モンゴル的グローバリズムとは何か
世界史の教科書では、グローバリズムの起点は大航海時代とされる。
しかし、ユーラシア規模の接続という観点から見れば、13〜14世紀のパクス・モンゴリカこそが、前近代最大のグローバル接続を実現した。陸と海のネットワークが統合され、東西の文化・技術・商品が前例のない規模で行き交った。コロンブスがマルコ・ポーロの旅行記に書き込みをしながら航海計画を立てたことは、その影響の象徴である。
しかしモンゴルのグローバリズムは、近代のそれとは本質的に異なる。
近代グローバリズムが均質化を伴うのに対し、モンゴルは異質なものを異質なまま接続した。宗教、言語、行政制度を温存しつつ、それらを巨大なネットワークで結びつけたのである。
「均質化しない接続」——これこそがモンゴル的グローバリズムの核心であり、現代への最も重要な問いかけだと私は思う。
