新国内ターミナルビル
「諏訪たけし 遥かなる対馬 此処に立つ」
■ 二之地 観光情報館 ふれあい処つしま
「観光情報館 ふれあい処つしま」と申す館は、平成二十七年卯月、対馬国厳原町今屋敷にその扉を開き候。この地は、国境の島たる対馬の中心にござり、旅人の出会いと集いを重んじたる処にて候。
館造りは、対馬産の良材と日本瓦を用い、古き時代の趣を伝えるものなり。殊に、かの対馬藩家老・古川家の「長屋門」を再現せしその姿、往時を偲ぶに相応しき佇まいにござる。
内には、「観光案内所」「観光の間」「特産品の間」といった諸所が整い、また「つしにゃんキッチン」と呼ばれる厨房にて、対馬の味覚を楽しむことも叶い申す。そのほか、多目的広場や終日使える厠も備え置かれ、訪れる人々に至極便利なる構えにござる。
さらには、海の玄関口たる厳原港にも近しく、敷地内に路線馬車の通り場も整うゆえ、対馬の各地を巡る旅路の起点とならん。此処を訪れ、まずは対馬の息吹を感じ入り、旅の始めとせられるべし。拙者より心より推し奉る次第にござる。

この館にて、対馬の魅力を貪るように吸収しつつも、ふと気づけば腹の虫が声を上げ候。
地図を開き、近隣の食処を探れば、評判高き飯屋を発見。これもまた旅の巡り合わせか。さて、早速足を運び、その味を楽しむと致すか。
【元寇における対馬の戦いを描く御絵巻】
時は文永十一年(1274年)。鎌倉武士・朽井迅三郎、罪により対馬へ流刑と相成る。地頭代の娘・輝日、「この対馬のために死ぬがよい」と命じ、流人らは蒙古軍を迎え撃つ捨て石と化し、命を賭し戦いへ挑む。
■ 三之地 対馬バーガーKIYO
対馬の風、異国の香り
拙者、名を聞きし「バーガー」なるものに、これまで縁遠き暮らしをしており申した。されど、ここ対馬にて「対馬バーガーKIYO」の「トリプル対馬バーガー」なる評判高き一品と巡り合い、この度ついに挑む決意を固め候。
三段の肉、立ちはだかる巨城
目の前に現れしその姿、なんとも豪胆。三段重ねの分厚き肉、その堂々たる佇まいは、まさに武士の如き風格。さて、これをどう食すべきか?
暫し思案するも、隣人らの手本を見て両手で掴む。いざ、勝負。
イカと肉、驚きの調和
一口かじれば驚き申す。まずは烏賊(いか)のコリコリとした歯応えが舌を喜ばせ、続いてひじきの香りがふわりと広がる。この「海の味わい」が、肉の旨みと見事に調和しておるではないか。分厚き肉は噛むたびに肉汁が溢れ、何とも力強き味わい。これが「バーガー」とやらの真髄かと、感嘆せざるを得ぬ。
バンズが包む和の心
柔らかく甘みを湛えたバンズもまた然り。豪快なる具材を余すところなく包み込み、全体を一つにまとめ上げる見事な手腕。これほどの美味、初めて味わう身ながら、すでに虜と相成り申した。
対馬の味、侍の新境地
この「トリプル対馬バーガー」、見た目も味も豪壮にして洒脱。まさに対馬の魅力を一口で体現せし一品なり。これがバーガーの世界ならば、拙者、もっと深く踏み込んでみようぞ。
新しき味との出会いに感謝、対馬の旅にまた一つ彩りを添えたり。
腹ごしらえも済み候ところ、一服する暇も惜しく、いざ次なる目的地へと足を向け申す。
■ 四之地 金石城跡
拙者がご案内申すは、かの「金石城」なる対馬藩主・宗家の居城にござる。
その始まりは享禄元年(1528)、内乱により「池の屋形」が炎に包まれし時、宗将盛公が国分寺へと避難し、その東の地に新たなる屋形を築かれたことに端を発し候。これが「金石屋形」と呼ばれるようになり申した。
その後、時は寛文五年(1665)。宗義真公がこの屋形を大いに広げ、国分寺を日吉に移され、城郭を整備なされ候。大手門には櫓(やぐら)を建て、多門櫓を加え、城としての体裁を整えられしは寛文九年のこと。
「金石城」または「府城」と称されるようになりしも、天守閣は造られず、質実剛健の趣を保ち申す。今に至り、この地は運動公園と化せども、城壁、庭園の池などが往時の偉容を伝え候。
また、大手櫓門は大正八年(1919)まで存ししも、京の寺院に売却され、現在に見ゆる門は平成二年に再建されたものにござる。
此処に訪れれば、対馬藩の歴史と風情を存分に感じ入ること間違いなし。いざ、その目で確かめられよ。拙者もまた、この地を誇りに思うばかりにござる。

■ 五之地 萬松院
万松院(ばんしょういん)は、元和元年(1615)、宗家二十代・義成公(よしなりこう)が、父君義智公(よしとしこう)の御霊を弔うため建立せられた菩提寺にござる。それより宗家累代の菩提を祀る寺として、深き敬意をもって守られ続けており候。
● 本堂と山門

現在の本堂は明治十二年(1879)に再建されたものなれど、安土桃山様式の山門は火災を逃れ、対馬最古の建築物として今にその姿を残し申す。
堂内には、朝鮮国王より贈られた三具足(さんぐそく)、さらには徳川将軍家の大位牌が祀られており、その由緒たるや一見の価値ありと心得候。

● 百雁木(ひゃくがんぎ)

寺へと続く百三十二段の石段「百雁木(ひゃくがんぎ)」は、幽玄の趣を湛え、静寂の中に厳かなる気配を漂わせ候。
この石段を登るごとに、宗家の長き歴史と威厳を感じずにはおれぬ。
【百雁木、この御遊戯内の「黄金寺の石段」と瓜二つにてござる】
本作は文永十一年(1274年)、元朝並びに高麗の連合軍が日本へ攻め入りし「文永の役」と称されし一大事を題材と致しておる。
その舞台たるや、日本の対馬及び壱岐の地を模し、古の様を描き出したものにござる。
● 御霊屋(おたまや)
石段を登り切れば、宗家一族の墓所「御霊屋」が荘厳に佇み候。巨大なる墓石が並び立ち、その壮麗さは大大名にも劣らぬ規模。
金沢の前田藩墓地、萩の毛利藩墓地とともに「日本三大墓地」と称されるも納得の偉容にござる。
● 万松院の大スギ
墓所手前には、樹齢一千二百年と伝わる三本の大スギがそびえ立つ。
その威容たるや、対馬最古の巨木として宗家の歴史を見守り続けてきた証に相違なし。
巨木と墓所の威容に圧倒され、石段を登りし疲労が体に染み渡る頃、ふと小腹を満たしたき心地を覚え申した。折しも、地元の者より、拙者の好物を供する店があるとの風聞を耳にし、少々遠方なれど、これもまた良き機縁と捉え、足を運ぶことと致し候。風を感じながら歩みを進めるその心には、どこか高揚するものあり。
■ 六之地 渡辺菓子舗
目的地へ向かう途中、ふと目に留まる趣ある菓子処。その佇まいに心を惹かれ、少し足を止めるのも悪くない。せっかくだ、休憩がてら一服し、旅路の疲れを癒すとしよう。
加寿萬喜(かすまき)は、対馬の地に伝わる由緒ある菓子にござる。その起源は江戸の世、対馬藩主・対州公が参勤交代より無事に戻られた折、藩民がその安堵と慶びの心を込め、献上せしことに始まり申す。
その名に「寿(ことぶき)」と「喜(よろこび)」を冠する如く、この菓子は祝い事や慶事に欠かせぬ一品として、代々受け継がれて参った。祝いの席を彩るその姿、上品なる甘味とともに、人々の心を和ませ申す。
餡を包み込むしっとりとした生地の妙味、素朴ながらも深き味わいは、拙者もまた一口食すれば、対馬の歴史と民の心意気を感じずにはおられぬ。この加寿萬喜、対馬の文化と誇りを体現せし菓子として、世に語り継がるべき宝にござる。
祝いの席や贈り物として、これほどの品は他に見当たらぬものと申せましょう。
■ 七之地 うどん茶屋
これが噂に名高き「海鮮丼セット」とやら。まず目を見張るは、対馬海峡の恵みが一面に散りばめられた海鮮丼。いざ一口運べば、魚の一切れごとに鮮度の良さが際立ち、その旨味たるや舌の上で舞うが如し。切り身の厚み、脂の乗りもまた絶妙にて、米と合わさり心も腹も満たされ申す。
添えられたうどんは、少々硬めの麺が歯ごたえを楽しませる作り。これに絡む出汁は、ふんわりと上品なる薫りを放ち、主役たる海鮮丼を引き立てながらも、控えめながらも確かな存在感を感じさせ候。
この膳は、対馬の風土と文化を五感で味わう逸品にて、ただの食事を超えたる旅の一興と申せよう。
【対馬産の天然鯖、化学調味料無添加、保存料不使用】
対馬の天然真鯖、豊饒なる海にて育まれしその身は引き締まり、脂の乗りまた格別。旨味深く、まさに至極の味覚にござる。
拙者、この味わいを胸に刻み込み、今来た道を戻り、次なる目的地となる山へと心弾ませて進むことと致す。
■ 八之地 清水山城跡
清水山の頂に位置する「清水山城跡」。豊臣秀吉公の命により、朝鮮出兵の折、壱岐・対馬を兵站基地とせんがため築かれし山城にて、今や国指定の史跡としてその名を留め申す。
この城が築かれたのは、名護屋城を本陣とした秀吉公が、対馬・壱岐を渡航の要とすべく、城の設営を命じたことによる。清水山城は、自然地形を巧みに利用し、堅固なる防備を施したる拠点として、その戦略的重要性を担いし地なり。
いざ山道を進むと、険しき道の先に現れる石垣や遺構、その造りたるや防衛に長けた戦略を物語り、当時の緊張感が肌で感じられ申す。頂に至り、眼下を見渡せば、厳原の町並みと対馬海峡が一望でき、その眺望はまさに秀吉公が描きし大陸への野望を感じさせるに十分なり。
この地に立ちて思うは、戦国の世に生きた武士たちの息吹と、秀吉公が成し遂げんとした大陸への架け橋の夢。そのすべてがこの清水山の頂に凝縮されておる如し。
訪れし者には、歩みを進めるごとに歴史を感じ入り、山頂の風とともにその壮大なる物語を胸に刻むことをお勧め申し候。清水山城跡、その地に佇めば、己もまた戦国の世を生きた一人と錯覚するほど、歴史の重みに圧倒され申す。
さて、これより下山致すと致そう。旅路の疲れを癒すべく、今宵の宿へと足を向け申す。道中の風景を楽しみつつ、静かに一日の余韻を噛み締め候。
■ 九之地 味処 千両
宿に入る前に、少々寄り道致すと致そう。
旅の疲れを癒すべく、今宵は晩酌を楽しむ心積もりにござる。対馬といえば穴子が名物と聞き及び候。
この夜は、ぜひその逸品を味わい、舌鼓を打ち申す所存なり。
このたび訪れし居酒屋「味処 千両」は、週末とあって家族連れで賑わい、ようやくカウンターに通され申した。店内は活気に溢れ、地元の味を楽しむ人々の様子が、旅の疲れを癒してくれるように感じ申す。
まず頂いたのは、島ならではの魚の刺身。どれも新鮮そのもので、口に運べば海の香りとともに旨みが広がり申した。その味わい、江戸の都であれば倍の銀を積む価値があろうかと思わるるものにて、実に満足の一品なり。
されど、特に心に刻まれしは「穴子の白焼き」。その皮目は見事にパリッと焼き上げられ、口にすれば中はフワリと柔らかく、それでいて旨みの凝縮された力強い味わい。まさに絶品と呼ぶに相応しき一皿なり。
これに合わせたるは、地元酒造の日本酒。杯を重ねるたび、米の香りと柔らかな甘みが穴子の味をさらに引き立て、気付けば二合ほどを飲み干し申した。
この地ならではの味と酒を心ゆくまで堪能し、旅の夜がより一層深みを増したことは言うまでもなし。対馬を訪れしならば、この味わいを逃すべからず。
【対馬産の天然穴子 煮穴子カット 3袋セット】
長崎県対馬産、肉厚にして脂乗り抜群なる伝助穴子を用いし煮穴子の御膳。旨味深き味わい、是非ともご賞味あれ。
■ 十之地 宿坊対馬西山寺
このたび対馬を訪れ、拙者が宿を取ったのは、歴史と風情に満ちた鶴翼山西山寺(かくよくざんせいざんじ)の宿坊にござる。この寺院は厳原の市街地を見下ろす鶴翼山麓に佇み、その静寂と自然の中に身を置くことで、旅の疲れを癒やすにふさわしい場にて候。
宿坊に足を踏み入れると、まず迎えてくれるのは心地よき浜風と寺院の荘厳なる佇まい。その静謐たる空気は俗世を忘れさせ、心を澄ませるにはこれ以上ない場所にござる。案内されし部屋は八畳の和室。広き窓から厳原の町並みと港が見渡せ、"動く絵屏風"などの賑やかさがない分、静寂の中に身を委ねることができ候。
翌朝には、宿坊ならではの体験として坐禅に臨み申した。朝の清冽なる空気に包まれつつ、己の心を見つめ直すこのひとときは、日々の喧騒では得られぬ貴重なる時間なり。その後、境内を散策。かつて朝鮮通信使を迎えし以酊庵(いていあん)の歴史や、美しき石垣、園庭からの眺望など、どれもが西山寺の深き歴史と対馬の風土を感じさせ申した。
宿坊の設備は質素ながら行き届き、食事もまた体に優しく、旅の疲れを労うに最適のものにて候。この寺に泊まることは、ただの宿泊ではなく、己と向き合う旅路の一部として心に刻まれる体験なり。
拙者、この宿坊にて得た静寂と癒しを胸に、再び対馬の道を進む所存にござる。鶴翼山西山寺、その名を再び刻み申したく候。
■ 次の目的地
次回 #17 長崎編 対馬島② を巡り候。楽しみにしておるがよい。
付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)
■ 参考資料
『本物が息づく島 対馬観光物産協会』(https://www.tsushima-net.org/)2024年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得
『【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット』(https://www.nagasaki-tabinet.com/)2024年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得
『味処千両』(https://xn--2hqs5g63ay8a.com/)2024年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得
『宿坊 対馬 西山寺|公式』(https://seizanji.com/)2024年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得
『【黄金寺】対馬市民が「GHOST OF TSUSHIMA」で聖地巡礼してみた①万松院(ばんしょういん)【ゴーストオブツシマ】』(https://applimeshi.info/ghost-of-tsushima-goldentemple/)2024年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得
■ GoogleMap離島巡回の旅 "壱岐島"
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