小児科の現場、可哀想ってなに?

つい先日のSNSで、小児科医師に苦言を呈す投稿が賑わってましたね。

子供(6歳)が発熱して病院を受診させた時に子供の鼻に綿棒を入れて検査し、垂れるほどの鼻血が出た。なんと暴力的な医者だ、許せない。うちの子供は言えばわかってくれるのに。

大体こんな内容だったかと。
存じ上げなかったけど公式マークが付いてたから著明な方なのかな?
これが大炎上。過保護な親とクレーマーに当たった気の毒な小児科医、という構図。

医療現場としてもう少し状況を読み解くと…
・発熱で子連れの親が受診
・インフルエンザ・コロナ診断のために鼻腔の抗原検査を施行
・その時に暴れて鼻腔内を傷つけで鼻出血してしまった
という解釈で良さそう。

これって何が問題かというと暴れる事が問題ではなく、暴れても頭を抑えておかなかった事に問題アリなのです。
抗原検査然り、予防接種などにも言える事ですが、大人でも苦痛になるような検査をするのに子供が黙って受け入れてくれるわけがない。
「うちの子供は大丈夫」と思ってるなら大きな勘違い。現にその子供は大出血。

小児科も以前診察していたいて思ったのは、子供の苦痛に対しては親はやはりどうしても甘くなってしまうもの。それは親心だからしょうがない。
ただ可哀想は「どういう可哀想」なのか考えていただきたいですね。
痛い苦しいのは嫌だ、抗原検査も血液検査も注射も、医療行為は苦痛を伴うものが多いです。
大人は我慢できる、でもほとんどの子供はそうはいかない。我慢すべきものという理解より、痛い苦しいが勝ってしまうのです。それが子供というものです。
こちらだって別に嫌がらせでそんな事やってるわけじゃない、早く治せるように泣き叫ばれてもちゃんとやろうって思ってやっているのです。

基本的には手足はしっかり抑え、必要であれば頭も肩もがっちりガード。
なるべく二人がかりでやるものなので、ナース+親というのが基本対応です。
抑えるのが可哀想と思うかもしれませんが、暴れて変な所に刺さる・傷つく方が圧倒的に危険です。
どうなったら可哀想なのか?何が子供のためになるのか?よく考えてご協力いただければと思います。

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