ドラマ『修学旅行で仲良くないグループに入りました』-藤澤監督回の感想編-
▫️はじめに
前々回の『-出会いと気付き編-』、前回の『-それぞれの監督回についての感想編(進藤監督回)-』の続編について書き記したいと思う。
▫️4人の校長先生(詳しくはリンク先に掲載)
本作には4人の校長先生がいる。(と勝手に思っている)
2人目、藤澤校長先生は第2/3/4話をご担当された。
今回は、私が感じた藤澤監督回の良さについて書き綴ろうと思う。
(※あくまで私の感想なので、監督の意図とは異なるかと思います!!)
▫️藤澤監督は「日常感」、「没入感」、「ポップ感」のスペシャリスト
【第2話】
”私を日置にしてくれてありがとう”
・前回のあらすじを除いての第2話の冒頭。
≪あれ?私は日置なの??≫
と感じさせてくれる” 没入 ”シーン。
四天王に見つめられるという、この先一生、いや、二生ない体験を経験させてくれた藤澤監督には頭が上がりません。
”どうやって撮ってるんですか”
・単純に気になった温泉の入浴シーン。
私の温泉のイメージって、湯気がもくもくと上がっていて、カメラを持ち込む(持ち込んだことはないですよ!!)と、レンズが曇っちゃうのでは…と心配になっちゃうのですが、このシーン、どうやって撮影したのか気になります・・・。もしかして、この時の5人って、まあまあぬるい湯船に浸かっているとかでしょうか…。
・あと、≪めっちゃ細かいな!≫って思ったのは、日置がお風呂場に入る~のシーン。日置はとても目が悪い設定なので、手前はピントが合っていて、奥に目線が行くにつれて、ピントがぼける。
≪芸が細かすぎる・・・≫って思いました。
”修学旅行といえば・・・”
・修学旅行1日目の夜。日置が寝ているところを仲里が起こし、コイバナが始まる。(ちなみにここでも照明はオレンジ。)
小声でコソコソしゃべるあの感じ。ウン年前の修学旅行を思い出す。
・守崎ターンの” 3分割 ”好き!!
・五者五様の嘘寝を俯瞰で見せていただきありがとうございます。
・仲里&堀田のワイプかわいい。
”渾身の写真ワイプ”
・修学旅行2日目の朝。朝陽×朝陽の激カワシーン。
ここでもワイプの登場。朝陽の文字がオレンジ色だ・・・。
ワイプ朝陽がキラーんとしてて可愛い!
”これぞ男子高校生”
・女子とどうしても一緒に行動したくない四天王。
・名探偵守崎の推理シーン(語弊がある)、ほんの少し左から右にパンしていてそこがなんかツボに入った。
・ここのBGMと男子高校生って感じのノリのポップ感好き。
”どうやって撮ってるんですか2”
・監督・・・というよりカメラマンさんに聞きたいのですが、コーヒーカップのシーンってコーヒーカップに乗りながら撮ってます??体幹えぐくないですか…。あと、このシーン、第3-4の話のOPの「ぐるり絡まったまま~」の歌詞とリンクしすぎているんですが、やはり意識されたのでしょうか。
”私をクラスメイトにしてくれてありがとう”
・一瞬のシーンなのだが、「日置君って渡会君の何なの?」の後、日置の顔が正面のアップショットが入る。
≪あれ?私はクラスメイトだったの??≫
と感じさせてくれる” 没入 ”シーン。
日置のことを問い詰める疑似体験ができたこと、一生、いや、二生忘れません!
”サイレント渡会”
・ここの演出について、詳しく聞きたすぎます。
発車ベルの音を聞いてサイレントにしようと思ったのか、もともとサイレントの予定(3話のラストで答え合わせがあるため)でベルの音を強調したのか・・・。そしてベルの音がフェードアウトした瞬間流れる『両片想い』。天才の仕業すぎました。
【第3話】
”お化け屋敷”
・仲里スタートなの、なんか萌えました。(単純な感想すみません笑)
・実際のお化け屋敷だともっと暗くて撮影しにくいイメージがあるのですが、ちゃんと暗さも表現しつつ(セットでの撮影??)、でもちゃんとお化け屋敷感も出ていて、絶妙な明るさ調整に舌を巻きまくりました。
・渡会の「メリーゴーランド」をなぜサイレントにしたのかめっちゃ気になる…。そのあと、笑いが起こっているように見えた(簡氏が台詞をキムタク並みにためて発したから?)のだが、あの場面のプランを聞きたい・・・。
”美しすぎるメリーゴーランド”
・これはLS(ロングショット:全体が映っている)で撮りたすぎる気持ちわかりすぎる。
・「俺は 日置がいい」からの一瞬の無音演出。からの『両片想い』。
あまりにも流れが美しすぎる……。無音演出なんて、『熱闘甲子園』以来経験したことないから、ぶっ刺さりまくりました・・・。
・藤澤監督は” 無音 ”からのEDがお好きだったりするのでしょうか。(私は大好きです)
・メリーゴーランドの上下の揺れと渡会日置の心の揺れがマッチしていてとても好きなシーンです。
・あと、ここでも” オレンジ ”がいい仕事しています。
”高校生のノリ”
・食事のシーン。日置の「てか渡会兄弟いるんだ」までが自由演技なのがいい。それぞれのキャラが立っていて、日常感が感じられてとても良かった。
・来ました、藤澤監督の名ワイプ!からの2分割!
画面をただの16:9で観せないユーモア。新鮮で大好きです。
”ベッドシーン”
・定点カメラありがとうございます。
・渡会のモノローグ終わりかと思いきや、日置のリアクション終わりなんですか!?なんですか、この含みを持った終わり方!サスペンスですか!?
〔若干気になった点〕
・日置、「さむっ」っていう割に、布団とか掛け直さないの??って思った。渡会のハグがあるからだとは思うのだが、あったかい感を出すなら、布団に埋もれてる二人でもよかったのでは?と思った。
【第4話】
”THE・藤澤監督ワールド”
・朝起きてからの演出。藤澤監督ワールドフルスロットル。” ぷかぷかわたひお ”からの” 二分割 ”からの” 巻き戻し演出 "。エンターテインメントが過ぎる。
・AM7:00がちゃんと青い。早朝感。
”ヘアオイルとミラーはふんだんに”
・渡会が日置にヘアオイルを塗ってあげるシーン。鏡を使った演出、お洒落すぎて個人的にぶっ刺さりました。
”プレイバックPart1”
・修学旅行最終日。先に待つ日置。そこに現れる四天王。
横並びで1列で登場。
≪あれ…?? この場面どっかで…≫
1話の紹介シーンやんけ!!熱っ!!
(一瞬ですが、ここでも4分割入ります!)
”修学旅行最終日”
・5人が一つの画面に収まっているシーンが多くて、
≪あぁ 日置が本当に馴染んでる…。みんなと修学旅行楽しんでる…。あぁ本当に良かった……≫
と、涙が出そうになった。
・また、ちゃんと後ろでキャーキャーしてる女子が所々で映りこんでて、
≪芸が細っ・・・≫とも思いました(笑)
”おみくじ”
・補足テロップありがとうございます。大変助かります。
”守崎のリアクション”
・” まんじゅうあーん ”のシーンで、守崎のリアクションをカメラに収めていただき、ありがとうございます。
地味にこのシーン、4話で結構リピートしています。
”お土産”
・「渡会 手出して」のシーンが、最終話の「目つぶって」のシーンと重なり胸熱。
〔若干気になった点〕
・渡会が日置に飲み物を持ってきたシーン。渡会ではなかったものの、お寺のお線香のシーンで「ジュースおごる」って言ってたから、「お寺ではありがとう」みたいな会話があっても良かったのかなって。突然、ジュース奢ったみたいになってて、ちょっと笑ってしまった。
”本当の真犯人の告白”
・グループに誘ったのは堀田ではなく俺からだったと伝えるシーン。BGMなし、環境音のみの静かなシーンでめっちゃ良かった。渡会のまっすぐさがしっかり伝わってきた。
〔若干気になった点〕
・日置が堀田にグループに誘ってくれてありがとうと感謝を伝えるシーン。ここも、BGMなしで、環境音のみでも良かったかな、と思った。大事なシーンだと思うから・・・。
・ベンチの座る前(青い)と座った後(赤い)で色の違いが若干目立つので赤めに統一した方が時間軸とも合ってて良かったのかな。と思った。
▫️おわりに
藤澤監督回を振り返って、最も強く感じたのは、作品を「物語」としてだけでなく、「体験」として成立させるエンターテインメント力の高さだ。
視聴者をあたかも登場人物の一人であるかのように物語へ引き込み、画面分割やワイプといった手法によって、16:9のフレームそのものを遊び場に変えてしまう。その一つひとつが、視覚的な楽しさと没入感を同時に生み出していたように思う。
また、第2話から第4話は、第1話で敷かれた導入と、第5話以降で描かれる関係性の深化をつなぐ“ 橋渡し ”の役割を担う回だと感じている。その重要なパートを一人の監督が連続して担当したことは、作品全体のトーンや感情の流れを滑らかにし、結果として物語への没入度を大きく高めていたのではないだろうか。
次回は第5/6話をご担当のハセガワタクヤ監督回について語ろうと思う。
