リーダーシップ理論への反抗|理論より図解ツールを
現代には、本当にたくさんの組織行動学の理論があふれています。書店の本棚にも、インターネットにも。自分も一時期勉強しようといろいろ読んでみた時期があります。
PM理論、SL理論、サーバントリーダーシップ、フォロワーシップ、etc.
でも、どれも結局のところ、人間を何かの枠にはめようとする議論に過ぎないのではないか、と最近は思うようになりました。
たとえば、虹を7色と定義するようなものです。他の国では5色とか2色とか、違う定義をしているところもあるらしいですが、そもそも虹というのは、光の波長が連続的に変化しているのを私たちが見ているだけのものです。だから、人間が「何色あるか」なんて、本来は正確には決められないはずです。
それでも、観測する側として「7色なんだ」と定義することで、理解したり説明したりするのが楽になる。リーダーシップ理論も、それと同じだと思うのです。
人間や組織の状態は、本当に十人十色です。同じ人でも、状況が違えば、あるいはその日の気分次第で変わります。だから、コミュニケーションの方法も瞬時に切り替える必要があります。それなのに、そんな複雑なものを理論的な枠にはめ込んでも、現場では役に立たない。いや、むしろ足かせにさえなる気がします。
瞬間瞬間で状況が変わる中で、理論なんていちいち思い出している余裕はないのです。思い出してもその瞬間に当てはめるのは難しいです。
そう、私が感じているのは、この手の理論って、現場で実際に役立つ形で適用するのは難しいのではないか、ということです。(あくまでも視覚思考の傾向が強い私の主観ですが)
「リーダーやメンバーを※※型」と定義するのは、結局、学者や人事担当者がリーダーや組織のメンバーを観測・説明しやすくするためにしているだけなのではないでしょうか。でも、現場で人と人との関係性を肌で感じながら働いていると、もっと大事なことが見えてきます。
たとえば、その瞬間瞬間に、社会や仕事、チームを俯瞰して見ること。自分や対話相手の言動を丁寧に捉えながら、自分自身や相手の心の動きも俯瞰してみること。そして、「今、この瞬間、何が起きているのか」をしっかり理解すること。
さらに、自分自身で考える人生の理念を軸に、その理解を糧として、「自分が何をすべきか」「その瞬間に何ができるか」を見極めることが大事なのではないかと思います。
今まで、人間心理やドラッカーの組織論などに関する観点を図解ツール化してきました。そのツールを眺めていると、このツールを使って仕事、チーム、自分、対話相手をその瞬間瞬間に俯瞰してみられるのでは、という仮説を再確認します。
そしてリーダーシップ理論で語られる※※型なる分け方も、図解ツールを組み合わせることで再解釈できるのではないか、と考えるようになりました。
今後は図解ツールを増やしていくとともに、図解ツールを使ったリーダーシップ理論の再解釈もしていきたいと思っています。
「知識の骨組み」シリーズ
さまざまなテーマについて図解していますので、ご興味があればぜひお読みください。
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