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移住を考えたらBARをひらいてみたくなった話①~イノシシ狩り編~

この記事には動物の解体シーンが含まれます!
苦手な人は切り上げるのが吉です。

この記事はBAR開業を目指している僕(syan)が「何故BARを開きたいと思ったのか。」そのきっかけとなった移住体験先で経験をルポする、報告記事です。開業やお酒に関することはまた別の記事でまとめる予定です。
まずは、どんな想いで開業決意に至ったのか。その過程を皆さんと共有が出来たらと思います。

出典は僕です。


全てのきっかけ


『移住』
それは毎日満員電車でギューギュー詰めになっている全サラリーマンの憧れ。誰もが一度はこのまま電車を乗り継いで会社とは真逆の方向へ、
「会社ぐっぱい!」
突然海を目指したくなった。そんな経験誰でもあるんじゃないんですか。

南伊豆の海:撮影者:俺

僕もかれこれそんな衝動にかけられて2度3度突然海に行った事がある人間ですが。
それが原因か不思議と転職回数も2度3度あります。謎。
こんなに海に行くんならもう海に住んだ方が早いのでは?
と思い「移住も良いかなぁ」なんて浅はかに考えておりました。
そんな時に知ったのが【ローカル×ローカル】という南伊豆のゲストハウスが企画している移住体験イベント!

実際に南伊豆に移住した方々のお話を聞けるという大変素晴らしいイベントでした。
善は急げ、百聞は一見にしかず、Youtubeや本を見るくらいなら「実際に会いに行ったほうが早い!」ということで早速行ってきました。


▼プログラムの詳細はこちら
https://note.com/locallocal/n/nfdb1280b8189

くらし体験

ナビゲーター:野村さん

撮影者:俺

有機無農薬栽培でお米を作りつつ、猪や鹿などの狩猟、林業(特殊伐採)、観光業(SUP)4足のわらじで生活をしている野村さん。
元々林業コンサルタントであったということもあり、話がうまい・説明がうまい。あとやってることがめちゃくちゃハードワーク。
有機農業に関してはこんなに働いて、収入こんだけ??」ということが山盛りで、さすが元コンサル。
数字と仮説を駆使して、売上データを時給計算換算してわかりやすく図で説明をしてくれたのですが、この時給がべらぼうに安い。

全然、東京都の平均時給以下。
しかも条件が作物が良作で全て売れた計算で算出されたものだからたまったもんじゃない。
流石に一個人が農業だけで食っていくには大変だよねってことで、観光業や林業、狩猟も行っているが、その働き方が実に効率的というか。
全てが考えられていて魅力的。一部の隙もない。自分の得意分野と今後挑戦してみたいことをそのまま仕事にしているので、これが本当の意味で自由業なんだと実感した。(実際はそんなに生易しいものではないと思うが)

そんな中、体験者である僕達が最も興味をひいたのはやはり狩猟だ。
日頃の運動不足がたかったか、真冬の農作業の手伝いで疲労困憊の僕達が無邪気に「野村さん!SAPしたいです!」なんて言うはずもなく。
何より。「狩猟…狩猟ってアンタ、何よ」と全くイメージがつかない。
そんな僕達は山へ向かった。

撮影者:俺(背中好きなんかな)

山についた瞬間、爆速で山を駆け上がる野村さん。
「やばいって、流石に早すぎるって」
なにかの軍事演習なんじゃないかというスピードに、一緒に参加していた僕より年上の男性参加者も「本当…」と小さく呟いたきり何も言葉を発さなくなった。

実はこの爆速登山には意味があって、人間の匂いを少しでも残さないように心がけているのだ。野村さん曰く「動物は恐ろしく勘が良くて、頭が良い」僕達からしたら見分けもつかない、小さな野生動物の足跡を辿り、ぐんぐん山を登る野村さんに「ハンター試験かよ」なんて心の中で呟き食らいつく僕。

野村さんに「ここに鹿の足跡があります!」と言われて、
素人の僕は全く見えなかったが取り敢えず「なるほど…」と言って写真に収めた。凄すぎる。

野村さんが使う罠は【くくり罠】といって、動物が罠を踏みにいたら。そのままワイヤーが締まり、罠から抜け出せなくなる。といったもの。罠の中では比較的ポピュラーな物らしい。

罠に適した巨木を見つけた野村さん(細い木だと気が折れるらしい)
罠は野村さんの手作り。自由業とは深い知識と柔軟な発想、たゆまぬ努力が必要なのだ。

とことん人間有利な狩り

そもそも人間と動物にある体格差を埋めるには人間が有利であることが大前提だが、狩猟の哲学をしっていくうえで、その奥深さを知ることが出来た。
罠を仕掛けるために必要なポイントを紹介しよう。
①罠の設置ポイントは処理後運びやすい場所でなくてはならない。
大きいもので100キロを超すイノシシを仕留めた後。運び出すために優位な場所に罠を仕掛けなければならない。谷底なんて最悪だ、寧ろ坂の上なら処理したイノシシを転がして山の下に運べばいいから楽ちん。
②罠にはめたイノシシを殺すなら、遠くから、横から狙う。
罠にハマり動けなくなったイノシシを狙う際、近くから発砲してしまうとその分、裂傷範囲が広くなる為価値が下がるのだとか。それと同じ理由で頭や真正面からの傷も値下がりする為、なるべく横から発砲する。理想は槍らしい。
③罠は死角となる岩や木がある近くに設置しない
これは死角で獲物がかかった際に確認がしづらく、危険リスクを抑える為だ。

他にも色々あると思うが、僕達みたいな素人に対してはこの3つだ。
狩りは命のやり取りであるが、そこにあるのは人間の合理と市場価値、猟師たちが受け継いできた知識と知恵があると実感した。
最近では、猟師たちの減少により、野生動物と人間たちの距離が近くなっているとよくニュースでやっている。一部の人達にとってはこの命のやり取りは酷いものに映るかもしれない。ただ、長い歴史を見るにあたって人間と動物が共存してきた時間のほうが圧倒的に長く、両者とも様々な歴史的・文化的背景の上に存在している当事者達なのである。それを部外者が何も言えないよぁ。なんて思ってしまった。

命をいただくということの現実が目の前にあった。

野村さんの生活を見て正直地方移住のハードさを知ってしまった気がした。新しいことをチャレンジすることでしか得られない、小さな挫折。
「あ、なんか今のままの方が楽かも」
「取り敢えず状況はわかったから、一旦考えよう(考えない)」
そんな気持ちになったのは、いうまでもない。
自分は何かを変えたくて、移住を検討したのではなく、現実から逃げたくて移住を利用したのでは?
そんな暗い考えが一瞬頭をよぎる。

ただ、この後のプログラムを通して、僕は最終的にBARを開きたいとおもうのであった。

「しゃんさん(僕)はBARとか向いてるんじゃないんですか?」

人との出会いって不思議でおもしろい。だから面白いからBARをやりたいのかも。
まだまだ続くよローカル×ローカル!


ローカル×ローカルについて

暮らしの寄り道をコンセプトに、ほっと一息がつける居心地の良いゲストハウス。
南伊豆の暮らしを実際に体験できるプロジェクトが本当に魅力的です。

このお布団がほんとにモチモチで気持ちい。

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