企業の存在意義|社会とのつながりの構造
人の思考プロセスを、本質的な「思考回路」として視覚的に構造化する。
Systems Visualismでは、個人の内省を助け、他者との対話・共有・創造を促進するための図解を体系化しています。
本棚のように、多様な図を揃え、あなたの考える力を広げるツールを紹介します。
[1] PROLOGUE|導入
テーマ概要
企業を始め多くの組織は社会の一部です。だからこそ、企業が持つ機能や活動が社会とどのように関わっているかを認識することは、社会の中で働き生きていくために不可欠です。
社会人やビジネスマンにとってはよく知られた内容かもしれませんが、学生や新社会人にとっては、経済学部を履修しない限り説明される機会は少ないのではないでしょうか。またビジネスに必要な知識であるため、歴史の中で多くの分析や研究が行われ、さまざまに体系化されてきましたが、人々が互いにどのように認識しているかを視覚化したものは見つけにくいのが現状です。
今回は、ドラッカーの名著に登場する企業や事業の定義に焦点を当てて整理しました。
参考資料
マネジメント 基本と原則 [エッセンシャル版] 第1, 4章、P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社
[2] CORE|本編
思考回路 - 図解ツール
こちらが図解ツール全体像です。
情報量が多いため、次章の解説を参考にしながら、じっくりと読み進めていただくことをおすすめします。

図の解説 - 紙芝居形式
図解ツールをパーツごとに分解し、詳しく解釈しながら説明していきます。
テーマ説明:全14枚
企業は社会の一部として存在します。社会には人々とその欲求があり、その相互作用の中で社会課題が生まれます。

企業は、社会の現状や欲求、課題を正確に把握する必要があります。さらに、どのような商品やサービスが人々の行動や価値観に影響を与えているかを理解することが重要です。

社会を理解することで、企業のMission(使命)、Vision(未来像)、価値観に基づき、「何を為すべきか」が明確になります。同時に、企業が向き合うべき社会課題を見定め、それを事業に取り込むことが求められます。場合によっては、自社のMVVを見直すきっかけにもなります。

事業の定義が明確になると、それに基づいて経営資源を確保し、オペレーションを実行することでイノベーションを起こす行動が可能になります。

イノベーションは、新しい商品・サービスを作るだけではありません。人々の行動や価値観、あるいはそれを届ける方法を革新することで、人々に満足をもたらします。

企業はこの満足の対価として利益を得ます。

しかし、利益は目的ではありません。利益は、事業を継続し、関係者に恩恵を与え、次のイノベーションを支える手段です。また、税金を通じて公的機関の活動資金となり、企業活動とは異なる形で社会に貢献します。

このように、社会から始まる連鎖を継続的に生み出すことが、企業活動の骨格です。

事業を推進するためには、実行方針を描き、経営資源を集めてオペレーションを開始する必要があります。

実行方針を固めるには、未来のリスクを受け入れる意思決定が必要です。完璧な予測は不可能であるため、ビジョンや責任を持った判断が求められます。その意思決定がマネジメントに求められるのです。また、未来のリスクを受け入れるだけでなく、現在の事業を常に観察し、振り返り続けることが求められます。

実行方針があればこそ、「今日」推進すべき具体的な活動を生み出せます。

実行方針とは、奇抜なアイディアを未来に押し付ける計画ではないのです。

イノベーションを推進するには、マーケティングから目標を導き、どの領域に集中すべきかを見極める必要があります。市場を発展させるには、単にシェアを拡大するだけでなく、自社の最適な立ち位置を見定めることが重要です。

最後に、この図解を通して、社会と企業の関係性の全体像を常に意識することが重要であると考えます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
図解ツールを手元に置いて解釈を深めたり、
「会社・組織・チーム」について周りの仲間と議論する際の、「論点の地図」として活用してください。
参考関連図解

[3] INSIGHT|考察
図解をまとめての感想
今回のテーマについて、これまで一社会人として少なからず知識を持っていたものの、改めて全体構造を描いてみることで、自分が所属している企業の活動に対する意識が広がったことを実感しました。
図解を作るために何回も同じ章を読み込んだからかもしれませんが、ドラッカーが語ろうとしている企業のあり方に対する理解が深まったことが、とても勉強になりました。組織にいると、上司や同僚と常に議論する場面が多く、またお互いの論点のズレや意識の違いを日々感じています。今回の図解を、自分の仕事に積極的に取り入れていきたいと改めて思いました。
そして、自分の子どもがもっと大きくなり、「働くってどういうこと?」と尋ねられた際には、この図解を使って教えてみようと思います。
[4] NAVIGATION|関連情報
過去の図解
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