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書記が哲学やるだけ#39 明代の思想

問題


解説

(1)正しい:明の永楽帝科挙の試験の基準として編纂させた書物について。『四書大全』『五経大全』は,『四書』と『五経』を朱子学の説によって解釈した注釈書である。また,『性理大全』は,宋・元の性理学の学説を集大成した書である。

『永楽大典』は,中国明代に編纂された中国最大級の類書であり,あらゆる図書を原本によって蒐集し,『洪武正韻』という韻書の韻の順序により分類排列することによって検索の便をはかった。

(2)正しい王陽明(成化8年9月30日(1472年10月31日)-嘉靖7年11月29日(1529年1月9日))は,中国明代の儒学者・高級官僚であり,朱子学を批判して陽明学を起こした。思想として,「性」「情」をあわせた心そのものが「理」に他ならないという「心即理」,『孟子』の「良知良能」に由来する「致良知」,「知」と「行」つまり認識と体験とは一体不可分である「知行合一」などがある。

(3)正しい王畿(1498年-1583年)は,陽明学左派を代表する中国明代の儒学者であり,師の王守仁の無善無悪の説を発展させた四無説と呼ばれる独自の説を展開した。

王艮(成化19年(1483年)-嘉靖20年(1541年))は,陽明学左派(泰州学派)を代表する中国明代の思想家であり,格物説を発展させ,自我を至上として「独善」からの脱却を説いた。

(4)誤り李卓吾(嘉靖6年10月26日(1527年11月19日)-万暦30年3月16日(1602年5月7日))は,陽明学左派(泰州学派)に属する中国明代の思想家・評論家であり,陽明学の「良知」を発展させた「童心説」を唱えた。

顧憲成(1550年9月17日(嘉靖29年8月7日)-1612年6月21日(万暦40年5月23日))は,中国明代末期の儒学者であり,東林党と呼ばれる反政府的な一大勢力をなした。思想としては,陽明学に対して批判的な立場であり,心即理説や無善無悪説を批判した。

(5)誤り徐光啓(嘉靖41年3月21日(1562年4月24日)-崇禎6年10月7日(1633年11月8日))は,明代末期の中国の暦数学者で,マテオ・リッチの教えを受けてキリスト教徒となった。『ユークリッド原論』を訳した『幾何原本』,イエズス会士アダム・シャールの協力によって刊行した暦法書『崇禎暦書』,日本にも大きな影響を与えた農書『農政全書』などの著書が有名である。

朱舜水(万暦28年10月12日(1600年11月17日)-天和2年4月17日(1682年5月24日))は,中国明の儒学者であり,明から日本へと亡命し,徳川光圀によって彰考館に招かれ,『大日本史』の編纂に学事として携わった。


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