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【空き家をめぐる記録 #23】ぽつんとある古民家|Episode9-1

ぽつんとある古民家

予算や望む広さの物件がなかなか見つからない中、空き家バンクで百万円と表記された物件に目が留まった。

隣県のかなり人里離れた場所に、山と田んぼに囲まれてぽつんとある古民家だった。険しく登る山ではなく扇状地で、祖父母の家のほうがはるかに山奥だった。

早速市役所に問い合わせると、まず空き家バンクへの登録が必要だと伝えられた。遠く離れた場所のため書類を郵送してもらい、登録を無事済ませるとすぐに問い合わせてくれた。

登録してすぐに連絡が入ったことに売主さんは驚いていたようで、家屋がまだ未登記のままだという。

そのときは詳しくわからず、すぐにでも契約したい気持ちでいた。売主さんご夫婦はとても人柄が良く、丁寧で真剣に接してくれた。

内見の前に、父と母が現地を外から眺めに行っていた。窓越しに時が止まったようなブラウン管のテレビなど、懐かしさを感じる雰囲気だったと言っていた。

内見の日取りを待っていたが、なかなか連絡が入らず思い切って電話を入れてみた。すると出てきた声がいきなり、



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