【Googleマップ 離島巡回の旅】#18 長崎編 松浦市離島(黒島・青島・飛島)
松浦市離島
” 黒き富、地に眠りし頃 異国の軍船、波を越ゆ ”
■ 前回の離島絵巻
先の道中記をご覧じたくば、此方よりお進みくだされ。
■ 松浦市の離島

肥前国・松浦の地より海原に浮かぶ三つの小島がある――その名も、黒島・青島・飛島と申す。
まず黒島。
この島は鷹島の西、おおよそ四里の海を隔てて浮かび、全体が台地にて成り立ち、切り立つ海岸が荒波を受けて立ち尽くすさまは、まこと壮観なり。
古には「石島」と称され、黒島石と呼ばるる良質な石材の産地として知られ、墓碑や石塔に用いられしという。今は採石も途絶え、島には静けさと、四百年の歴史だけが残る。島民三十余名、農と漁を生業とし、ひっそりと暮らしておる。
長崎県松浦市鷹島町
— 照り (@Teri_53) January 2, 2025
黒島 pic.twitter.com/GpvpFPqTeK
つぎに青島。
玄界灘に浮かぶこの島は、御厨港より船にて二十ほどの道のり。古より人の営み絶えず、後期旧石器より戦国の頃までの遺構が点在し、元寇の折には戦場ともなりしとか。
島の東には十五尺を超える子安観音の像が立ち、安産と家庭円満の願いを集めておる。夏の浜辺には旅人集い、釣りや海水浴を楽しむ姿も見られる。漁と水産加工を生業とし、近年は体験民泊なども行われておるという。
その勢いを借りて、2017年12月、滋賀県長浜市良畴寺で見つけた謎の大観音の写真を再度アップロード。
— つるま (@clane_2015) July 11, 2019
バズりながら、一週間で長崎県松浦市・青島にかつて存在した『護国観音(子安観音)』であることが判明。ネットニュースやテレビでも取り上げられる。 pic.twitter.com/H8685NGQa6
そして飛島。
今福の港を北に望み、五里先に浮かぶは、岩肌荒々しきこの島なり。元寇の際にはここもまた異国の軍船に晒されしと伝えられ、のちには炭鉱の島として名を馳せた。
寛政の頃より炭を掘り、昭和の中ごろには本格的な採掘も行われ、今なおその跡を残すボタ山がある。
島には四十余名が暮らし、漁業にて糧を得る。医師や病院はなく、急な折には自家の船にて本土へと向かうのみ。
――いずれの島も、静けさと歴史の香を湛えた、旅人にとってはまさに時を越える小舟のごとし。
松浦に立ち寄られた折は、どうかこの三つの島へも足を延ばされよ。海の彼方で待つ風景が、きっと忘れ得ぬものとなりましょう。
長崎県松浦市飛島。炭鉱積み出し港廃墟。 pic.twitter.com/Gll83qJGCD
— ワタヌキモン@ (@watanukimon) October 3, 2018
■ 一之地 黒島:市杵島神社
地図絵図(いわゆるGoogleマップ)にて見るに、
黒島の内、ただ一社のみ、その名を記されおる。
されど、社の由緒、祭神の御名(みな)については記録に乏しく、
いまだ詳らかならず。
静かなる島の片隅にて、ひそやかに鎮まり坐すその社、
あるいは、古き信仰の名残か、はたまた忘れられし神域か――
今後、しかるべき調べを進め、いずれその謂れを明らかに致したく候。
■ 二之地 青島:宝の浜海水浴場
玄界灘に面し、「宝の浜」と名づけられし地あり。
白砂、光を映してまばゆく、浜はおよそ四百間に及び、
その浅瀬は沖合へと百間ほど続くと聞き及ぶ。
夏の盛りともなれば、涼風と波の音を慕いて、
老若男女、こぞってこの浜を訪れ、
潮の香に包まれながら、しばし俗塵を忘れるという。
まこと、風雅にして、心洗われる景勝の地にて候。
■ 三之地 青島:民宿川上
ここ青島の地にて、宿と呼ばれるは、唯一にして一軒のみ。
されど、そのもてなしとて侮るべからず――
部屋より望むは蒼き海原、波の調べは耳に心地よく、
この離れ島にては、人の喧しさも無きに等しき静けさなり。
ゆえに、心を鎮め、己と向き合うには誠に好適の地にて候。
この宿の膳、いずれも四季折々の趣を湛え、
女将自ら腕をふるいし料理の数々、目にも舌にも悦びなり。
殊に名物と名高き「青島かまぼこ」なる品は、
この地にてしか味わえぬ、まこと格別の一椀。
一度口にすれば、その旨味、脳裏に深く刻まれん。
■ 四之地 飛島:民宿港荘
写し絵(しゃしえ)を拝するに、
この宿、まことに昭和の香り漂う、風情ある佇まいと見受けられ申す。
されど、種々調べ候えども、今なおその営みの有無、定かならず。
音もなく、ただ時のみが流れておるかの如し。
願わくば、この宿に一夜を明かし、
静けき飛島の景と、潮の匂いに身をゆだね、
心ゆくまでのんびりと、島の時を味わうてみたき心地にて候。
■ 五之地 鷹島:旅亭 吉乃や
この鷹島、かつては海に浮かぶ離れ島なれど、
二千九年(平成廿一年)に「鷹島肥前大橋」なる架け橋が成りて以降、
本土と地続きとなり、もはや離島とは呼びがたき地となりにけり。
されど、黒島・青島へ向かう阿翁(あおう)港のほど近くに、
旅の拠点としてふさわしき一宿あり。
此の宿、地元の漁師衆と直に結び、
その日の朝に揚がりし魚介を膳に供するを常とす。
その味、鮮度、いずれも申し分なく、
トラフグ、鮪(まぐろ)、鯛(たい)、鰤(ぶり)など、
四季折々の海の幸を余すところなく堪能できるとのこと。
旅の疲れを癒し、明日を養うにはまこと好適なる宿。
黒島・青島への船路の前後に、しばし立ち寄るも一興と存ずる。
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付録:大日本沿海輿地全図(離島巡回の旅)
これはただの“神風伝説”にあらず――
松浦の海に沈みし異国の軍船。その残骸が、令和の世にて国史跡と定められた今、我らが思い起こすべきは、風のみならぬ“人の力”の存在なり。
本書は、文永・弘安の二度にわたる元軍の襲来を描きながら、
その背後にあった武士団「松浦党」の働きを、丹念に拾い上げておる。
西海一の水軍と謳われた彼らの知略と矜持――
矢を放ち、火を放ち、波間に挑んだ戦のさまが、まるで目の前に立ち現れるかの如く綴られている。
「神風に頼った国防」――そんな一言では片づけられぬ、
人の知恵と命の営みが、この小さき島国を守り抜いたことを、しみじみと噛みしめさせられた。
松浦という地の静けさの奥に、激しき波の記憶が眠っている。
その重みを知るためにも、本書はぜひ手に取っていただきたい一冊にて候。
■松浦之國より贈る、御礼之品 三選《宣伝》
これは拙者・諏訪の武士が、自信を以て推し奉る、松浦之國よりの御礼之品(ふるさと納税返礼品)にござる。海風に鍛えられし山海の幸、いずれも誠に妙味深く、遠き国々へも恥じぬ逸品と存ず。心してご覧あれ――松浦の真心、ここにあり。
❖【アジフライの聖地・松浦】真アジフライフィレ 14枚×2パック(小骨処理済・冷凍)
「サクふわ食感で、あと一品に迷わない。松浦の誇り、アジフライ」
衣はカリリと揚がり、身はふっくら柔らかに候。小骨はあらかじめ取り除かれており、老若男女問わず安んじて召し上がれまする。冷凍のまま油にて三〜四分、返し返し揚げれば、たちまち一品の御馳走に早変わり。朝餉、夕餉、肴にも打ってつけの逸品にて候。
❖ 相浦缶詰株式会社松浦工場 伝統のさば缶『旬ほとぎ』4種×各3缶セット(計12缶)
「九州の旬をそのまま缶に。四つの味わいで食卓が旅になる」
九州・松浦にて炊き上げられし「旬ほとぎ」の鯖缶詰、四つの味わい取り揃え候。水煮は沖縄の海塩「青き海」にて旨み引き立ち、醤油煮は九州の甘露醤油にてふっくらと。味噌煮は麦味噌と生姜の香りが染み入り、トマト煮は異国の風味にて新たな悦びを添える。身は肥え、脂は乗り、栄養豊かにて、そもそも生に勝る旨さ。食膳にそのまま添えても良し、煮炊きや肴にも好相性。まさに四季を封じ込めし缶の玉手箱、旅の土産にも佳き品なり。
❖ 【鷹島町限定酒】まて焼酎鷹島 720ml×2本セット
「どんぐり香る、歴史の余韻。鷹島だけの一献を」
此の焼酎、まことにしき酒にて候。元寇の折より歴史を刻む鷹島の地にて、まてばしゐの実を以て醸したる、香り高き一献に御座候。口あたり柔らかにして、かすかに漂ふは島の風と古の記憶。今宵、日の暮れに杯を傾け、いにしへの浪の音に耳を澄ましつつ、鷹島の風雅をお楽しみくだされ。
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