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#11別れの時、大手H社 お断り見積り編

今回の担当はランティーです。

複数社を訪問しそれぞれのスタンスや想いを理解しながら、私たちの理想の住まいを実現すべく検討を続けてきました。

今回は、最初に訪問した大手H社との「回答編」をお届けします。

「まずは基準を知る」「土地選びの基本のレクチャー」など、住宅検討に必要な基礎を知ることができたH社との出会い。

H社の検討を進めるか、概算のご提案をいただくことになりました。

題名からも分かるように、ここでH社とはお別れの時です。

そこで突きつけられたのは、「数字の洗礼」と、それ以上に心に残る「担当者さんの誠実さ」でした。


1. 「基準」を知るための予算シミュレーション

今回の面談の目的は、概算の見積もりを通じて予算の全体像を掴むことでした。

私たちに言われていた条件は、土地代を自己資金で賄い、建物代をローンで組むというもの。

「スペックが高いので、うちは高いですよ」という事前の牽制もあり、正直なところ「予算的に厳しいだろうな」「もしこのメーカーで建てるなら、収益性は諦めて自宅専用に切り替えるしかないか……」という覚悟も半分持って席に着きました。


2. 運命の1軒目

まず提示された1軒目のプラン。

十分な広さのドッグランが設けられ、駐車場は1台分あり、私たちの要望が盛り込まれた設計でした。但し、建物代はこちらの予算の2倍程度。。

土地代と合わせれば、個人で検討するプロジェクトを超えていました。土地代を自己資金(これもかなりきつい)で対応するので、

キャッシュフローを見た場合、毎月のローン返済に対する持ち出し分を「家賃」と考えれば、決して不可能ではない数字ですが、、、

やはり最初に土地代をキャッシュで用意しなければならないというハードルが重くのしかかります。


3. 2軒目の衝撃

続いて提示された2軒目のプラン。

1軒目よりも土地が広く、よりゆとりのある設計でしたが、価格を見て思考が止まりました。

先ほどの建物代の1.5倍。つまりこちらの予算の3倍の建物代でした。全体の必要資金は見るまでもありません、ノックアウトです。

担当者さんの説明を聞きながらも、私の頭の中は「これは、無理だ……」で埋め尽くされました。

真摯に見積もりを作っていただいたからこそ、言葉の裏側で「あなたの予算とプランでは、うちは現実的ではないですよ」という、静かな通告を受けたような気がしました。


4. 決断と、予想外の感動

金額のインパクトを受け、私はその場で「これ以上の検討は継続できない」とお伝えしました。

残念な結果ではありますが、進めるのは予算的に現実的ではない判断したからです。

しかし、お断りを決めた後で、担当者さんが語ってくれた言葉に心が動きました。

彼は私たちのために、候補地を実際に足で歩いて調査してくれていたのです。

「近くに評判の良い動物病院がありましたよ」
「あの公園はお散歩にぴったりですね」

数字だけではない、「私たちの愛犬との暮らし」を想像して動いてくれたその姿勢。担当者さん個人としては相性が良いと感じましたが、メーカーという組織の「規格」や「価格帯」は変えられません。家づくりが「迷宮入り」すると言われる理由を、肌で感じた瞬間でした。


5. 1ヶ月後のメール:暖かいエール

この話には、後日談があります。

お断りの面談から1ヶ月が過ぎた頃、その担当者さんから一通のメールが届きました。

「その後、状況はいかがでしょうか」という、現状確認でした。

私たちは「現在も賃貸併用・ペット共生住宅への思いは変わらず検討や調査を進めているところです」と正直に伝えると、返ってきたのはこんな言葉でした。

「素敵なプランなので、良い形になるといいですね。何かお手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください」

自社の利益にならないことが確定している相手に対し、これほど暖かいエールを送れるプロフェッショナル。H社で建てることは叶いませんでしたが、私たちの家づくりに少し背中を押してもらえた気がしました。


6. 今回のまとめ:お断りから得た「確信」

大手のH社にお断りを入れたことで、私たちの進むべき道はより鮮明になりました。

今回の気づき

・予算の「限界点」を知ることで、他社との比較がロジカルになる。

・担当者との「相性」と、メーカーの「商品特性」は切り離して考える必要がある。

・誠実なお断りは、誠実な関係を生む。

H社という大きな「基準」を卒業し、私たちは次なるステージへ進みます。


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