タイブレークノススメ
0.はじめに
みなさんこんにちは。避暑地から京に戻り4カ月、井手です。
3回生になってから月に1,2度しか試合や練習に行けませんから、交流の機会はおろか、1回生からすると私は「あなた誰」という存在だと思います。そんな初対面のあなたにとってこの記事はなかなか過激なものでしょうけど、少しお時間ください。
本題に入りましょう。
練習中や試合中、「タイブレーク」というワードが出てくると、多くの皆さん(体感)が拒絶反応を起こします。チームとしてタイブレークは避けたい、わかります。バッテリーエラーNG、ヒットもNG、そのイニングだけの運も響いてくるルールにもなっているのでね。できればタイブレークになる前に決着つける方が、寿命も縮まらず済みますね。
しかし、一選手として、タイブレークを託されるということはどういうことか。私はこれ以上に幸せなことはないと思います。「チームはあなたと心中します」と言っているようなものですからね。
だから私は「タイブレーク」で騒ぐのを前に「楽しいじゃん」と返しています。これ関西の人しか聞いたことないと思うけど、タイブレークって心躍りますよね。
こんな思想になるのはKUCtCを優勝させるんだ!と浪人してしまう経歴からもわかるように過度なバトルジャンキーな性格が原因でしょうけど、、、
しかし、ジャンキーでもタイブレークや救援慣れしていなければ、ここまでの度胸は身につかないとも思います。以降は、私のこれまでのキャップ野球人生、特にタイブレークや厳しい状況での救援登板を振り返りながら、タイブレークの考え方の核心に迫りたいと考えています。序論が長すぎました。
1.まずは救援andタイブレ経験の振り返り
⑴ 2023関西新人戦 ~投手井手の開始点~
当時、同期では唯一リーグ戦に出させてもらっていたため、リーグの捕手が先輩で舌が肥えていた井手(19)。四球は出さないが散らばり気味の75キロのストレートは、「初めて」の大会で新人捕手にとっては難しいものです。
クソガキだった私は完全制圧することしか考えていませんでしたから、四球は出さないのに何故逸らすんだと捕手に強気な姿勢でいました。また、舌が肥えていたので、少し外れたものを逸らすのにもフラストレーションが募っていましたね。
加えて、リーグでは先発完投起用で、私にとっても「初めて」のリリーフでもありました。慣れませんでしたね。感情が先走るのもあり、尚更出力が上がっていたと思います。
試合後、松本さんに「捕手に合わせて加減するのも力量」という旨の助言をいただき、出力と制球のバランスを考えるようになりました。それ以来、捕手の要求どおり、構えたところに投げる意識が強くなりました。
これが「安定性」のスタート地点でした。
⑵ 2023第1回阪大カップ
この阪大カップが、新人戦から意識してきたことを試す場となりました。
予選リーグでは2試合ともに回途中、塁を背負った状況で救援登板し、無失点に抑えました。ほぼストレートでしたが、相手が手を出したくなるところに投げ込むことを意識しました。速度よりも質を意識してきたこともあり、ライズ質がかなり強かったですね。この2登板だけでかなり自信になりました。
さて、、、記憶に残っている人は残りまくっている、せいきんの会とのタイブレークです。阪大カップがお気に入りの大会になっている1番の理由ですね。
まずはスコアを見ていただこうと思います。4回からタイブレークです。
2023/08/28 せいきんの会-京大オープン
京大オープンの打順が今じゃ考えられないのは置いといて、お互いにバッテリーエラーが苦しい展開ですよね。また、私の方は被安打が目立ちます。タイブレークに慣れていないとこうなるよね、という教訓のような試合です。
試合中はメンタル潰れかけて吐きそうになりながら投げてましたけど、今となればいい思い出ですね(もしかして:僕だけ)。
この後、秋リーグを迎えるわけですが、塁を背負った状況でバッテリーエラーと被安打を抑えるにはどうすればよいか?を考え実践していくことになりました。
⑶ 2023秋リーグ
この競技、被安打よりもバッテリーエラーの方が起こりうる事象でかつロースコアの場合に直結すると考えたので、バッテリーエラー対策>被安打対策を講じました。
構えたところに投げる練習は続けましたが、それと同時に「日による差」をなくす調整も行いました。そして、四球は悪という思想に染まりました🤡
でですね、、、守備からの緊急登板というのはありましたが、ゾーン勝負、入れることだけに注力してしまった結果、こうなりました🤡
被安打7炎上!
トラウマすぎる。以降も赤特「龍谷×」。
この秋リーグ、K/BB 43.0という意味不明な数字で終えているわけですが、K/BBはそこまで正義ではないんですよね。低いのは問題外として、被安打が考慮されていないので、高いからといって満足な指標でもないと思います。
打たれないようにするにはどうしたらよいか?考えました。
結論 ゾーン外での勝負
・角かすりは外れても良い、何なら外す
・相手の張っている、振りたい球種をあえてボールゾーンに投げて振らせる
・高めの釣りの利用
・入れにいく状況を作らない
などなど・・・
⑷ 故障して柔が投げれるように
2024春リーグ、開幕戦が龍谷に決定。試合1週間前のある日、故障明けの硬じゃボコられるだろうな、となったので河川敷で柔を投げてみました。
あれ、投げれる!?
驚きました。思い出したくもないあの東西前にも柔の可能性は探ったのですがちっともだったので。きっと、試合当日の朝の故障はこういう運命だったのだろうと考えるようになりました。
春リーグ、柔で先発し続けましたがまあまあ上手くいきました。あとはコマンドをもう少し、という感じですね。
⑸ 2024第2回阪大カップ
せいきんの会とは決勝で会おうと約束していたのでかなり心はガチでした(いや常にガチすぎて周りから引かれてるだろ)
この大会、チームメイトには少々無理を言ってトナメは全部いかせてほしい、自分を試してみたいという感じに頼みました。春リーグと陣で得た感覚がどこまで通用するか、正しいものなのか知りたかったのです。
ここで人生2度目のタイブレークが訪れました。
2024/08/28 同志社大-N氏から蓋民を守る党
あまりに綺麗なスコアですよね。
石井とは初バッテリーでしたがうまくやれました。
ただ、私の投球内容をよく見てください。w1……
ダメですね。いくら3回まで完全していても重要なところでこういう失点の仕方をしてはよろしくない。外角のストがカット気味になったんかな。こういう細かいところを詰めようとなりました。
もうこの頃には緊張はなく、技術の問題だけになっていました。
⑹ 2024第1回大学選手権
思い出したくない大会その2を振り返るときがやってまいりました。
私の投入時期がコロコロしていたこともあり調整が難しかったのですが、こんな感じで龍谷にまたもややられました。
2024/09/10 京都大-龍谷大学
山本には完璧なシンカーを引っ張られるわ、だいしゅんにはインコースをバチコリ決勝打浴びるわ散々ですね。木本にも野球してしまったし。なんかこのときだけは変な空気感に負けた気がします。
相性といえば相性だと諦められるのですが、東西で当たったらどうするの?そこになっても言い訳するの?と思うと逃げられないですよね。
しょーは龍谷には投げさせられない、と言われるのは悔しいものですよね。でも事実だったので、どこかで好機を掴みたいとなりました。
結局、24秋リーグでも志願して投げた龍谷相手にボコボコにされ、こりゃあチームの信頼掴めないな~と頭によぎるようになりました。
それでも、どこかで「きっかけ」がつかみたかった。
⑺ 2025関西新年
噂のMADNINGですね。松井とGODがいいメンバー集めてくれました。他にも当たると厄介なチームはありましたから、ここで龍谷と当たれたら、、、とかなんとか。きっかけ探しの旅でした。
このチーム、普段とは私の立ち位置が違います。
私が倒れても、後ろにまだ投手が控えているのです。
メンタルはもはや問題なしでしたが、投球の幅としては広がるなあと思い臨みました。捕手も日誌さんだしなんとかなる。
で、出ました。タイブレークです。
2025/01/25 MADNING-シャルル京阪神連合
完璧すぎた。
出力上げをしたのと、制球難だったカットが使い物になってきて、シュートシンカーだけに頼らない投手に近づきました。日誌さんの好リードもあり、また当社比高精度で要求に応えられた気がします。
ようやく「バッテリーエラーなし」「被安打崩壊の心配もなし」が現実味を帯びてきました。
決勝は龍谷でした。
だいたい土井が投げてくれたけど、最後の1人だけ僕が投げました。
苦手意識のある打者でもないし1人にしか投げてないので龍谷相手にする自信が生まれたわけではないですが、どこか、負けるイメージがつかなくなってきました。
⑻ 第6回東西統一蓋祭 予選
このとき私は京大では最後だと考えていたのと、松本さんも最後だろうということで、自分の在籍中の優勝にはラストチャンスだと言わんばかりに割り切っていました。
京大に入った目的を達成するための大会であり、投げ始めた中2の夏からの答え合わせの場でもあります。人一倍には頭を使って練習してきた自信と、何より勝てそうな実感も積み重なっていました。
予選は安定に通過し、順位決定戦になりました。相手は龍谷でした。
2025/02/28 龍谷大学-京大吉田
結果として0-1で負けましたが、この内容にはある程度満足しました。
今の自分なら龍谷相手でも戦えるな、本選で当たれば0封できるんちゃうかな、と。
どうでもいい根拠のない自信はあまり好きではないのですが、もはやこれだけは持つべきだとエゴを貫くことにしました。
⑼ 第6回東西統一蓋祭 決勝
知らない人はいないと思うので、詳細は割愛します。
にしても、11イニング目でタイブレークでよく持ったなあ。。。
で終わるとあまりに雑すぎるNoteなのでちゃんと書きます。
東西の本選、実は予感として「どこかでタイブレあるだろうな」というのがありました。
チーム練でもみんなタイブレ嫌だよ~ってワチャワチャ騒いで談笑しましたが、自分の中では「タイブレに入れば確実に勝てるよな」と恐怖心は1nmもありませんでした。
頑張ってノンデリなことを言ってみると、全試合タイブレークでいいのにな、とも思いました。
というのも、おそらくタイブレ経験数、日本一です。しかもタイブレの戦績
3勝1敗
経験豊富すぎる。タイブレーク要員として1イニング1万~承っておりますので、ご要望の際はぜひご連絡ください。
無事この東西は優勝し、ひとまず目標達成、とりあえず成仏。
タイブレ戦績も4勝1敗になりました。タイブレバイトの単価上げていいですか?
まず手掛かりとするべきは何か、考えてみました。
根拠のない自信と経験
2.まずは、立候補しよう
だいたい、懐古が長すぎます。
京大国語で本試32点、冠20点×2回の実力の持ち主だけあります。
まとまりがない。
こうして文字数が稼がれてしまうので、そろそろお題を戻しましょう。
根拠のない自信を持つ、特にそれが周りにバレてしまうと「イタい奴」扱いされそうですよね。実際、ここまで長い文章を読んでくださった方は感じていると思います。とてもイタい懐古録でございます。
自分で言いづらいことですが新歓から今に至るまでまあまあ投げれる部類なので「自身の根拠、ちゃんとしてるじゃないか!」って思うかもしれませんが、そういうのじゃないんです。
デカい大会で優勝したい!というみなさん、ぜひ、自信の有無はさておいて、タイブレークや救援など苦しい状況に立候補してください。
自分のピッチングスタイル的に無理だからと逃げるのは、たしかにチームのことを考えていて協調性があって素敵だと思います。それもすごく大事なこと。
でも、
優勝したい!とみなさんが考えるとき、
自分=脇役
で想定していますか?
おそらく、優勝投手になりたい、決勝打打ちたい、正捕手で絶対守り切る!などなど、自分が主役的役割での妄想をすることが多いのではないでしょうか。
それなら、その理想像に近づくために、エゴを貫き通していいと思います。
自分が行くと立候補してください。
苦しい展開を、状況を、たくさん味わってください。
もしダメって言われても、根性で力説してください。
チームメイトが納得してくれるかはチーム状況によると思います。
極端に制球やバッテリーエラーに関して信頼がない場合は、その信頼を構築するところから始めた方が通りやすいでしょうが、少なくとも自分のやるべきことではないと除外するのは、私は違うと思います。
私は小さめの大会から機会をいただくことから始めました。小さめだと融通が利きます。予選では他の人に投げてもらって、きついときや大事な場面で自分に、というように上手く割り振れます。
また、京大内では安定感から「転ばぬ先の井手」の起用は固まっていたので、ある程度のわがままも期待値込みで許してもらえた感はあります。
結局は素の実力じゃないかと言われればそれまでですが、私の蓋野球人生の通過点を読んでくださったみなさんならわかると思います。
苦しい状況を多く味わったからこそ出来上がったピッチング。
こうして、たくさんキツい状況を味わうと、経験が得られますね。
経験から改良を重ね、次のタイブレや救援で成長を実感しましょう。
そうすれば、メンタルも鍛えられ、「場慣れ」します。
「場慣れ」……
3.慣れは怖いよ
慣れてしまっていいんですかね。
私は、先ほどの懐古録の⑹でこんなことを書きました。
なんかこのときだけは変な空気感に負けた気がします。
慣れは普段と違う雰囲気になると失われるものです。
変な慣れが一番危ないので注意してくださいね。
4.自信の根拠はどうでもいい
慣れの先に自信があります。
この状況でも点はやらんぞ、という油断ではない余裕が生まれます。
この余裕を実感するのはバーサーカーの私でこれだけかかっているので、多くの皆さんはもっとかかるのではないかなと思います。
そんな余裕云々より、自信はテキトーに持っといてください。
根拠なんてなくていいです。
明確な自分の成長に基づかなくていいです。
こんなことで私は自信を得る日もありました。
・なんか目覚めいいから抑えられそう~!
・(空を見て)な~んか、今日抑えられそうやな~
・(シャワー浴びながら)今日余裕やろ~俺だぞ???
・(MLBの守備見て)自分もいけるんじゃね?あ、今日抑えられるわ!
根拠がなさすぎる。3つ目なんてナルシすぎませんかね。
でもこれでいいと思います。チームとしても、自信のない人に投げさせるよりも自信過剰気味な方が投資してみたくなるでしょう。
この根拠のない自信が試合で活きたかと言われると、ピンチを背負ってもこのメンタルでいられます。
すみません、今日は失点しない運命なんですよ~
ここらへん、直感を重要視しがちなのでこういう思考回路になってしまいます。
もしですよ、失点したらどうするか?
たくさん落ち込みましょう!
自信を崩されたとき、落ち込むまでがハッピーセットです!
実は、24秋リーグで龍谷にボコされた12/14後、1/11まで蓋触ってません!
病みすぎです!
ただ私の場合、病んだ分だけ跳ね返りで成長幅が増大するので、病みによるブランクは心配ご無用でした。
よく言う、悔しさをバネに戦法ですね
要するに、テキトーでいいから自信があった方がパフォーマンス上がるよってことが言いたいだけです。
上手くいけばそれで自信と余裕へ、上手くいかなくてもとんでもなく伸びるきっかけになる。
自信がなかったら「そらそうだよね」で終わりますよね。自分はそんな気がしました。バネがない。素足で飛べと言われてるようなものです。
5. でも1番はチームを背負う使命感を楽しめるか
私の場合、これに尽きる気がします。
私にとって1番気持ちいいのは、これです。
自分と心中してくれるというのがこの上ない賛辞であり、それに応えたいという気持ちが大きいのです。
自分のミスのせいで負けたら…なんて不安は、この賛辞の解釈により消え去ります。
チームとして勝てば手柄、負けても納得のいく結果にはなるのです。ただ、そこで妥協するのでは、厳しい言葉ですがチームを背負う器にないと思います。
根拠のない自信も、チームを背負って投げて勝てばかっこよくね?という妄想とナルシスト精神から生まれてきているように思います。
とても良い好循環。
タイブレークは最高に楽しい。
自分と捕手の独壇場。
試合を支配する感覚。
これが僕の結論です。
6.最近の自分
蓋の陣ではNorthernにお世話になりました。
いがさんとまた組みたいな~と1年の西シャフ終わりから思ってたので、東西のときにお誘いいただけて嬉しかったです。
チーム登録はNorthernになり、憧れのKUCtCから正式に「卒業」しました。
KUCtCには新たに9期が入ってきました。春リーグから結果を出す子も多く、将来安泰だな~と遠くから見守っていました。陣でもしっかり勝ってて。
8期も京大型成長を見せ、いい感じに育ってきているな~9期も彼らを見て育つから、もう大丈夫だな。
。。。。。。
。。。。。。
東西で優勝したけど、王者って、1年に1つ生まれるものだよな
それで満足するって、「普通」で終わってるんじゃない?
引っかかってきました。
自分の中の、成仏しきったはずのろうそくに、煙を遡るように。
何が点火したのでしょう。
後期は、KUCtCに戻ることにしました。
連覇の権利は、ディフェンディングチャンピオンしか有していないのです。
その権利を手放すなんてことがありましょうか。
今度は違った頂上の景色を見たいですね。
それともう1つ。
チーム増えてきましたよね。
今の主戦力世代、まだまだ戦えると思うんですが今の大学チームにいても後輩の出番奪うかな、、、と心配になりますよね。
3,4回生以上の中堅~ベテラン層が増えてくることも考えると、新たにオーバーエイジリーグみたいなのができれば競技としてもデカくなるのでは?って思いました。
もうそこまでくると、ワイワイにぎやかに、左投でも何でもチャレンジOK大歓迎にしながらも、試合結果としてベストにしていけるようなチームを作りたいな~とか思い始めました。
興味ある方は、私のDMまで来てくれたらうれしいです。
では、関西新年で会いましょう。またね。
