メジャースケールはドレミではない
メジャースケールを音名で覚えると音楽理論はつまらなくなります。
メジャースケールとは何ですか、
と聞かれたら多くの人は、
「ドレミファソラシド」
と答えると思います。
もちろん、これは間違いではありません。
ドから始まるCメジャースケールは、
確かにドレミファソラシドです。
しかしメジャースケールそのものが、
ドレミファソラシドなのではありません。
ドレミはメジャースケールの一例
メジャースケールを音名だけで覚えてしまうと、
キーが変わるたびに
新しい音の並びを暗記することになります。
Cメジャーは、ドレミファソラシド。
Gメジャーは、ソラシドレミファ♯ソ。
Dメジャーは、レミファ♯ソラシド♯レ。
このように覚えていくと、
キーが増えるほど暗記する音も増えてしまいます。
みなさんが教わるメジャースケールには、
最初から「キー」という考え方が含まれています。
そのため、ドレミという特定の音名だけで覚えると、メジャースケールの本質がぼやけてしまうのです。
大切なのは使われている音名ではなく、
音と音の距離です。
メジャースケールの正体は音の間隔
メジャースケールは、
5つの全音と2つの半音でできています。
その並び方は、次のとおりです。
全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音

私はこの構造をもう少し簡単に、
全音2つと全音3つを半音で囲んだスケール
と捉えています。
全音が2つ並んだあとに半音が入り、
続いて全音が3つ並び、
最後にもう一度半音が入ります。
この構造さえ理解していれば、
どの音から始めても
メジャースケールを作ることができます。
ドから始めれば、ドレミファソラシド。
ソから同じ間隔で並べれば、ソラシドレミファ♯ソ。
始まる音や使われる音名は変わっても、
全音と半音の並び方は変わりません。
メジャースケールとは、
ドレミという音の名前ではなく、
音程の設計図なのです。
暗記ではなく仕組みから覚える
音楽理論は先へ進むほど、
少しずつ難しくなっていきます。
そのとき仕組みを理解せずに、
音名だけを覚えていると、
分からないものが出てくるたびに
暗記へ逃げることになります。
しかし最初に、
メジャースケールの構造を理解しておけば、
その後に登場する
キー、
コード、
ダイアトニックコード、
モードなども別々の知識ではなく、
一つの仕組みとして見えてきます。
覚えることが増えるのではありません。
最初に理解したメジャースケールから、
少しずつ知識が広がっていくのです。
メジャースケールはドレミではありません。
