AIの文章が自分らしくないのはなぜ?|AI導入あるある!? 謎解きガイド #5
AIに文章を作ってもらった。
内容は合っている。
言葉づかいも丁寧。
読みやすく整理されている。
それなのに、読んでいると少し落ち着かない。
「間違ってはいないけれど、私が書いた文章には見えない」
今回は、AIの文章が自分らしくない謎を解いていきます。
最初の謎
AIへ、こんなお願いをしたことはありませんか。
自分らしい文章にしてください。または、
やさしく、親しみやすい文章にしてください。AIは、それらしい文章を作ってくれます。
けれど、普段使わない言葉が入っていたり、説明が長すぎたり、丁寧すぎたりすることがあります。
内容は合っているのに、なぜ自分の文章に見えないのでしょうか。
ヒント1
「自分らしく」だけでは判断材料が足りない
「やさしい文章」と聞いて、思い浮かべる文章は人によって違います。
短く書く人もいます。
丁寧に説明する人もいます。
話しかけるように書く人もいます。
「自分らしく」「自然に」「親しみやすく」という言葉だけでは、AIが判断する材料が足りません。
AIは、あなたが普段使っている次のような特徴をまだ知りません。
よく使う言葉
一文の長さ
語尾
改行の入れ方
説明の細かさ
読者との距離感
自分の中では当たり前の書き方でも、AIには見えていないのです。
ヒント2
普段の短い文章を一つ見本として渡す
そこで、過去に自分が書いた短い文章を一つ選びます。
長い文章でなくても構いません。
たとえば、次のような文章です。
SNSへの短い投稿
メールのあいさつ
お客様への案内文
自分で書いたお知らせ
商品やサービスの説明
見本は、内容をコピーさせるために使うものではありません。
伝えたいのは、文章の特徴です。
たとえば、
「一文が短い」
「かたい言葉をあまり使わない」
「改行を多めに入れる」
「話しかけるような語尾を使う」
といった特徴です。
AIへは、次のように伝えます。
次の文章は、私が普段書いている文章の見本です。
内容をコピーするのではなく、
言葉のやわらかさ、
一文の長さ、
語尾、
改行の間隔を参考にしてください。
【文章の見本】
ここに普段の短い文章を入れる
この雰囲気を参考にして、
次の内容を書いてください。
【書いてほしい内容】
ここに内容を入れる見本を渡すことで、AIは「自分らしく」という曖昧な言葉だけでなく、実際の文章を手掛かりにできます。
ただし、見本に個人情報や公開できない情報が入っている場合は、削除するか置き換えます。
氏名は「〇〇様」、会社名は「〇〇社」のように変えてから使います。
文章の特徴を伝えるために、本物の個人情報は必要ありません。
ヒント3
見本なしと見本ありを比べる
同じ内容の文章を、二つの方法で作ってみます。
1回目は、見本を渡さずに頼みます。
次の内容を、やさしく親しみやすい文章にしてください。
【書いてほしい内容】
ここに内容を入れる2回目は、普段の文章を一つ見本として渡します。
完成した二つの文章を、並べて読んでみます。
見本を渡した方は、普段の書き方に近づいているでしょうか。
すべてが同じにならなくても構いません。
「文章が短くなった」
「語尾が自然になった」
「改行が読みやすくなった」
「言葉が少しやわらかくなった」
そのような小さな違いを探します。
違うと感じた部分があれば、一つだけ追加で伝えます。
もう少し一文を短くしてください。普段は、もう少し話しかけるように書きます。丁寧すぎるので、少しやわらかくしてください。一度で完全に再現しようとせず、少しずつ自分の書き方へ近づけます。
クリア条件
見本なしの文章と、見本ありの文章を比べます。
そして、
「こちらの方が、自分が書いた文章に近い」
と感じる違いを一つ見つけられたら、今回の謎はクリアです。
大きな変化でなくても構いません。
文の長さ、語尾、言葉のやわらかさ、改行。
どれか一つでも違いが分かれば、次からAIへ何を伝えればよいかが見えてきます。
AIに自分らしさを当ててもらうのではなく、判断できる材料を少し渡す。
それだけで、AIの文章は自分の言葉に近づきやすくなります。
次回の予告
次回は、
AIへ何度説明しても伝わらない謎
を解いていきます。
同じことを説明しているのに、なぜAIの答えがまたずれてしまうのでしょうか。
次回も、小さなヒントから一緒に考えていきます。
