「5:30の憂鬱」
◇雄弁は銀、沈黙は金
※あえて、銀をとることで停滞を壊します。
得意の厚焼き玉子の形が整わない日があります。
いつもなら、大きなフライパンでお店に出せそうなくらい綺麗な黄金色の四角を作れるのに…
今朝は、どうしても上手くいかない日でした。
平静を装って台所に立っても、玉子焼きに出てしまった不安定な感情。
食卓に並んだ、不格好な玉子焼きに家族は、気づいているはずですが、何も言いません。
いつもと同じように他愛ない会話をして、食事を終え「行ってきます」とそれぞれ出発していきました。
空になった皿を見つめながら、家に一人残るわたしの心に、自己嫌悪が広がります。
今朝の不格好な玉子焼きの原因は、既存イベントの突然の主催者からの内容変更依頼、
その方向性が見えず、出口のないイライラを抱えているから。
昨夜から関係者の間を駆け巡る、メールの嵐。
画面上を行き交う大量の言葉は「こんな感じ」という曖昧なニュアンスばかりで、一歩も前へ進んでいません。
″メールじゃだめだ、一度集まろう″
メール、チャット、Zoom。
会わなくても会話が成立する時代は、一見とても便利です。
会ってミーティングすることを「非効率だ」と切り捨てる意見も、頭では理解しています。
でも、まとまりのない言葉のキャッチボールが泥沼化し始めたら、やっぱり私は顔を合わせて、相手の「温度」を知りたいのです。
文字に残すと「責任」がつきまとうからと、意見をだしてるフリだけで、実は沈黙という「金」の盾に隠れて動こうとしない人たち。
その曖昧なやり取りが生む停滞こそが、今の私には一番の不誠実に思えるのです。
だから、あえて「銀」をとることにします。
非効率だと言われても、膝を突き合わせ、言葉を尽くして、この停滞を動かすために…
「集合」してもらおうと思います。
「この考え方、老害?パワハラ?
いや、パワーはないな…」
窓の外、見上げた空は雨でした。
涼鈴suzu
