「もちつ、もたれつ?」
◇親しき仲にも礼儀あり・・・価値観の違いが…礼儀の意味を変えてしまうことがあります。
※ご近所付き合いの難しさが、春になると蘇ります。
この季節になると、ふと思い出す出来事があります。
まだ、この町に住むまえの、もう会うことのないご近所さんとのお話です。
小学校の謝恩会の幹事をやる人がいないので、イベントの仕事をしている私に引き受けてもらえないかと、ご近所さんから相談がありました。
息子はこの数年前に卒業しているので、わたしにとっては、仕事としての関わりです。
内容を聞くと、
・お店を決める
・料理を決める
・プレゼントを選ぶ
・参加者の確認と連絡
・最後に歌う音楽の手配
・その日の進行スケジュールと皆さまの帰りのタクシー手配、などなど。
文章にすると簡単そうに見えますが、
人数の確認、予算、段取り、時間の調整、当日の流れまで含めると、実際は細かな作業がたくさんあります。
それがイベント運営の仕事です。
通常価格の「0」が一桁少ない見積もりを用意しました。
ところが、その見積もりを見て、
「ご近所割引でお願いできませんか?」
と、言われてしまいました。
つまり、ほとんど無料に近い金額で引き受けてほしいとのご希望でした。
「ご近所だから、持ちつ持たれつで☺️」
笑顔で依頼されましたが少し考えて、私はお断りしました。
すると、返ってきた言葉は
「冷たいですね」
正直、少し傷つきました。
私は、この仕事にプライドを持っています。
簡単そうに見えても、責任を持って準備をして、当日が無事に終わるように動くことは、「ついで」で出来ることではありません。
例えば、近所のお医者さんに診てもらったとき、
「近所だから安くしてください」
とは、言いません。
でも、イベントの仕事は、値切られることがあります。
「会社の飲み会」「PTAの会合」「友人同士の飲み会」「結婚式の二次会」色いろな場面で幹事を引き受ける方はたくさんいます。
誰でもできる「幹事」
これをわたしが、引き受ける場合は「幹事」ではなく「仕事」に切り替わります。
でも、依頼した側は「ご近所付き合い」の延長の「頼み事」なのだと思います。
″あぁ…わたしの仕事って価値がないのかな″
と思った出来事は、
今でも春が近づくと心を締め付けます。
″引き受ければよかったの?″
少しの戸惑いを引き連れて
今年も卒業の季節がやってきました。
涼鈴suzu
