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noouchi
治療の日にも、小さな楽しみを
明日は5回目のフェスゴ。
太ももの注射は、正直ちょっと緊張する。
「あ、今日は痛くないかも」
「今日はちょっとしみるな」
そんな違いは、薬だけじゃなく、看護師さんの手技にも左右される気がしている。
だから最近は、フェスゴの日専用にワイドパンツを用意した。
裾をまくりやすくて、終わったあとも締め付けが少ない。
ほんの少しの工夫だけれど、「治療を受ける日」を少しだけ過ごしやすくしてくれる。
最近は、暑さだと思っていた汗が、どうやらアナストロゾールの影響によるホットフラッシュらしいことも分かった。
治療は、目に見えることだけじゃない。
薬が体の中で働いている証拠が、こんなふうに日常のあちこちに顔を出す。
でも、治療の日を病院だけで終わらせたくない。
帰りは睡蓮鉢を見に行く予定だ。
水面を眺めていると、不思議と時間がゆっくり流れる。
夏の光が映る水、浮かぶ葉、小さな世界。
そのあと、一人でランチをする。
誰かと食べるご飯も好きだけれど、一人でゆっくり味わう時間も好きだ。
治療を頑張った自分に、「お疲れさま」と言うような時間。
病院へ行く日は、決して楽しい日ではない。
それでも、その帰り道に小さな楽しみをひとつ添えるだけで、一日全体の景色が変わる。
治療に一日を奪われるのではなく、治療の日にも、自分の好きな時間をちゃんと育てていきたい。
そんなふうに思っている。
