目計頭巾
★目計頭巾(めばかりずきん)
目だけ出して、頭やその他の部分を隠した覆面頭巾。
「強盗(がんどう)頭巾」とも。
★亀屋頭巾(かめやずきん)
頭からかぶり、目の部分だけ開けた黒縮緬 (くろちりめん) の頭巾。
江戸中期、大坂の人形遣い「黒子」が用いた。
「竹田頭巾」とも。
■黄表紙『金々先生栄花夢』 恋川春町 作/画
金々が粟餅を待つ間に見た夢の話。大金持ちになって吉原へ行き、金銀をばらまいて「先生」と呼ばれるが、夢は醒めるもの。

金々先生、そそなかされ、ふと吉原へ行きけるが、それより「かけの」といふ女郎に馴染み、親の意見もなんのその、一寸先は闇の夜も、かの手代・源四郎、万八を連れて、ひたと歩みを運びけり。
金々先生の出(い)で立ち、八丈八端の羽織、縞縮緬の小袖、役者染の下着、亀屋頭巾に目ばかり出(い)だし、人目を少し忍びけり。
■黄表紙『姉二十一妹恋聟』 伊庭可笑 作/鳥居清長 画
花魁・松葉屋瀬川と鳥山検校の恋愛を男女逆転で描く。
伊庭可笑の黄表紙『姉二十一妹恋聟(あねはにぢういちいもとのこひむこ)』(安永八年、清長画、岩戸屋板)は『糸桜本町育』の世界から、お房・小糸・左七を登場させ、遊女の金貸し「鳥山」(お房)と、通人「瀬川」(左七)という具合に男女を逆転させ、最後はお房が左七の本妻、小糸が妾となってめでたしめでたし。黄表紙らしい軽妙な作である。

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