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第1回【税理士試験・消費税法】49点→51点→58点→4回目で合格。最後の2点を埋めたもの|消費税法攻略

はじめまして。
私は税理士事務所で働きながら税理士試験を受験し、令和6年度税理士試験の消費税法に合格しました。消費税法に合格したのは、受験4回目です。

本試験の点数は、1年目が49点、2年目が51点、3年目が58点でした。3年目は、点数だけを見れば合格まであと2点です。
しかし、その「あと2点」を埋めるのは、思っていたほど簡単ではありませんでした。

勉強時間を増やせば、自動的に49点が51点になり、51点が58点になり、最後は60点を超えるわけではありません。
私の場合は、答案を書く速度、計算問題の解き方、講師への相談、周囲から受ける刺激、本試験の出題との相性なども、合否に影響したと感じています。

この記事では、私の4年間の成績と学習環境を振り返りながら、4回目で合格するまでに何が変わったのかを書きます。
一発合格者による効率的な勉強法ではありません。何度も不合格になりながら、受験を続けた、一受験生の記録です。
現在、消費税法を勉強している方、特に働きながら受験している方の参考になれば幸いです。


当時の学習環境

受験当時、私は税理士事務所に勤務していました。
家族は、妻、小学校低学年の子ども、幼稚園に通う子どもの4人です。

平日の勉強時間は、平均して1日3時間程度でした。
土曜日と日曜日は、仕事や家族の予定によって異なりますが、1日5時間から10時間程度勉強していました。ただし、土曜日は仕事の状況によって出勤することもありました。
家族がいるため、休日をすべて勉強に使うことはできません。朝や家族の予定の前後に、少しずつ時間を確保していました。

受験では、資格の大原を利用しました。
1年目と2年目はWEB講義を受講し、3年目から教室通学に変更しました。教室には主に土曜日に通っていました。

4年間の成績

私の本試験と専門学校での成績は、おおむね次のとおりです。

受験年 本試験 実力判定  直前対策  全国模試
1年目 49点 平均以下  平均以下  順位は失念
2年目 51点 3割~平均 平均    順位は失念
3年目 58点 2割~3割 3割~平均 大原:2割、TACは未受験
4年目 合格  1割~3割 2割~平均 大原:3割、TAC:1割

4年目のTACの模試では、理論が50位前後だったと記憶しています。
一時は自信を持ちましたが、その後の大原では成績が下がり、最後まで合格を確信できたわけではありませんでした。

1年目――単純な力不足

1年目の本試験は49点でした。
原因は、端的にいえば力不足です。
WEB講義を受講していましたが、授業についていき、教材を一通り消化するだけでも精いっぱいでした。

消費税法では、計算と理論の両方を勉強しなければなりません。
計算は、個々の処理を理解しているだけでは足りません。限られた時間の中で問題文を読み、取引を判定、集計、答案を完成させる必要があります。
理論も、読めば分かる状態と、何も見ずに答案として書ける状態は別です。
1年目は、内容を「知っている」ことと、本試験で「得点できる」ことの違いを、十分に理解できていなかったと思います。

2年目――理論は書けても、計算で崩れる

2年目の本試験は51点でした。
Aランク、Bランクの理論は、ほぼ書ける状態になっていました。
実力判定などの成績も、上位3割から平均程度でした。1年目と比べれば、知識は確実に増えていました。

それでも、本試験では合格できませんでした。
記憶は曖昧ですが、計算で自分の苦手な論点が出たことが、原因の一つだったと思います。
この頃は、

「理論をこれだけ覚えたのだから、そろそろ合格できるのではないか」

という気持ちもありました。
しかし、理論が書けるだけでは合格できませんでした。

3年目――58点でも、基礎で失点した

3年目から、WEB講義をやめて教室通学に変更しました。
変更した理由は、

「教室通学の方が合格率が高いのではないか」

という、今振り返ると少し短絡的なものでした。
ただ、結果として教室通学に変えたことには意味があったと思います。
講師に直接相談できたことで、試験に対するモチベーションを維持しやすくなったからです。

3年目の本試験は58点でした。
点数だけを見れば、合格まであと2点です。

しかし、本試験では、課税仕入れに該当するかという問題と、仕入税額控除ができるかという問題を混同し、基礎的な部分で大きく失点しました。
また、時間も足りませんでした。
3年目は、質疑応答事例やQ&Aまで学習範囲を広げていました。
細かい取扱いまで勉強すること自体には意味があると思います。一方で、知識の範囲を広げながら、本試験では基本的な判断を誤りました。

結果論ではありますが、細かい論点へ進む前に、基本的な取扱いを正確に説明できる状態を、もっと徹底すべきだったとも感じています。この点については、第2回で詳しく振り返ります。

4年目――知識以外の部分を見直した

3年目が58点だったため、4年目には、

「あと少しで合格できる」

という気持ちと、

「58点だったからといって、次も同じ点数を取れるとは限らない」

という気持ちの両方がありました。
税理士試験では、前年が58点でも、翌年に自動的に60点を超えるわけではありません。

そこで4年目は、知識を増やすだけでなく、持っている知識を答案に変えるための部分も見直しました。
4年目に合格につながったと感じる要素は、次の4つです。

  • ボールペンから万年筆に変えた

  • 講師に実際の問題の解き方を見せてもらった

  • 成績上位者から刺激を受けた

  • 実務経験を生かしやすい問題が出題された

どれも、それだけで合格を決めるものではありません。
ただ、すでに身につけた知識を本試験で得点に変えるためには、筆記具や解答手順を見直すこと、周囲から受ける刺激なども重要だと感じました。
また、実務経験を生かしやすい問題が出題されたことも、合格につながった一つの要因だと思います。

出題との相性は自分では選べませんが、それを得点に変えるための準備は必要です。これら4つの要素については、第3回で詳しく書きます。

足りない2点を埋めたもの

足りない2点を埋めたのは、一つの特別な勉強法ではありませんでした。
1年目から積み重ねた計算練習と理論暗記が、すべての前提です。

そのうえで、筆記具を変える、講師の解き方を参考に答案作成の手順を見直す、成績上位者から刺激を受けるといった小さな変化が、持っている知識を本試験の得点に変えてくれたのだと思います。

そこに、実務経験を生かしやすい問題が出題されたという、多少の運も重なりました。

おわりに

私は、消費税法に4回目でようやく合格しました。
1年目は49点、2年目は51点、3年目は58点でした。

不合格が続くと、自分には合格する力がないのではないかと思うことがあります。しかし、十分に勉強していても、本試験で一つの判断を誤れば不合格になることがあります。

反対に、それまで積み重ねた知識や実務経験が、出題と上手くかみ合う年もあります。
もちろん、出題との相性を自分で選ぶことはできません。

だからこそ、機会が巡ってきたときに、それを得点に変えられるだけの準備を続けることが必要なのだと思います。
私にとっての4年間は、知識を増やすだけでなく、持っている知識を答案に変える方法を学び、周囲の人に支えてもらいながら、合格に届く位置まで少しずつ進んでいく時間でした。

次回は、3年目に58点で不合格となった原因について、基礎的な判断を誤ったことや、細かい論点まで手を広げたことの是非を含めて、もう少し詳しく振り返ります。

第2回【税理士試験・消費税法】58点で不合格――細かい論点まで手を広げ、基礎で失点した3年目|消費税法攻略②

※本試験の出題内容や当時の状況については、私の記憶に基づいて記載しています。


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