あなたは死後15分で95%消滅する〜新「五」相図をネゲントロピーと情報で見る〜

序章 ネゲントロピー=情報が意味するもの
生命とは本質的に、崩れ落ちようとする世界の中で、秩序を保ち続けようとする儚いプロセスに過ぎない。
20世紀の物理学者エルヴィン・シュレディンガーは、生命を『ネゲントロピー(負のエントロピー)』を取り込み続ける存在と表現した。
これは言い換えると、「秩序ある情報」を絶え間なく環境から取り入れ、体内に構築・維持している、ということだ。
情報理論において、『情報』とは「不確定性をどれだけ減らせるか」という尺度で定義される。
つまり、情報とは“秩序”そのものなのだ。生命は食物や酸素、太陽光といった外部のエネルギーを利用して、内部で崩壊しようとする秩序を守り続けている。
生きるとは、情報の途切れない流れを保つために、絶えずエネルギーを注ぎ続ける営みともいえる。

では、人が死ぬとき、身体の秩序はどうなるのか?
心臓が止まり、呼吸が途絶えた瞬間、外部からのエネルギー供給が断たれる。
すると、これまで絶え間なく維持してきた体内の情報の流れが途絶え、すぐさま秩序は崩壊に向かう。
秩序とはエネルギーを注がなければ維持できないものであり、それを支えていた力が消え去れば、残された身体は自然とエントロピーの増加に任せて無秩序へと崩れていく。

第1章 五感から脳へ:毎秒1,000万ビットを超える情報洪水
ここから先は
4,353字
/
16画像
¥ 550
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
