INFJ 私のお昼休み
職場での昼休みの過ごし方は、人それぞれだと思う。
今日は、わたしのお昼休みの話を書いてみる。
今年の3月まで、同じ部署のAちゃんと、お昼を一緒に食べていた。
同い年だったから、自然と並んでお弁当を広げるようになった。
最初のうちは、お昼休みを一緒に過ごす相手がいることに、ほっとしていた気がする。
だけど、少しずつ、その時間が苦手に感じるようになっていった。
Aちゃんは仕事ができる人だった。
職場ではてきぱきと動いて、周りにもよく気がつく。
そういう意味では、頼りになる存在だった。
でも、お昼休みになると、空気がほんの少し変わる気がしていた。
彼女が話す内容は、自分の頑張りや最近の出来事、誰かのうわさや、ちょっとした裏話。
一方で、私の不幸話や悩んでいることを話すと、なぜか少し嬉しそうに見えたり。
自分にとって役立つ話のときだけ、急に目を輝かせたり。
わたしは人の表情の変化や、ふとした声の調子にとても敏感で、
なんとなく「本当はこう思っているのかも」と受け取ってしまう。
INFJの気質なのかもしれないけれど、そういう些細な違和感を、自分の中で流せずに引きずってしまうところがある。
彼女が悪気なく口にしたことや、笑ったタイミングに、少し傷ついてしまう。
そんなふうに感じる自分がめんどうにも思えて、言い出せなくて、気づかれないように笑っていた。
そのうち、「今日は何を話そう」と考えることが、ちょっとしたプレッシャーになっていった。
何度か、ひとりで食べようかな、と思ったこともある。
でも「今まで一緒だったのに、急に別で食べるのってどう思われるかな」とか、
「他の人にも変に思われるかな」とか、いろんな考えが頭の中をぐるぐるして、
結局、いつも一緒にいた。
そんなAちゃんが、3月に退職した。
それからは、自然とひとりでお昼を過ごすようになった。
スマホでSNSを眺めたり、
チャットGPTに考えごとを打ち込んで整理したり、
エッセイのネタを書き出してみたり、本を開いたり。
ひとりになったことで、少し不安もあったけれど、今は案外、心が落ち着いている。
よく見渡せば、ひとりで過ごしている人は意外と多い。
近くの席にいた同僚と、ふとしたときに言葉を交わしたり、
テレビから流れるニュースに耳を傾けたり。
無理に話さなくてもいい、そういう時間が、今はちょうどいい。
同じ職場でも、人の流れや、それぞれの立ち位置は少しずつ変わっていく。
わたし自身も、新卒のころとはずいぶん変わった。
最近はひとりで過ごすお昼の時間が、だんだん「普通」になってきた。
ちょっとだけ、静かで、自由な時間。
そして今日もまた、そんなふうに、お昼休みが過ぎていく。
