見出し画像

絵本大賞について③

~コンペ畑でつかまえて~

さて具体的にコンペの話です。
絵本やイラストを仕事に、と考えた時、とりあえず調べたのがコンペ。
まとめサイトに乗っていますからね、便利ですね。
しばらくは、せっせと雑誌の公募に出していました。
高杉千明さんや合田里美さんといった憧れのイラストレーターの方々のあとに続きたいと、2、3年は割と続けて応募していたのですが、入選ならず。
そのうち、作品をつくり、梱包し(この「梱包」が侮れない。結構たいへん。)、お金
(雑誌代+応募料+往復郵送費)を払って……の一連の作業が虚しくなり、フェードアウトしてしまいました。

雑誌に名前だけ載ったやつ。
「覇王別姫」にハマってましてね。

ただもちろん、絵を仕事にを見据えてとは言え、生活の一部として絵があるので、応募しないからとて絵は描き続けます。

学生時代の絵本が日産の佳作に引っかかった経歴があったことと、出版という明確な特典が魅力だったこともあり
絵本へと舵を切ったのでした。

色を売る童子のおはなし。
今考えるとなんともキワドイ。

その中で私が出してきたのは主に講談社と日産。
理由は、なんとなく当たればでかそうだったから。
しかしもちろんこれも落ちます。
1度でも絵本コンペに応募したことがある方なら共感していただけると思うのですが、
絵本1冊つくってただ返送されてきた時の虚しさたるや。(虚しいばっかり言ってるな…。)
最近ではタイパなんていうんですかね?
あったもんじゃないです。
絵本コンペは、基本的にしっかり1冊分完成させて出さなければならないので、
平均B3ほどのサイズの原画を11~15枚(+トビラ)描きあげてやっと応募できます。
早い人ならひと月もあればできるのかもしれませんが、
私のように1枚に時間がかかるタイプだと、働きながらせいぜい月に2枚も描けたらいい方です。

この時学生でしたから、
課題そっちのけで描いてたなぁ。
まぁ落ちたけど。

この「働きながら」というのもポイント。
絵を仕事にすることを目指しながら最低限のライスワーク(食べるための仕事)をしているわけですが、
このバランスも人によってちがいますし、
自分に最適なバランスを見つけるのも難しいので、公募にチャレンジするにしても
年間計画を立てたらいいかもしれません。
主婦の方なんて尚更、子育てや家事で制作の時間はとれないでしょうし。

こんなの家にいたら絵なんて描けませんでしょ


とはいえ、
「締切」を意識するあまり、
やっつけ仕事が見える画面になってしまうとこれもまた本末転倒。
「この中から光るものを見つけてくれ!」と願いを込めても、
未完は受賞にはならないのが現実。

これは授賞式で審査員の方のお話にあったことですが、
まず「出版(商業出版)」に耐えうる完成度でないと選ばれない、というポイント。

もし大賞になったら、
そこから出版に向けて、人によっては全て描き直しになったりします。
その長丁場(でも締切は絶対)かつハードな作業に耐えられる片鱗を、応募作から感じられるかどうかが結構評価基準なのでは、と今回私は感じました。
実際、今まで「応募すること」を優先にせっせと作っていたものは何一つ通らず、
時間制限をとっぱらって、取材やらスケッチやらで1年以上も時間をかけて仕上げたもので
やっと入賞しましたから。

こんなのが大量にある

また、「コンペとの相性」も少なからずあったりして。
それぞれのコンペにカラーがあって、〇〇コンペでは1次落ちだったのに□□コンペでは入賞した、なんて話は結構聞きます。
「このコンペで1次落ちだったのだから、
ほかのでも通るわけない」
と決め込まず、過去入賞作品などをリサーチして、諦めず色んなコンペに出してみるのも手。
「同じ作品を並行して複数のコンペに応募」はNGですし、ものによっては他コンペに応募した作品(入選・落選に関わらず)、またその類似作品全てNGのものもありますので、応募要項をよく読みがら。
けれども前述した通り、応募作1作仕上げるのには物凄い労力が必要です。
ひとつのコンペに落ちて終わり、ではあまりにもったいないですものね。

1度、1次審査を通るとか、入選するなどしたら、方向性に自信を持てるはず。
教室とかに通っていない限り、
まったく独学状態でのチャレンジとなるので、なにからなにまで
本当にこれで合ってる??
めちゃくちゃ場違いなことしてない??
と不安になるのが当たり前。
回数出していくうちに慣れるしかないのです。

毎度祈るような心持ちで送り出す原画

長々読んでくださりありがとうございました。
次は受賞後の流れを書こうかな。

いいなと思ったら応援しよう!