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女子プロレスのカメラはエロ目線なのか?

カメラを構えて、リング上でコスチューム姿の女性を撮影する。

字面を追えば危険な匂いがするこの行為、私はプロレス界隈を想定して書きました。
しかし女子陸上などのスポーツ競技の場で、この行為は大事おおごとになっているようです。

SNSを多くの人が扱うようになり、それまで表出してこなかったようなフェティシズムが、文字通り見て取れるようになりました。

スポーツ選手という肩書の傍ら、一人の女性でもある選手に対して、いかにして撮影を行うべきか、何に配慮してSNSへ投稿すべきか。
モラルという範疇を通り越し、訴訟などに発展しかねない時代において、一介のカメラマンとして考えてみます。

こと女子プロレスにおいて、私自身が考えている

「撮影してる時は、エロ意識してる余裕なんぞ無え!」
「でも気を付けないといけないこと沢山!」

ということを書いていきます。

女子プロレスをどういう目線で見ているか

カメラに限らない俯瞰の視野で見た場合にどうか、という点です。

アイドルをはじめとした、人物の魅力を売りにする場において切っても切れない問題として、「パフォーマンスが好き(Like)≒その人が好き(Love)」があるかと思います。
ある意味信仰に近しいほど入れ込むこともあるため、LikeとLoveの境界は曖昧で連続的なものであるからこそ、その区別というのは付けることは困難です。

そして表現者本人の意思に関わらず、見る側の主観において、向ける感情の種別が決定され、様々な形でSNS上に展開されるのです。
その形がフェティシズムと相成って、それが表現者(時に第三者)にとって受け入れがたいものであった時にこそ、冒頭の記事のような事態に発展すると考えられます。

私個人の経験で言えば、たまたま見に行った大会に出場していた選手に心惹かれ、定期的にその選手が出る大会に観戦に行くようになりました。
この時に、下心が有ったか無かったかで言えば有った、というのが正直なところ。

しかし観戦回数を重ねるにつれ、意識としては「いかがわしさに繋がる場面の撮影を避ける」ことが前提として成立していきました。
選手がセクシーなコスチュームを纏っていることと、その姿を必要以上に性的に表現することとは、まったくの別問題として扱う必要があると考えています。
つまり、(グレーゾーンはあるものの)受け入れがたい感情を表出・想起させてしまう表現を避け、トラブルを防ぐことがある程度モラルとして求められる、そんな時代であると言えます。

個人的な捉え方を端的に表現するのであれば、「強さと美しさの表現者」「プロレスそのもの」「被写体」といったところになります。
表現したいのはエロではなく、プロレスという舞台装置で表現をしているプロレスラーという偶像であり、プロレスというドラマであると考えています。

実際問題として

この点は強く主張したいのですが、エロだろうがフェティシズムだろうが、そう思う事、すなわち思考そのものを糾弾することは誰にもできないという事を抑える必要があります。

そして、プラスであれマイナスであれ、誰の感性も刺激することのない表現などない、という事も重要です。

たとえば、私のTwitterプロレスアカウントをフォローしている方の中に、一定数「女性の筋肉フェチ」と「鼻フックフェチ」がいます。
どちらも私の中では避けるべき表現として扱っていない内容です。特に筋肉に関しては、プロレスラーの性質上避けることは不可能なものです。

判明している感性であればいいですが、私の知らないフェティシズムが世界のどこかに転がっていて、すべてを避けることは現実的ではありません。
なにより、その個人の思想信条の自由に基づいて、個人で楽しむ範囲なのであれば、その感情自体を咎めることは誰にもできないのです。

咎めることができるのは、その写真等を使って、被写体となる人物に悪影響を及ぼす表現に繋げられ、損害が発生した場合のみです。
(この範囲の話は非常に厄介な問題が付きまとうので、ここで切ります)

なので、明らかにアウト、ないし限りなく黒に近いグレーな領域だけ除くようにして、その他はモラルに委ねるほかない、としか言いようがないと思います。

女子プロレスのカメラはエロ目線なのか?

さて表題の内容です。

問いに対する答えとしては、明らかなエロ目的で撮影している人は少なからず存在しているが、だからといってすべて規制するほど酷い状態ではない、ということになります。
そして真剣に写真と向き合おうとカメラを握る人ほど、その傾向は少なくなることも確かです。

私個人で言えば、ヘッダー写真のようなあからさまな写真を撮ることはあるものの、普段の試合に対しては真剣に捉えています。
何より、カメラを構えて常時構図を考えている脳内に、そんなこと考えている余裕があるほど高性能な頭していません。

そして上述したとおりで、選手に対しての経緯があるからこそ、きわどい写真はお蔵入りさせたうえで、厳選した写真たちを世に送り出すようにしています。

最後に

センシティブな内容に切り込みましたが、実際問題避けては通れない内容かと思い執筆しました。

このコロナ禍において、観戦時に大きな影響を受けず、むしろ観客数が減ることで恩恵を受けた側面もある数少ない存在に、カメラがあると言えます。
同時に、観戦できる人が限られることで、その視覚的情報をいち早く世に知らしめる役割も、カメラに託されていると思います。

冒頭の記事では陸上競技を扱っていましたが、格闘技界隈にもいずれ同じ問題が表出するときが来ると思います。
その時を可能な限り遅くすること、そして業界全体への影響を少しでも緩和させることを、一人でも多くの方が意識できることが望ましいでしょう。

賛同していただける方が一人でもいたらうれしいです。

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