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チケット管理システムの課題に期日を入れてはいけない

チケット管理システムを運用していると、課題チケットに期日を設定する場面があります。「いつまでに解決するか」を明示したい気持ちはわかります。でも、その期日が何を意味しているのか、答えられますか?

ある日、その問いに答えられなくなりました。そこから課題チケットの扱い方が変わりました。

「この課題、いつ終わるの?」と聞かれる瞬間

チケット管理システムを使っている人なら、こんな状況に覚えがあるかもしれません。

  • ステークホルダーから「あの課題、進んでる?」と聞かれる

  • 課題チケットに期日を設定しているのに、その日を過ぎても誰も気にしない

  • 期日を延ばしても、何が変わったのかよくわからない

「課題が終わる」とはどういう状態なのか。聞かれるたびに、うまく答えられませんでした。

課題チケットに期日を設定してみた

以前、チケット管理システム全体の整理をしていたとき、課題チケットに一斉に期日を入れました。「この日までに解決する」という目標を明示すれば、チームが動きやすくなると思っていました。

でも、設定した期日が来ても、課題チケットはそのままでした。誰かが期日を延ばして、また別の日に先送りになる。その繰り返しでした。

期日を「何かをやる締め切り」として設定していたのに、何をやるかが紐づいていなかったのです。

課題とアクションは別物である

ここで気づいたのは、「課題」と「アクション」を混同していたということです。

課題(Issue)とは何か:
影響があると判断した事実や状態のことです。「データ連携が不安定で、週に数回エラーが出ている」のような観察です。それ自体には期日がありません。

アクションとは何か:
課題に対して「何をするか」を決めたものです。「監視ログを整備して、エラーの発生パターンを特定する」のような計画です。これには着手日と期日があります。

この構造を整理すると、課題チケットに期日を設定する行為の奇妙さが見えてきます。「影響があると判断した事実」に対して、「いつ終わるか」を書こうとしていたのです。

課題チケットのライフサイクルを整理する

では、課題チケットはいつクローズするのでしょうか。

答えはシンプルです。 その課題に紐づくアクションが全部スケジュールに乗ったとき です。

  • 課題を認識する

  • 課題に対して、どんなアクションを取るかを決める

  • アクションをエピックやタスクに落として、ガントチャートやスプリントに組み込む

  • アクションが全部スケジュールに乗ったら、課題チケットをクローズする

この流れで考えると、課題チケットの役割が変わります。期日を管理するものではなく、 「対応漏れがないかを確認するリスト」 として機能します。

進捗を確認したいなら、期日ではなく更新日を使います。「最後に更新されたのはいつか」で、課題に対してアクションが発生しているかどうかが見えます。

自分のチケット管理システムを点検する問い

この整理を自分のチケット管理システムに当てはめるとき、以下の問いが手がかりになります。

  • 課題チケットに書いてある「期日」は、何の期日か説明できるか

  • その課題に対して、具体的なアクションが決まっているか

  • アクションはスケジュールに組み込まれているか

  • 課題チケットの更新日が止まっているなら、アクションが決まっていない状態ではないか

アクションが決まっていない課題チケットに期日を設定しても、誰も動きません。期日を「動かすトリガー」にしているなら、それはアクションに書くべきことです。

期日のない課題チケットは、怠惰ではない

「期日のない課題チケット」というと、放置しているように見えるかもしれません。でも、課題自体に期日がないのは正しい状態です。

管理すべきものを管理している状態は、課題チケットに期日が設定されている状態ではなく、課題に紐づくアクションがスケジュールに乗っている状態です。

あなたのチケット管理システムでは、課題とアクションが混在していませんか?


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