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【空き家をめぐる記録 #16】500万円が250万円に|Episode2-3

500万円が250万円に


五百万円だった金額がいつの間にか二百五十万円に値下げされていた。

築年数は古く、図面にはキッチンとお風呂場の床が抜けていると記されていた。
それでもおじいさんは窓越しに家の中を覗いて、

「うんうん、まだ住める、大丈夫」

などと呟いていたという。

しばらくして、近々地主さんが現地へ直接来るというので会う約束になった。
内見ができることと、本格的に話が進むかもしれないと期待に胸が膨らんだ。

どんなに古くても構わないとなりふり構わず探していた私たちにとって、紹介してもらったお家は立派だった。
母は興奮気味に喜んでいた。
私も間取りを見て大きさに驚いた。

立派な四枚建引戸の玄関。

玄関前には灯籠があり、庭というより大木が茂って森と化しているほどの広い敷地だった。

会う日を確認しようと再度連絡すると、
地主さんから思いがけない返事が届いた。



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