空き家を売るなら今のうち?相続空き家の3,000万円控除、期限と落とし穴を解説
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こんにちは。
「実家は空き家のままだけど、いつか売ればいいか」
そう思っている方、実は少なくありません。
でも、その「いつか」を先延ばしにしているうちに、使えるはずだった税金の優遇が使えなくなるとしたら、どうでしょうか。
相続した空き家を売るときには、譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける特例があります。
ただしこの特例、実は期限が二重にあり、しかも2024年の改正で見落としやすい落とし穴も生まれています。
相続空き家の「3,000万円特別控除(特例)」とは?概要と節税効果
正式には「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」といいます。
相続または遺贈で取得した実家などを売却した際、一定の要件を満たせば、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる制度です。
譲渡所得とは、不動産を売って得た利益(売却額から取得費や譲渡費用を差し引いたもの)のことです。
相続した空き家は、被相続人(亡くなった方)が取得した時期をそのまま引き継ぐため、所有期間が5年を超える「長期譲渡所得」になるケースがほとんどです。
長期譲渡所得の税率は所得税・住民税等を合わせておよそ20.315%のため、例えば譲渡所得(利益)が2,000万円であれば、本来は約406万円の税負担が生じます。
この特例が使えれば、譲渡所得3,000万円までは課税対象がゼロになるため、上記の例では税負担がまるごと0円になる計算です。
※所有期間や個々の事情によって税率・税額は変わるため、あくまで目安としてお考えください。
参考: No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例(国税庁)
【2024年改正】相続空き家3,000万円控除の5つの適用要件
主な適用要件としては、次のとおりです。

2024年(令和6年)1月1日以降の譲渡からは、要件が一部緩和されました。
以前は売却時点で耐震改修や取り壊しが完了している必要がありましたが、改正後は「譲渡した年の翌年2月15日まで」に買主側が耐震改修または取り壊しを行えば対象になります。
古い家をそのままの状態で売りやすくなった、という変化です。
3,000万円控除の期限はいつまで?「制度の期限」と「個人の期限」の注意点
この特例には、期限が2種類あります。
制度自体の期限: 令和9年(2027年)12月31日までの譲渡が対象
個々の売却期限: 相続の開始があった日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで
つまり、相続してから時間が経っている実家ほど、悩んでいる余裕がなくなっていきます。
例えば2024年に相続が発生していた場合、個々の売却期限は2027年12月31日となり、制度自体の期限とほぼ重なります。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、両方の期限が迫ってくる可能性がある、という点は意識しておきたいところです。

【要注意】相続人が3人以上だと控除額が2,000万円に減少する落とし穴
もう一つ、2024年の改正で見落とされがちな変更点があります。
令和6年1月1日以後の譲渡について、相続人の数が3人以上である場合、控除額が2,000万円までに引き下げられました。
きょうだいが多く、相続人が3人以上になるケースでは、この点を知らずに「3,000万円まで控除できる」と思い込んでいると、実際の税額とズレが生じます。
売却を検討する段階で、相続人の人数を確認しておくことをおすすめします。
参考: No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例(国税庁)
相続空き家の3,000万円控除でよくある質問Q&A(老人ホーム・解体・確定申告)
Q.親が老人ホームに入居していた場合も3,000万円控除の対象?
一定の要件(老人ホーム入居直前まで一人暮らしだった、家屋を賃貸等に使っていない等)を満たせば対象になります。
Q. 実家を取り壊して更地(解体)にして売却する場合も間に合う?
売却後、譲渡した年の翌年2月15日までに取り壊しが完了すれば対象になります(2024年以降の譲渡)。ただし手続きに時間がかかることもあるため、早めの相談が安心です。
Q. 譲渡所得が0円(税金なし)になっても確定申告は必要?
控除の結果、納税額がゼロになる場合でも、確定申告は必要です。市区町村から交付される「被相続人居住用家屋等確認書」など、添付書類の準備も忘れずに行いましょう。
期限切れで損する前に!空き家の売却・活用プランを比較しよう
売却は選択肢の一つですが、実際には「解体してから売る」「賃貸に出す」など、複数の対処法があります。
期限ギリギリになって初めて不動産会社を探すと、比較検討する時間が足りず、条件面で不利になりやすいものです。特例の適用に必要な手続きにも時間がかかるため、早めに相場と選択肢を把握しておくことが、結果的に損をしないための近道です。
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まとめ:特例の期限切れで後悔しないために、早めに状況確認とプランを比較しよう
今回は、相続した空き家を売るときに使える3,000万円特別控除についてお伝えしました。

いかがでしたでしょうか。
「いつか売ればいい」と先延ばしにする前に、一度期限と要件を確認してみるきっかけになれば幸いです。
まだ方針が決まっていない方は、期限に追われて選択肢が狭まる前に、複数社のプランを比較して相場観をつかんでおきましょう。
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それでは、今回はこの辺で失礼します。
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※本記事の執筆・監修は、宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスターの資格保有者が担当しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律・税務に関する判断は弁護士・税理士等の専門家にご相談ください。また、本記事は執筆時点(2026年8月)の法制度・税制に基づいています。制度は改正される場合がありますので、最新情報は国税庁等の公式情報でご確認ください。
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