呪われた審美眼──美形家系における「面食い」の正体
国民的アニメに登場する「骨川家」を思い浮かべてみてほしい。スネ夫、母、父、さらには弟や従兄弟に至るまで、あの特徴的な顔が判で押したように続く。
あの描写はギャグとして消費されているが、現実の「家系」というシステムを考えるとき、意外と本質を突いた表現であることに気付く。
骨川家において、あの顔立ちであることは絶対的な「正解」であり、家族の誇りだ。
あの一族の中にいれば、あの顔こそが世界のスタンダードであり、それ以外は「異物」となる。これは、つまり、いわゆる「美男美女家系」に生まれた人間が直面する世界観の戯画化そのものである。
そう、美男美女は、彼ら自身が極度の「面食い」になってしまうことが多い。
そして、その原因を単なる個人の嗜好や性格に求めるのは浅はかだ。それは幼少期から脳の奥底に焼き付けられた、生存本能に近い「基準値」の問題だからだ。

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