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書記が哲学やるだけ#15 ドイツ観念論

問題


解説

(1)誤りドイツ観念論(Deutscher Idealismus)は,近代の観念論の典型であり,18世紀末から19世紀半ばに,ヒュームの流れを組むカント『純粋理性批判』への反動として,主にプロイセンなどドイツ語圏ルター派地域において展開された哲学思想であり,ロマン主義と啓蒙時代の政治革命に密接に関連している。

フリードリヒ・ハインリヒ・ヤコービ(Friedrich Heinrich Jacobi, 1743年1月25日 - 1819年3月19日)は,ドイツの思想家・著作家であり,カント哲学に対する論駁,ドイツ観念論の哲学に対する論争を行なった。

フリードリヒ・ダニエル・エルンスト・シュライアマハー(Friedrich Daniel Ernst Schleiermacher,1768年11月21日 - 1834年2月12日)は,ドイツの敬虔主義神学者・哲学者・文献学者であり,自由主義神学・一般解釈学の先駆けとして知られる。

(2)正しいヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte,1762年5月19日 - 1814年1月27日)は,ドイツ観念論を代表する哲学者であり,ナポレオン占領下のベルリンでの講演「ドイツ国民に告ぐ」で広く知られる。前期思想を代表する『全知識学の基礎』では,理論的自我の根底に実践的自我の働きを基礎付けることで,カント哲学の統合を図った。一方で後期思想への移行を示す『人間の使命』では,実在性を把握する器官としての信仰が示されている。

(3)誤りフリードリヒ・ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・シェリング(Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling,1775年1月27日 - 1854年8月20日)は,ドイツ観念論を代表するの哲学者であり,前期では差別同一性 (Identität) を原理として絶対者の自己展開の叙述の学として遂行される哲学「同一哲学」『人間的自由の本質』以降の後期では事物の本質と実存を区別する「積極哲学」の立場をとった。

(4)正しいゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770年8月27日 - 1831年11月14日)は,ドイツ観念論を代表する哲学者であり,『精神現象学』では意識から出発して弁証法によって次々と発展を続けることにより主観と客観が統合された絶対的精神になるまでの過程を示した。ヘーゲルの弁証法では,「テーゼ」(ある主張)がまず存在し,それに対して「アンチテーゼ」(反対の主張)が現れ,これらが対立し合い止揚することで,「ジンテーゼ」(両者を統合した新しい主張)が生まれるというプロセスを踏む。ここで,止揚(Aufheben)には,廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二様の意味がある。

(5)誤りヘーゲル学派(Hegelianer)とは,1830年代を中心に,ドイツ観念論の哲学者ヘーゲルに直接師事あるいは多大に影響され,彼の哲学の流れを汲んで哲学を展開した人々のことである。1835年にヘーゲル学派の神学者ダーフィト・シュトラウスによって書かれた「イエスの生涯」の見解によって,キリスト教の解釈を認める左派(青年ヘーゲル派),部分的に認める中央派,否定する右派(老ヘーゲル派)に分裂した。

ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ(Ludwig Andreas Feuerbach, 1804年7月28日 - 1872年9月13日)は,青年ヘーゲル派の代表的なドイツの哲学者であり,『哲学改革のための暫定的テーゼ』『将来の哲学の根本命題』人間主義的唯物論の代表的な存在となった。

(6)正しいカール・マルクス(Karl Marx,1818年5月5日 - 1883年3月14日)は,プロイセン王国時代のドイツの哲学者・経済学者・革命家であり,フリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels,1820年11月28日 - 1895年8月5日)とともにマルクス主義(科学的社会主義)を確立した。その思想は,共産主義・唯物論的歴史観・社会主義経済などから構成される。


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