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仏前結婚式のすすめ

6月なので…


挙式シーズン June Bride

結婚の季節

6月といえば「ジューンブライド」の言葉に象徴されるように、結婚の季節というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そのいわれも様々あるようです。
昨今、性的マイノリティ当事者などから問題点が指摘されていますが、そもそも結婚(婚姻)について、日本国憲法にはこのように規定されています。

【おことわり】

ここでは日本国憲法にかかる問題点について批評はさしおかせていただきます。
また筆者には性的マジョリティも、同じくマイノリティも差別する意図は一切ございませんこと、予めご了承ください。

日本国憲法第二十四条

第1項 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

第2項 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

日本国憲法第24条(婚姻の自由について)

June Bride の起源

俗説など真偽不明のものも含めて諸説あるようですが、一般的に言われる説を紹介します。

①ローマ神話の女神に由来する説

  • 女神ユーノー(Juno)は結婚・出産・家庭を司る女神

  • 6月(June)の名はこのユーノーに捧げられた月であることから

  • 6月に結婚する花嫁は「ユーノーの加護を受けて幸せになれる」と信じられていた

②ヨーロッパの気候・農村の習慣に由来する説

  • 中世ヨーロッパでは、春は農作業の繁忙期で、5月まで結婚が禁じられていた地域もあった

  • 6月は結婚が解禁

  • 天候も良く花も咲く季節

こうしたこともあってユーロ圏では6月は結婚の季節といわれています。

【参考】日本における広まり

  • 日本で定着したのは、昭和40年代(1960年代後半)ごろ。

  • 日本の6月は梅雨の季節で雨が多く蒸し暑いので、人気がなかった

  • 結果、6月の業績が著しく悪化していた

  • 6月の結婚式を商機に変えるため、ある老舗ホテルが取り入れひろまった

最近では、洋装の新郎新婦がチャペルやホールで結婚式を挙げる様子をよく目にします。こうしたスタイルが広まった背景には、西洋の結婚文化はもちろん、ウェディングドレスの第一人者である桂由美さんの功績も大きいでしょう。

今日ではフィクションでも洋装がよく描かれるようになり、神社や和風の場では「浮いてしまう」と感じる方もいるかもしれません。
たしかに結婚式のイメージは時代とともに変化し、多様化しています。
だからこそ今、私は仏教徒として改めて「仏前結婚式」という選択肢に注目していただきたいと思います。


仏前結婚式とは?

仏教は死人のためではない

仏前結婚式とは、仏教の儀礼に基づいて行われる結婚式のことです。
「仏教=お葬式」とイメージされがちですが、本来仏教とはゴータマ・シッダールタ(釈迦牟尼仏)という“スーパーカウンセラー”さんが伝えてきた生きる教えであり、今を生きる私たちへの生き方のヒントが詰まっています。

私たちはその教えをよりどころに日々を歩んでいます。
結婚という人生の大きな節目に、仏さまやその教えを伝えてきた先人たちに報告し、改めて見守っていただいてたなと感じていく意味でも、仏前結婚式には深い意義があるのです。

浄土真宗の結婚式

特に浄土真宗の結婚式について、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の『法式規範』にはこのように書いています。

結婚式は、親鸞聖人の流れをくむ者にとって生涯聞法の大切な儀式であり、如来のご尊前において念仏に薫る人生を送ることを表明する儀式。

仏前結婚式の次第(浄土真宗本願寺派の例)

  1. 行事鐘

  2. 親族来賓着席

  3. 開式の言葉

  4. 楽(雅楽または仏教讃歌)

  5. 新郎新婦着席

  6. 司婚者登礼盤

  7. 止楽

  8. 勤行

  9. 司婚者降礼盤

  10. 止楽

  11. 司婚・誓いの言葉

  12. 記念念珠授与

  13. 新郎新婦焼香

  14. 仲人焼香

  15. 親族代表焼香

  16. 止楽

  17. 法話

  18. 仏教讃歌

  19. 合掌礼拝

  20. 閉式の言葉

  21. 新郎新婦退出

  22. 司婚者退出

  23. 止楽

  24. 親族来賓退出

※あくまでも一例です

新郎新婦の服装について

浄土真宗本願寺派の仏前結婚式の場合、僧侶は色衣・大五条袈裟・切袴の正装第一種です。
僧籍のない寺族や門信徒は式章(輪袈裟に似たアレ)をつけますが、和装・洋装かは自由です。


仏前結婚式はどうしたらいい?

もともと昔は家の仏間で結婚式をしていたので、歴史的にはそれでもいいのですが、狭かったりでできない事例も多いでしょう。
そうしたこともあってお寺の本堂や会館、ホテルや式場などで行うことが多いようです。
いずれにせよ寺院の僧侶に司婚者として依頼する必要があるので、結婚式を仏前で行いたいときはご法事の相談と同じように、お手次のご寺院にお早めに相談されるのがオススメです。


結びにかえて

結婚はふたりの合意で成り立ちますが、そこに至るまでに多くのご縁に支えられて実現するものです。また、ゴールインではなく新たな始まりであり、時には夫婦喧嘩もすることでしょう。

そんななか、ご縁を大切にする仏教に基づいた仏前結婚式は、派手なイメージこそないかもしれませんが、心に残る厳かな式になることでしょう。

人生の新たな世界の入口に際して、仏さまの前で過ごしてみませんか。

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