見出し画像

「100%じゃなきゃダメ」から自由になる

「〇〇しかできないんです」
「これしか自分には合わないと思ってます」
そんな言葉をよく聞きます。
銀行時代は私もそう思い込んでいた時期がありました。

でも、この世に「〇〇だけ」という正解は存在するのでしょうか?
何かを信じることは悪いことではありませんが、「100%」という考え方には、私たちの選択肢を狭め、心を追い詰めてしまう危うさもあります。
答えのない世界に放り出されて、改めてふと感じたことを綴ります。


◾️科学にも100%は存在しない

私たちは「科学的に正しい」という言葉に安心を求めがちです。
じつは科学の世界でも「100%正しい」などというものは基本的に存在しません。

たとえば、医薬です。
どれだけ有効とされる薬でも、100%すべての人に効くことはありません。
それを100%だと思い込むと、当てはまらなかったときに「この薬はおかしい」と苦しんでしまいます。

「みんなに効いているのに、自分には効かない」
このズレが生む違和感や罪悪感は、思った以上に心を削っていきます。

◾️日常に潜む“ゼロヒャク思考”

たとえば、「夜じゃないとアイデアが出ない」と思い込んでいる人がいたとします。
でも実際には、朝にひらめく人もいますし、お昼の移動中にパッとアイデアが思いつく人もいます。
「夜だけ」というのは、自分やたまたま周りにいる人たちの成功体験に強く引っ張られすぎているのかもしれません。

私も以前は夜型でしたが、あるとき朝に仕事をしてみたらとても集中できてはかどった、という経験があります。
また同じ朝でも、その日の気分やコンディションによってパフォーマンスが左右されることもわかりました。
これも「試してみたからわかったこと」です。

「夜しかダメ」「朝はムリ」と決めつけていたら、見つけられなかった選択肢や気づきです。

◾️ベストは、自分で試して見つけるもの

科学は「ベター」な方法を提示するものであり、「誰にとってもベスト」な正解を提示してくれるものではありません。

たとえば、「朝活が良い」というのは、確かに多くの研究で示されています。
でも、それはあくまで平均的にパフォーマンスが高い人が多いというだけかもしれません。
自分に当てはまるかどうかは、実際に朝と夜の両方を試してみることが必要です。

だからこそ大切なのは、
「ベストを探す前に、まずベターを試してみること」。
試行錯誤の中で「私にとってのベスト」を見つけていくしかないのです。

◾️100%以外は“失敗”とみなす思考は怖い

「60%の完成度じゃダメ」
「8割できたけど納得いかないからやり直し」
といったように、“完璧”でないものをすべて失敗と見なしてしまう考え方も危険です。

これは、「成果主義」や「評価を恐れる環境」で育った人ほど強く持ちやすい傾向です。
私も以前は仕事でもプライベートでも「100%を目指さなければ意味がない」と思い込んでいた1人です。
でも、その結果どうなったか。

一歩も動けなくなったのです。

「完璧じゃないから始められない」
「途中で間違えたら意味がない」
この思考は、行動するエネルギーを根こそぎ奪っていきます。


60%の完成度で世に出してみる。
70点の自分で大丈夫と思う。
すると不思議なことに、物事は意外とうまく進みます。むしろ、「60%で出してみる」ことが、100%に近づくための第一歩だったりもするのです。

「100%じゃなきゃいけない」と思い詰めていた頃の私は、何も行動できず、ただ頭で考えるばかりでした。頭だけで考えていたから、大きな病気になったのかとしれませんね。

世の中は白か黒かだけでできているわけではありません。
あいまいな余白にこそ、自分らしい選択肢が眠っているのかもしれません。
それではまた。

いいなと思ったら応援しよう!