【IT】診察に役立つお薬記録アプリをPWAで作る:SvelteKit実装とiPhoneの壁(第3回)
―― 運用と診察提示の工夫、バックアップ方法、今後の改善
連載は全3回
第1回:背景・PWA/Service Workerの基礎・iPhoneの制約(+URL/使い方/免責/提供環境)
第2回:IndexedDB設計/CSV入出力/残量計算ロジック/Safari対策
第3回:運用と診察提示の工夫、バックアップ方法、今後の改善(←本記事)
はじめに
第1回では、アプリ開発の背景とPWA/Service Workerの基礎、iPhoneでの制約を、
第2回では、IndexedDB設計やCSV入出力・残量計算・Safari対策を解説しました。
最終回となる今回は、実際の診察時の提示方法、バックアップと復元の手順、
無料クラウドホスティング環境依存のリスク、そして今後の改善案についてまとめます。
1. 実際の診察での提示方法
📱 スマホ画面で直接見せる
CSVプレビュー画面をそのまま医師に提示
スクロールで直近の使用履歴を表示
メリット:端末1つで完結
デメリット:小さい画面では長文メモが見づらい
📸 アプリ画面
スマホでのCSVプレビュー画面(日付・時刻・症状メモが見える状態)

🖨 紙に印刷して提示
CSVをPCで開いて印刷
医師が直接メモを書き込める
診療記録として残しやすい
📸 アプリ画面
印刷プレビュー画面(A4横向き)

🌐 別ウィンドウで表示(PC版)
CSVプレビューを新しいタブで全画面表示
記録入力画面と同時に見られる
📸 アプリ画面
ブラウザ別タブのCSV全画面


2. 運用上の工夫(制約に合わせた使い方)
iPhone制約への対応
圏外では起動しない
診察前や外出前にオンラインで開いてキャッシュを確保
一覧画面やCSVプレビューを事前に遷移しておく
Android/PCの利点
フルオフラインで起動可能
圏外でも記録・参照が可能
利用シーン別Tips
外出先での発作記録
複数スプレーIDの切り替え活用
空プッシュ補正値の定期見直し
3. バックアップと復元
CSVエクスポート
推奨タイミング:診察後・月1回以上
ファイル名例:`spray_logs_2025-08-10_8-33-15.csv`
📸 アプリ画面
CSVダウンロード後の保存ダイアログ(iPhone)

復元手順
「CSVから復元」画面を開く
バックアップCSVを選択
インポート実行 → 記録一覧に反映
📸 アプリ画面
ファイル選択画面

復元後の記録一覧

安全運用の注意
クラウドストレージやUSBメモリに保存
他人の端末で復元しない(情報漏洩防止)
4. 無料クラウドホスティング環境の制約
公開環境はクラウドホスティングサービス無料プランに依存
仕様変更や停止リスクあり
突然アクセスできなくなる可能性も想定
対策:
常に最新CSVを保持
自前サーバーや有料プランへの移行も検討
5. 今後の改善案
UI改善
入力補助(定型メモボタン)
カレンダーUI強化
機能追加
月別集計グラフ
使用期限アラート通知
技術改善
iOS制約下でのキャッシュ体験向上
Service Workerのキャッシュ戦略細分化
まとめ
事前準備とバックアップがアプリ運用の要
無料プラン環境ではサービス停止リスクを念頭に置く
機能追加と改善を続ければ、診察サポートツールとして長期運用が可能
🔗 連載リンク
では、また!
