10億円で叶える、至高の半年。世界で最も豪華な客船による世界一周 リージェントセブンシーズ Regent Suite
Private Proposal
拝啓
この度は、「半年間、10億円で叶える至高の船旅」という、夢のようなご依頼をいただき、心より感謝申し上げます。
既存の枠組みを超え、お二人のためだけにゼロから設計した特別な旅程をご用意いたしました。
ご提示いただいた予算と期間は、私たちにとっても未知の領域への挑戦であり、最大の喜びです。
単なる豪華さの積み上げではなく、既存のパッケージツアーやチャータージェットの周遊でも味わえない、「想定の範囲外」にある体験を模索しました。
私がご提案するのは、地球の裏側まで続く「洋上の私邸」での暮らしです。 10億円という、制約のない白紙の地図の上に、世界の構造そのものをなぞる181日間の航跡を描きました。
どうぞ、リラックスしてページをおめくりください。これは、世界で一番美しい半年間への招待状です。
敬具

Regent Seven Seas Splendor The 181-Night Grand Tour 最高級の世界一周クルーズ 2027
コンセプト
「移動する邸宅で、世界の構造をなぞる」
本プランは、Regent Seven Seas Cruisesの至宝 Seven Seas Splendor の最上級客室「Regent Suite」を軸に、2027年の世界一周航海から北欧のフィヨルドまで、計4つの航海をシームレスに連結した181泊(約6ヶ月)のグランド・プロジェクトです。
1. The Vision: 旅の全体像
この旅は、2027年1月、マイアミの熱気から始まり、地球を西回りに一周し、大西洋を渡り、英国の伝統と北欧の光の中で7月のコペンハーゲンにて幕を閉じます。
Core Voyage: The 181-Night Continuum
Phase I (2027/01/11 - 06/01): World of Splendor
区間: Miami → New York
泊数: 141泊
テーマ: 世界の構造を知る、3大陸・40ヶ国の探求
Phase II (2027/06/01 - 06/15): Coast to Coast Culture
区間: New York → Southampton
泊数: 14泊
テーマ: 大西洋横断の凱旋、文明の起源へ戻る旅
Phase III (2027/06/15 - 06/27): Splendor of the Isles
区間: Southampton Roundtrip
泊数: 12泊
テーマ: 英国の深淵、要塞と伝統の再発見
Phase IV (2027/06/27 - 07/11): Norwegian Seascapes
区間: Southampton → Copenhagen
泊数: 14泊
テーマ: 北欧の光と静寂、フィヨルドの地形美
Total: 181 Nights / 6 Months Ship: Seven Seas Splendor (All phases)

2. The Residence: Regent Suite
洋上の私邸 - A Private Sanctuary at Sea
Seven Seas Splendorの最上階、ブリッジ(操舵室)の真上に位置する「Regent Suite」は、単なる客室ではありません。それは、世界中どこへ行こうとも変わらない、究極の安らぎとプライバシーを約束する、総面積413m²(4,443 ft²)の「洋上の私邸」です。
半年間という長旅において、ここはお客様にとって、世界で最も快適なご自宅となります。
The Space: 圧倒的な空間設計
総面積: 413 m² (バルコニー含む)
スイートの扉を開けた瞬間、広がるのは船内であることを忘れるほどの広大なリビングスペースです。床から天井まで続く窓からは、船長と同じ視線で水平線を独占できます。
エントランスホール: 希少な大理石とシャンデリアが迎える、格調高い玄関。
リビングサロン: カスタムメイドの家具が配されたくつろぎの空間。壁面にはピカソのオリジナル絵画などのファインアートが飾られています。
ダイニングエリア: ゲストを招いてのプライベートディナーも可能な、フルサイズのダイニングテーブル。
The Solarium: ガラス張りのシッティングエリア。どんな天候でも海を感じられる特等席です。
Wrap-around Balcony (120 m²): 船首を囲むように広がる巨大なバルコニー。TRESSE製のラウンジチェアで、朝のコーヒーや夕暮れのカクテルをお楽しみください。

The Sleep: 世界最高峰の眠り
Hästens Vividus Bed
旅の疲れを癒やすために最も重要な「睡眠」のために、Regent Suiteには世界最高級のベッドが用意されています。
The Vividus: スウェーデンの職人が数百時間をかけて手作りする、単体で数千万円の価値がある傑作マットレス。馬毛、綿、ウール、亜麻の天然素材のみで作られ、雲の上に浮いているような寝心地を実現します。
Pillow Menu: お好みの硬さ、素材、高さの枕を数種類からお選びいただけます。
Bed Linens: 最高級エジプト綿のシーツが、毎晩新しい肌触りを提供します。

The Wellness: インスイート・スパ
Private In-Suite Spa Retreat
Regent Suiteのバスルームは、単なる機能空間ではなく、完全なプライベート・スパです。他のお客様と顔を合わせることなく、いつでも好きな時にリラクゼーションを享受できます。
Facilities:
パーソナル・サウナ: 木製の本格的なサウナ室。
スチームルーム: 湿度豊かなスチームで肌を潤します。
ジェットバス: 海を眺めながら入れるジャグジー。
ヒーテッド・ラウンジャー: 施術前後に体を温める陶板浴のようなラウンジ。
Services:
In-Suite Treatments: セラピストがスイートへ伺い、マッサージやフェイシャルなどのトリートメントを施術します(回数無制限・無料)。

The Privilege: 究極のパーソナルサービス
Regent Suiteのゲストだけに許された、特別な権限とサービスが含まれています。
Personal Butler: 24時間体制で、荷解きから荷造り、毎日のスケジュール管理、カクテルの手配まで、あらゆる要望に応える専属バトラー。
Private Car & Guide: すべての寄港地において、お客様専用の運転手とガイドが待機しています。混載バスに乗る必要は一切ありません。
The Study: 重厚なデスクを備えた書斎スペース。WiFi環境も完備され、ビジネスや執筆活動にも集中できます。
Grand Piano: リビングには、Dakota Jacksonデザインのスタインウェイ・グランドピアノ(Steinway Arabesque)が置かれ、優雅な時間を奏でます。
Unlimited Services:
ランドリー&プレス(無制限・即日仕上げ)
船内すべてのスペシャリティレストランの優先予約
プレミアムワイン&スピリッツのインスイート・バーセットアップ

Why Regent Suite for 181 Nights?
半年間の航海において、最も贅沢なのは「変わらないこと」です。
外の景色はマイアミからシドニー、ムンバイ、ローマへと劇的に変わりますが、一歩部屋に戻れば、そこにはいつものベッド、いつもの香り、いつものバトラーが待っています。
この「変わらない聖域」があるからこそ、お客様は安心して、毎日新しい世界の扉を開けることができるのです。

3. Journey Highlights: 土地の魔力と過ごし方
半年の長旅において重要なのは、メリハリです。「船内で暮らす安らぎ」と「陸上の強烈な異文化体験」を使い分けます。
ここでは、特に「土地の構造」が身体に響くハイライトを選び抜き、その土地でしか味わえない感覚と、それを最大化する過ごし方をご提案します。
Phase I: 南米・太平洋・オセアニア (1月〜3月)
コンセプト
西へ向かう船旅は、時間の感覚を緩め、地球の物理的な大きさを肌で感じる日々から始まります。
🇨🇴 Cartagena, Colombia
「石の要塞と海風の圧」
ここは単に「美しいコロニアル都市」という言葉では片付けられません。かつてスペイン帝国が、南米大陸から収奪した黄金やエメラルドを本国へ送るための集積地であり、海賊や敵国からその富を死守した「鉄壁の軍事要塞都市」です。
旧市街を取り囲む厚さ数メートルの城壁、砲台の跡、そして迷路のように入り組んだ石畳の路地。これらすべてが、かつての緊張感と栄華を無言のうちに語りかけてきます。サン・フェリペ要塞の圧倒的な威容と、カリブ海から吹き付ける湿った熱風が同居する、独特の「圧」が街全体に漂っています。
Suggestion: 混雑する日中の観光は避けましょう。太陽が傾き、石畳の熱が少し和らぐ夕暮れ時こそが、この街の真骨頂です。 城壁の上(Las Murallas)をゆっくりと歩いてください。左手にはどこまでも続くカリブ海の波音、右手には暖色の街灯が灯り始めた旧市街の屋根。海からの強い風が頬を打ち、数百年前の兵士たちが感じていたであろう孤独と、商人たちの熱気を運んできます。カフェ・デル・マールで風に吹かれながら、夕陽が水平線に沈む瞬間を待つのも一興です。

🇵🇦 Panama Canal Transit
「大陸の継ぎ目と水位のドラマ」
これは観光というより、地球の地形が変わる瞬間の目撃です。海と海が自然につながっているのではなく、人間の意志と土木工学の力が、巨大な船を山の上まで持ち上げ、大陸の背骨を越えさせるのです。
ガトゥン湖の静寂な水面と、両岸に迫る熱帯雨林の濃密な緑。そして、ミラフローレス閘門(ロック)に入った瞬間、巨大なコンクリートの壁に囲まれ、水位が数メートル単位で上昇していく感覚。それはまさに、物理的に「世界が変わる」体験であり、地理を編集した人類の執念の現場に立ち会う瞬間です。
Suggestion: この日は、船内のパブリックスペースへ出る必要はありません。Regent Suiteの前方に広がるプライベートデッキこそが、世界で最も特等席となります。 早朝、まだ薄暗い中を船が水路へ進入する瞬間から、朝食のシャンパンを片手に眺めてください。太平洋の水位と大西洋の水位の違いを、計器の数値ではなく、自らの視線の高さの変化として肌で感じる。他者と共有することのない、静謐で知的な興奮に満ちた数時間をお約束します。

🇵🇫 Bora Bora & Moorea, French Polynesia
「火山の骨格と色彩の暴力」
ラグーンの「青さ」ばかりが語られますが、この海域の本質は、海底から突き上げた「山」の荒々しさにあります。
ボラボラのオテマヌ山やモーレアのギザギザとした稜線。これら鋭い火山の峰が、穏やかで透き通るようなサンゴ礁の水平線から垂直に突き出ている対比。ターコイズ、インディゴ、サファイアと、深度によって刻々と変わる海の青と、熱帯の植生に覆われた山の深い緑。この圧倒的な色彩の暴力と、垂直・水平の幾何学的な対比が、風景を単なる絵葉書ではなく、一つの巨大な「建築的」な体験にします。
Suggestion: よくある水上コテージに泊まる必要はありません。この風景の主役は、海ではなく山だからです。 船上から、夕陽が山の稜線を黒くシルエットとして切り抜く瞬間を見てください。島に近づくにつれて、風に乗って漂ってくるティアレの花の甘い香りと、湿った土、そしてバニラの濃厚な匂い。視覚より先に嗅覚が、ここが楽園の深部であることを教えてくれます。夜になれば、人工の光が一切ない漆黒の海の上に、南半球の星座が降り注ぎます。

🇦🇺 Sydney, Australia
「水上に浮かぶ都市彫刻」
シドニーは、飛行機で降り立つ街ではありません。船で海からアプローチして初めて、その設計思想が理解できる都市です。
断崖絶壁の「ザ・ヘッズ」を抜けて波の穏やかな湾内に入ると、複雑に入り組んだ入江の地形の中に、白い帆を模したオペラハウスと、力強い鋼鉄のハーバーブリッジが現れます。それらはまるで、自然の地形という台座の上に意図的に配置された、巨大な「都市彫刻」のようです。近代的なスカイラインと、囚人たちが切り出した砂岩の古い建築群(ザ・ロックス)が、水面を挟んで対話しているかのような景観です。
★ Hotel Stay (Overnight): Park Hyatt Sydney この日は特別に船を降ります。なぜなら、オペラハウスを「見る」のではなく、「対峙する」ためです。指定するのは、オペラハウスを真正面に望むハーバールーム。観光客の喧騒が消え去った深夜、静まり返った漆黒の港に浮かぶ白いシェルの質感を、部屋の窓越しに独占してください。そして翌朝、世界で最も美しい港の夜明けと共に目覚める。船という「移動する視点」から離れ、この美しい都市の「住人」としての視点を手に入れる、贅沢な一晩です。

Phase I (後半): アジア・インド・中東・地中海 (3月〜6月)
コンセプト
アジアへの到達は、湿度と匂いの変化で知ることになります。文化の密度が極限まで高まり、感覚の解像度が試される、この旅のハイライトです。
🇮🇩 Komodo, Indonesia
「先史時代の風景」
ここは熱帯の楽園というよりも、時間が止まった「ロスト・ワールド」です。乾いたサバンナのような茶色の斜面、強烈な赤道直下の太陽、そしてここにしか生息しないコモドドラゴン。
現代的な快適さとは無縁の、荒涼とした「太古の地球」に取り残されたような感覚に襲われます。世界で唯一の生態系が維持されているという事実が、風景に独特の緊張感を与えています。
Suggestion: 早朝、まだ空気が冷たいうちに上陸します。レンジャーと共に歩くトレイルでは、ドラゴンの存在感もさることながら、ピンクビーチの砂(赤いサンゴの欠片が混ざった砂浜)と、乾いた岩肌、そして深い海の青の色彩コントラストが、視覚に強く焼き付きます。

🇲🇾 George Town (Penang), Malaysia
「交易の記憶と路上のリズム」
500年以上続くマラッカ海峡の要衝。アジアと欧州が混ざり合ったショップハウス(長屋)の街並みには、かつての華僑やインド商人たちの熱気が染み付いています。
剥がれかけた漆喰の壁、極彩色のお寺の屋根、そして路地裏から漂うスパイスと線香と湿った雨の匂い。建物の顔つきだけでなく、その濃厚な「空気」こそが、交易の記憶を呼び覚まします。
Suggestion: あえて地図を持たず、トライショー(人力車)の速度で街を流してください。有名な壁画を探すよりも、路地裏の老舗で職人が籐家具を編む音や、お寺から流れる読経の声、中華鍋を振る音に耳を傾けることが、この街のジャズのようなリズムを感じる最良の方法です。

🇮🇳 Mumbai, India
「建築の地層と混沌の美学」
ムンバイは単に混沌としているだけではありません。英国統治時代のヴィクトリアン・ゴシックの重厚な石造りと、20世紀初頭のアール・デコの軽やかさが、同じ通りに同居しています。
大英帝国の野心と、インドの爆発的なエネルギーが衝突し、融合したエネルギーの塊。「インド門」を海から見上げる時、そこは単なる観光地ではなく、かつて王たちが上陸した「帝国の玄関口」としての威厳を取り戻します。
★ Hotel Stay (Overnight): The Taj Mahal Palace この日は、あえて船の快適さを手放し、伝説的なタージマハル・ホテルの旧館(Palace Wing)に宿泊します。創業者のジャムシェトジー・タタが「ムンバイに世界一のホテルを」と誓って建てたこの場所は、インドの迎賓館そのものです。海に面したスイートの窓から、夕暮れのインド門とアラビア海を行き交う小舟を眺める。船のモダン・ラグジュアリーとは対極にある、重厚な歴史と物語の中に身を沈める一夜です。

🇯🇴 Aqaba to Petra, Jordan
「岩に埋め込まれた都市」
ペトラは「遺跡がある場所」ではなく、「岩そのものが都市」です。 光の届かない細く曲がりくねった峡谷(シーク)を抜け、視界が開けた瞬間に現れるエル・カズネ(宝物殿)。それは建築というより、巨大な岩山から削り出された「彫刻」です。
砂岩の岩肌は、太陽の角度によってピンク、赤、紫、オレンジと刻々と色を変えます。その様子は、まるで岩山自体が呼吸をしているかのようです。
Suggestion: アカバ港からの移動は長いですが、プライベートカーでの快適な旅路です。遺跡内では無理に歩かず、要所を馬車やロバ、あるいはラクダで巡ってください。自分の足音と、岩壁に反響する風の音だけを感じながら、古代ナバテア人が見た景色を追体験します。

🇬🇷 Rhodes, Greece
「生きている中世」
多くの遺跡が「廃墟」であるのに対し、ロードスの中世都市は今も人々が暮らす「現役の街」です。
聖ヨハネ騎士団が築いた堅固な城壁の内側に入ると、石畳の迷路に迷い込み、タイムスリップしたような錯覚に陥ります。石造りの重厚な騎士団長の館や病院跡が、地中海の強烈な日差しを浴びて輝く様子は、歴史の教科書ではなく、騎士道物語の舞台そのものです。
Suggestion: メインストリートの喧騒を離れ、あえて無名の路地裏へ入ってください。石壁に反射する光と、不意に現れる中庭の静けさ。そして、頭上の窓から聞こえる住民の生活音。要塞という「閉じた空間」と、地中海の「開放的な光」のコントラストが、この島の真骨頂です。

🇮🇹 Rome (Civitavecchia), Italy
「都市の中の考古学」
ローマでは、街を歩くこと自体が「地層の上を歩く」行為です。
古代ローマの遺跡の上に中世の教会が建ち、ルネサンスの宮殿が重なり、その横を現代の車が走る。数千年の時間が圧縮され、断層のように露出している場所です。コロッセオの巨大な石塊の前に立つと、かつての帝国の熱狂と残酷さが、肌感覚として伝わってきます。
Suggestion: 港からローマ市内へは距離があります。移動の疲れを避け、都市の鼓動を夜まで感じるために、Hotel de Russie の秘密の庭園(Jardin de Russie)に面した部屋、あるいは Hotel Eden で一泊することをお勧めします。 観光客が去った夜のスペイン広場や、早朝の誰もいないトレビの泉。静寂の中で対峙するローマは、昼間とは全く別の顔を見せてくれます。

🇪🇸 Barcelona, Spain
「建築による上書き」
ガウディの建築群は、街のアクセントではなく、街の気分そのものを決定づけています。
整然としたグリッド状の都市計画(エイシャンプラ地区)の中に突如として現れる、サグラダ・ファミリアやカサ・ミラの有機的な曲線。それは都市に対する強烈な「異物」でありながら、今のバルセロナのアイデンティティそのものです。未だ成長を続けるサグラダ・ファミリアは、石でできた巨大な植物のようにも見えます。
Suggestion: グエル公園の高台から、地中海を背景に広がる街を見下ろしてください。幾何学的な都市計画と、ガウディの有機的な造形が奇跡的なバランスで融合している様は、人間の理知と狂気が同居する芸術作品のようです。

Phase II: 大西洋横断・北米 (6月)
コンセプト
世界一周という壮大な旅を終え、再び海を渡る。それは日常への帰還ではなく、新たな冒険への静かな移行期間であり、文明への凱旋です。
🇺🇸 New York, USA (Turnaround)
「摩天楼の渓谷」
世界一周(Phase I)のゴールであり、欧州へ向かう(Phase II)のスタート地点。
自由の女神に見送られながらハドソン川へ入港する朝。朝霧の中から現れるマンハッタンのスカイラインは、自然の山脈をも凌駕する「垂直の渓谷」として迫り来ます。 海からアプローチすることで初めて、この都市が「島」であること、そして水際に築かれた文明の頂点であることを実感できます。
★ Hotel Stay (Transition): The Plaza or Aman New York この日は、半年間の旅の折り返し地点(Turnaround)です。船を一度降り、陸上の最高峰ホテルへ滞在する「儀式」を行いましょう。 The Plazaであればセントラルパークの緑を望むスイート、Aman New Yorkであれば都市の喧騒を遮断する静寂のサンクチュアリへ。ふかふかのカーペット、高い天井、そして窓の外に広がる無数の光。船上の「海との一体感」から、都市の「洗練された孤独」へ感覚をリセットし、翌日からの大西洋横断へ向けて精神を整える、極めて重要な24時間です。

🇨🇦 Halifax, Canada
「丘の上の砦と大西洋の風」
大西洋の荒波に洗われるカナダ東岸の港町。ここは常に海からの脅威に備え、海と共に生きてきた街です。
街を見下ろす丘の上に築かれた星形の要塞(シタデル)に立つと、眼下には深く入り組んだ港と、その先に広がる鉛色の大西洋が一望できます。 木造の桟橋、煉瓦造りの倉庫街、そして冷たく湿った海風。ここには、華やかさよりも、厳しくも美しい「北の海」の生活の匂いが漂っています。タイタニック号の救助拠点となった歴史も、この街の持つどこか哀愁を帯びた空気に深みを与えています。
Suggestion: 港沿いのボードウォークを散策した後、シタデルの丘へ登ってください。要塞の幾何学的な美しさと、そこから見下ろす港の風景。これから挑む大西洋横断の航路を指差し、海の広さを再確認する場所として最適です。

Phase III & IV: 英国・北欧 (6月〜7月)
コンセプト
旅のフィナーレは、光と影のコントラスト。歴史の重みと、自然の静寂が交互に訪れ、精神を鎮めていく時間です。
🇬🇧 Edinburgh (Newhaven), Scotland
「要塞と理性の対話」
エディンバラは、一つの都市の中に二つの魂を持っています。
火山岩の断崖の上にそびえ立つ中世の「旧市街」は、迷路のような路地と黒ずんだ石積みが続き、魔女狩りや王室の陰謀の歴史を色濃く残します。一方、谷を挟んで北側に広がる「新市街」は、18世紀の啓蒙思想に基づいて整然と作られた、理性の結晶のような街並みです。
混沌と秩序、情熱と理性。この二面性が向かい合い、対話しているような都市構造こそが、エディンバラの美しさの正体です。
Suggestion: エディンバラ城の城壁から街を見下ろしてください。北海から吹き付ける冷たい風を受けながら、足元の黒い岩肌と、遠くに広がるフォース湾の輝きを感じる。この街の持つ、美しくもどこか陰りのある「ゴシック」な雰囲気に浸る瞬間です。

🇫🇴 Tórshavn, Faroe Islands
「政治の原型と港の記憶」
北大西洋に浮かぶ絶海の孤島、フェロー諸島の小さな首都。
港の岩場に突き出した「ティンガネス」と呼ばれる半島には、赤い木造倉庫のような建物が並んでいますが、これこそが世界最古級の議会の場です。
豪華な宮殿ではなく、入り江の岩場がそのまま政治の場であったという事実。草屋根の家々と、霧に煙る海。ここは民主主義の原型のような、素朴で力強い風景が残っています。
Suggestion: 派手な観光地を探す必要はありません。ただ港を歩き、湿った草屋根の匂いを嗅ぎ、変わりやすい天候の中で雲の切れ間から差し込む光(God's Light)を探してください。世界の果てに来たという静かな充足感が、旅の終わりを予感させます。

🇳🇴 Norwegian Fjords (Olden/Geiranger)
「氷河の彫刻と静寂」
フィヨルドは海ではありません。太古の氷河が大地を削り取り、その巨大な「谷」に海水が入り込んだものです。
両岸に迫る1000メートル級の絶壁、無数に流れ落ちる滝、そして鏡のように静まり返った水面。船が奥へと進むにつれて、人工の音は消え、自然の圧倒的なスケールと静寂だけが残ります。
それは美しい風景を超えて、地球の地質学的なドラマの中に迷い込むような体験です。
Suggestion: この区間こそ、Regent Suiteの価値が最大化される時です。 広大なプライベートバルコニーで、上質なカシミヤの毛布にくるまり、温かいホットチョコレートやヴィンテージワインを片手に、音もなく流れる絶景をただ眺める。誰にも邪魔されず、目の前を過ぎ去る断崖と滝を独占する。これこそが、181日間の旅の締めくくりにふさわしい、究極の贅沢です。

4. Operational Excellence: 旅の準備と実務カレンダー
すべてのお手配は、私(Travel Designer)が責任を持って遂行いたします。 航空券、ホテル、船の予約、現地ガイドの手配、レストランの確保……これらはすべてお任せください。
しかし、お二人の「ご本人確認」に関わる公的書類や、健康に関わる準備だけは、どうしてもご協力が必要となります。
このドキュメントは、出発までのロードマップの中で、「お二人にアクションをお願いしたいタイミング」を共有するためのものです。
Critical Actions: ご夫妻にお願いしたい4つの準備
以下の4点は、代理手続きができない、あるいはご本人による最終確認が必須となる項目です。
🛂 1. Documents: パスポートとビザ
最も重要な「旅の通行手形」です。
パスポート残存期間:
2027年7月の帰国時点で「残存期間が6ヶ月以上」あることが必須です。
つまり、有効期限が「2028年1月以降」のパスポートをご用意ください。もし近ければ、今のうちに更新をお願いします。
査証欄の余白:
40ヶ国以上を巡ります。スタンプを押すページが不足する恐れがあります。
「増補」申請(現在は新しいパスポートへの切り替え推奨)を行い、十分なページ数を確保してください。
ビザ用証明写真:
一部の国(到着時ビザ等)で必要になる場合があります。背景白、規定サイズの写真を数枚、データと現物の両方でご用意ください。
🏥 2. Health: 半年を健やかに過ごすために
船内には医師が乗船していますが、彼らは「急患対応」が主です。「いつもの健康管理」は事前の準備が鍵となります。
歯科検診 (Dental Check):
海外(特に船上)での歯科治療は非常に高額で、設備も限られます。出発の3ヶ月前までに、必ず完治させてください。
これは強く推奨いたします。
常備薬の確保:
毎日服用されているお薬がある場合、半年分 + 予備1ヶ月分の処方を主治医にご相談ください。
英文薬剤証明書 (Medical Certificate): 税関通過時にトラブルにならないよう、主治医に作成を依頼してください。
予防接種:
寄港地の流行状況に合わせ、渡航外来(トラベルクリニック)で推奨ワクチン(A型・B型肝炎、破傷風など)の接種スケジュールを組んでください。
💳 3. Finance: 決済手段の整理
クレジットカード:
船内精算や現地での高額決済に備え、カード会社へ「海外での長期滞在・高額利用」の旨を事前連絡し、セキュリティロックがかからないよう手配をお願いします。
紛失に備え、異なるブランド(VISA, Master, Amex等)で複数枚お持ちください。
海外旅行保険:
「半年間」かつ「クルーズ特約(緊急医療搬送費用が無制限のもの)」を含む特別な保険プランへの加入が必要です。こちらでプランを選定し、ご署名をお願いする段階でご案内します。
👜 4. Wardrobe: 荷物の選別
Valet Luggage Service:
ご自宅から船室へ、荷物を直接配送するサービスを手配します。
「船で使うもの(フォーマルウェア、ゴルフセット等)」と「手荷物で持つもの(貴重品、薬)」の仕分けだけは、お二人にお願いすることになります。
Timeline: 2026-2027 実務カレンダー
私が裏で動いている手配スケジュールと、お二人のアクションが必要なタイミング(★)を時系列でまとめました。
NOW (Kick-off)
Regent Suite 在庫確保・仮予約 (担当: 私)
★ パスポート有効期限の確認 (担当: ご夫妻)
★ 健康診断・歯科検診の予約 (担当: ご夫妻)
2026/05 (Planning)
寄港地観光 (Shore Excursions) のリクエスト開始 (担当: 私)
※「ここは絶対に行きたい」等のご希望ヒアリング (担当: 私/ご夫妻)
2026/07 (Payment)
Phase I (世界一周区間) 最終お支払い (担当: ご夫妻)
※多額の資金移動が必要になりますので、事前に経理担当者様と連携します。 (担当: 私)
2026/10 (Dining)
スペシャリティダイニング予約・特別イベント手配 (担当: 私)
★ 記念日やお誕生日のお祝いリクエスト (担当: ご夫妻)
2026/11 (Finalize)
Phase II-IV 最終お支払い (担当: ご夫妻)
★ 常備薬・英文診断書の受取完了 (担当: ご夫妻)
2026/12 (Dispatch)
最終日程表・タグ等の書類一式をお届け (担当: 私)
★ 荷物の発送 (Valet Luggage集荷) (担当: ご夫妻)
2027/01 (Departure)
Miami 前泊ホテルへ移動・乗船 (担当: ご夫妻)
Communication: 連絡体制
メインコンタクト: 私(Travel Designer)が24時間体制で窓口となります。
緊急時: 万が一、私が対応できない場合でも、現地の地上手配会社および船会社本部のVIPデスクと直結するホットラインをご用意します。
秘書様・経理担当者様との連携:
お支払いや書類のやり取りについて、ご本人様の手を煩わせないよう、実務担当の方と直接やり取りさせていただくことも可能です。その際は担当者様のご連絡先をご共有ください。
お二人は、ただ「旅への期待」だけを胸に、ご準備を進めていただければ幸いです。
面倒な手続きは、すべてこの私にお任せください。

5. Next Step: 最初の一手 - The Green Light
すべては、このサインから始まります。
この壮大なプランは、現時点ではまだ「机上の提案書」に過ぎません。 しかし、お二人がこの最初の一手を踏み出した瞬間、それは「現実のプロジェクト」へと変わり、世界中の港とホテルが、お二人を迎える準備を始めます。
私(Travel Designer)は、スタートラインで待機しております。以下の3ステップのご指示をいただき次第、直ちに世界を動かし始めます。
The Trigger: 在庫確保への号令
世界で最も確保困難な客室「Regent Suite」を、4つの航海すべてで連結する。
これは時間との戦いです。お二人の「GO」のサインをいただき次第、直ちに以下のプロセスを実行します。
Wait List Entry (ウェイティング登録)
全4区間のRegent Suiteに、お名前で正式なウェイティング登録を行います。
同時に、船会社本社へ「4航海連続乗船(Back-to-Back)のVIP顧客」としての優先確保要請(Priority Clearance Request)を提出します。
Clearance & Deposit (確保と手付金)
部屋が確保できた瞬間(Clearance)、その権利を確定させるために5日以内に旅行代金の25%(概算で約1億円)のデポジット送金が必要となります。
このタイミングは突然訪れます。経理担当者様へ「緊急の資金移動が発生する可能性がある」旨、事前の根回しをお願いいたします。
Authorization: 必要な情報
正式な予約ファイルを作成するために、以下の情報を私宛にお送りください。(スマートフォンで撮影した画像データで構いません)
パスポートの顔写真ページ
ご夫妻2名様分
Seven Seas Society 番号
過去にRegentにご乗船歴がある場合、会員番号をお知らせください。(優先順位に影響します)
The Promise: 私の誓い
この旅の手配は、複雑さを極めます。しかし、お二人がその複雑さを感じることはありません。
お二人の目の前に広がるのは、整理された選択肢と、美しい景色だけ。裏側の汗と交渉は、すべて私が引き受けます。
半年後、マイアミのデッキで、冷えたシャンパングラスを傾けているお二人の姿を想像しながら。ご連絡をお待ちしております。
Sincerely,
Your Travel Designer
