書記が哲学やるだけ#31 諸子百家の思想-3
問題

解説

(1)正しい:孫武(尊称:孫子,紀元前535年頃 - 没年不詳)は,中国古代・春秋時代の武将・軍事思想家であり,兵法書『孫子』の作者とされ,兵家の代表的人物である。『孫子』の特徴として,「戦わずして勝つ」戦略や,非好戦的な姿勢,現実主義,そして戦の主導権を重視する点が挙げられる。
呉起(紀元前440年頃 - 紀元前381年)は,中国戦国時代の軍人・政治家・軍事思想家であり,兵法書『呉子』の著者に擬せられている。『呉子』では,部隊編制の方法,状況・地形ごとの戦い方,兵士の士気向上,リーダーシップ,そして騎兵・戦車・弩・弓の運用方法などが詳細に説かれている。また,彼は軍事だけでなく政治改革においても重要な役割を果たし,法家思想の影響も見られる。
(2)正しい:夫差は,中国春秋時代の呉の第7代王であり,越王勾践によって討たれた父の闔閭の仇を討つため,伍子胥の助力を得て国力を充実させ,覇者として名を上げた。しかし最終的には勾践によって敗北し,呉国は衰退した。このエピソードは『史記』巻41越王勾践世家における「嘗胆」,および蘇軾(1037年 - 1101年)の詩『擬孫権答曹操書』における「臥薪嘗胆」によって知られている。
(3)誤り:商鞅(紀元前390年 - 紀元前338年)は,中国戦国時代の秦国の孝公に仕えた政治家・将軍・法家・兵家であり,什伍の制(従来の血縁的な組織に代えて5人を伍,10家を什とする地縁的な隣保組織を作り,連帯責任を負わせた)や,功績に基づく土地の配分,身分制の廃止などの商鞅の変法によって,秦の軍事・国政改革を進め,強国への道を開いた。
(4)誤り:韓非(紀元前280年? - 紀元前233年)は,法家を代表する中国戦国時代の思想家であり,『韓非子』の著者である。『韓非子』では,商鞅の法思想を継承した「法」,君主が臣下を管理するための「術」,権威を基に君主の力を維持する「勢」といった概念が展開されている。
(5)誤り:『呂氏春秋』は,中国の戦国時代末期に秦の宰相である呂不韋が食客を集めて共同編纂させた書物であり,雑家の代表的な書物とされる。書中の思想である天人相関説とは,天の動きが人間社会に影響を与えるという思想であり,人間の行動が天の意志と一致することが重要とされる。
『淮南子』は,前漢の武帝の頃に淮南王劉安(紀元前179年 - 紀元前122年)が学者を集めて編纂させた思想書で,道家や儒家など多くの学派の思想が融合されている。
本記事のもくじはこちら:

