書記が哲学やるだけ#35 魏晋南北朝時代の思想-2
問題

解説

(1)正しい:格義仏教とは,インドから中国に伝来したサンスクリットで書かれた仏教経典を,中国古来の思想,とりわけ老荘思想の用語を用いて解釈しようとした試みである。この手法は,仏教教義を中国人に理解しやすくするためのものであった。
支遁(314年 - 366年)は,東晋時代の僧であり,格義仏教の代表的人物として知られる。彼は『道行般若経』などの教理研究に専念し,仏教教理の中国化に大きく貢献した。
廬山の慧遠(334年 - 416年)は,東晋時代に廬山に住んだ高僧であり,仏教教義の独立性を主張したことで有名である。彼は『沙門不敬王者論』において,仏法は王法に従属しないという立場を明確にし,仏教徒の自立した精神を強調した。
范縝(450年 - 515年)は,南朝斉から梁にかけて活躍した官僚・学者であり,魂の不滅を主張する仏教教義に反対した人物である。彼は神滅不滅論争を引き起こし,無神論的立場を示した『神滅論』を著した。
(3)正しい:鳩摩羅什(344年 - 413年,または350年 - 409年とも)は,西域の亀茲国出身の僧で,後秦の時代に長安に招かれて約300巻の仏典を漢訳した。彼の活動は三論宗・成実宗の基礎を築くなど,仏教の普及に大きな影響を与えた。
(4)誤り:葛洪(283年 - 343年)は,西晋から東晋時代にかけて活躍した道教研究家・著述家であり,仙人伝説をまとめた『神仙伝』は後世に大きな影響を与えた。
陶弘景(456年 - 536年)は,六朝時代の医学者・科学者であり,道教茅山派の祖とされる人物である。彼は,前漢時代に編纂された中国最古の薬学書『神農本草経』を整理し,500年頃に『本草経集注』を著して後の医学発展に貢献した。
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