ひよこ生活|ボルボ850T-5Rの時代
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好きなマンガやアニメ、「ネオクラシック」なクルマやバイク、カメラについて気ままに書いています。
今回は、愛車ボルボ850T-5R(これが「ひよこ」)についてです。
ひよこが生まれたのは1995年で、限定車なのでこの年にしか販売されていない。
先日、村山元首相が亡くなられたというニュースを見て、1995年という年を振り返ることができた。1月17日の阪神淡路大震災で年が明けて、3月20日の地下鉄サリン事件は、当時も長期間にわたってテレビ画面を支配していた。
とは言え、いまのようにネットで有象無象の情報が毎日のように飛びかうような時代ではないので、社会生活の大きな変化はなくて比較的冷静にテレビのニュースや新聞から情報を見ていたと思う。
そんな時に、ボルボが打ち出したのが、世界限定3000台、日本国内650台限定のこのクルマである。世界一安全が売りで、お金持ちのお医者さんが乗っているイメージだったボルボの、堅牢なスクエアデザインを残しながら、スタイリッシュでスポーティーイメージを前に出したことで、ステーションワゴンブームを引き起こした一因にもなっている。

いまブームになっている「ネオクラシックカー」とか「ヤングタイマー」というのは、1970年代~1980年代なので、1991年発売のボルボ850はそういう意味では一つ後の世代になる。
ネオクラシックと呼ばれる世代と、その後発売された車の違いにとってポイントになるのが、世界的な好景気、つまり「バブル期」に設計されたことだと思う。「バブル期」って時期的には1986年〜1991年くらいらしいけど、この期間は企業が競争社会の中で、潤沢な開発資金を投入して少しでもいいものや、新しい技術をビシバシつぎ込めた時期になる。
ここで開発された企業努力の結晶たちが、どんどん市場に出てくるのが1990年代になるから、古いものから新しいものにどんどん革新が起こっていた。
長く当たり前だったカセットテープからCDやMDに切り替わり、どれほどの効果があるのか誰も分からないハイオクガソリンが高級車やハイスペックエンジンの象徴となり、携帯電話(スマホではない)が急激に普及して、中でも軽量化戦争がむちゃくちゃ激化していた。一番人気はPanasonicで、NECや三菱電機、デンソーやパイオニアまでは作っていたから、いまのSONYやi-Phoneはまだなかった。

市場からすると、バブル崩壊と言っても、急に不景気が来たわけでなく、就職市場の急減速などはあったが(就職氷河期と言われた時代)、それまでに働いていた人たちにとっては、「バブルのうちに就職できてラッキー」という感じで、年功序列、終身雇用に疑問を感じていなかった。「サラリーマン社会はピラミッド(笑)」な時代なので、バブルの流れでいっちゃってるイケイケな人は多かった。
そんなわけで、クルマは引き続きステータスシンボルになっていて、少しでもいいクルマに乗れることが出世した人の特権みたいになっていて、輸入車だけでなくシーマやセルシオが新登場して爆発的に(お金持ちに)売れたのが、1990年代。

この時期に開発、製造されたクルマが私は大好きなのだけど、ステータスシンボルに相応しい、バブリーで無駄にハイスペックなとっても素晴らしいクルマになっているから。ベンツはイカツイし、ビーエムはどこから見てもカッコいいし、ゴルフやアウディはおしゃれだった。一番は、そのクルマを見てどこのメーカーのクルマかが一目で分かったので、そのメーカーのクルマに乗っている感覚があった。その時期のボルボの大きな変革の先陣を切って発売されたのが「ボルボ850」。安全だけが売りのボルボに新しい風をもたらし、ステーションワゴンブームに火をつけた。

ベンツだと「190E」や「300TE(W/S124)」、BMWの「3シリーズ(E36/3代目)」や「ゴルフⅢ」など大好きなクルマが多い。

いまから見ると、「むかしのクルマ」から「いまのクルマ」へ変わっていく転換点だったんだと思う。BMWにしても、ゴルフにしても、ヤングタイマーが好きなひとつ前のかたちと比べると、かなり現代に近いデザインになっている。
アウディは80→A4と名称形式を変えた。A6クワトロは親父が退職金で買っていた。長年乗ってたビスタが突然アウディA6の更にクワトロに変わったのでちょっとびっくりした。公務員の退職金は結構すごかった。




1990年代以降のものには、パワステ、パワーウインドウ、オートエアコンやABS、電動サンルーフが装備され、高級車には電動シートやシートヒーターといった装備もついているので実用性ではそれ以前とは格段に上がる。
でも、あまりノスタルジックな感じがしないから、「ネオクラシックカー」とか「ヤングタイマー」に魅力を感じる人たちにとっては、もう少し前の世代のクルマの方が人気になるんだろうな。
私が今でも一番好きなのは、この時代各メーカーが独自の技術を集めたスポーツモデルや限定モデル。
スカイラインGT-R(R32)が1989年、ランエボⅠが1992年、RX-7(FD)が1992年、所謂ハチロク(AE86)は少し前で1983年だけど、最初は普通のクルマだった。それが1987年のAE92のFR化(とイニシャルD)で見直されたのが、もうちょい後の話。前の方がいいやん!となったが、FFシフトはどこのメーカーもだったので、AE92まではすごくいいクルマ。シビックはSiRから少し遅れてType-Rが登場。私はMR-2(AW11)かグラストップのCR-Xが欲しかった。

輸入車でも、むちゃくちゃ高いけどハイスペックなのがあっておもしろかった。一般的に売っていたのがベンツならAMG、BMWならM3。マニアックなところでVWゴルフのR32やVR-6は今でも乗りたいが、ちょっと無理かなぁ。アウディはRS2とかを出していたが、日本では販売していなかった。

ベンツやBMWと比較しても、当時の850T5-Rのスペック、2313cc/240psはワゴンでありながら際立ってハイパワーだったので(重いけど)、その後のレガシィGT-BやギャランVR4、ステージアRS、ランエボワゴンなどにも、かなりの影響力があったのだと思う。
ハイスペックが欲しいなら新しいものでいいし、クラシックが欲しいなら、1980年代以前になるから、過渡期ではあった。
私の場合は、1990年代のクルマが各メーカーがしのぎを削りながら開発競争をして作り上げた、本当にいいクルマが登場しスポット的な時代だと思っている。これが2000年代に入ると、コスト削減の中でプラットフォームやエンジンの共有や、排ガス規制によるエンジンの小型化と低燃費の要求、自動車メーカーの統廃合や買収による開発力の低下(ちなみにボルボは中国企業の配下になっている)が起きてくる。中古車価格を見ても分かるように、一番安いのは2000年~2010年のクルマ。好きな人がいたら申し訳ないが、Cクラスも3シリーズもスカイラインやクラウンもシビックも何を求めていたのか分からないので、チープで魅力がない。
その後はご存じの通り、オールSUV化でどこのメーカーのクルマか全く分からない状態になっている。中には同じメーカーのクルマでもどこが違うのか分からない。ベンツのGLC/GLAとマツダのCX-3を見分けられるのは乗っている人だけだと思う。違いはあるのだけど、どれのどのデザインが良いのかといわれると分からないし、高いか安いか聞かれても外見では違いが分からない。AWDが必要な人がどれだけいるのかと思うし、Cクラスが1.5Lとか訳わからん。一体なにで選ぶ時代なのだろうか?

そういう事で、ネオクラシックの魅力はすごく分かるし、私のレンズのCarl ZuissにしてもCONTAXのカメラにしても、愛車のVespa50S(これはクラシックか)にしても、まさにその魅力だから、いまの若い人たちがボルボ240/940に行っても、850にあまりこないのは何となく分かる。
特にうちのひよこ(850T-5R)は、「それでないと欲しくない」人以外には、「割高な850」でしかないから余計にである。家内に言わせると「派手なシャコタン」で、息子(上の方)に言わせると「やたら長いクルマ」になるのだから、ちょっと悲しい。もし私が売りたくなったら買ってくれる人を探すのに大変な苦労をすると思う😓
それでも、よくこのクルマを見つけてきたものだと思っている。それも、このタイミングでしか買えなかったし。他にもいろいろ選択肢はあったけど、いまは全く後悔というものがない。
現在、運転席のウインドウレールが壊れたので固定していて開かなかったり、あまりにガタガタうるさいので後部座席を揺れないように固定したりしているが、窓が開かないならドアを開ければいいし、サンルーフとかパワーシートはなにが起こるか分からないので購入時から動かしたことはない。
だけど、高級感満載のウッド内装や、どっしり座れる包み込むシート、安定した足回りとパワフルなエンジン(ガソリンまき散らかし)は運転していても楽しいし、室内にいるだけでいい音で音楽が聴けてリラックスできる。いい高級車の乗っている感じがすごくする。一度、高速走って実家に帰省もしてみたいと思っている。
Vespaと同じように、いずれまた色々壊れていくと思うが、適当に妥協しながら乗ってあげればいいと思っている。
まぁ、「ひよこ生活」楽しんでいきたいと思っています。
また色々書きますので、よろしければ見に来てください。
コメントやアドバイスいただけますととっても嬉しいです😊
