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芸術の秋、展示で散財の秋|最近行った美術展のふりかえり

先日終えた写真展の記事を書いていたのですが、推敲に時間を要しそうなので突き出しを。
11月は芸術の秋の名を表すように美術展が開催されており、いくつか観覧してきました。
どれも開催中の展示ですので。


「モネ 連作の情景」| 2023.10.20-2024.1.28

モネの絵が好きな私が「必ず行かなくては」と決心していた展示。
なんせモネの絵のみで構成されているという、学芸員さんの熱量が感じられるものですので、得るものも相当でした。

どこを見てもモネ、モネ、モネ。
その素晴らしさは筆舌に尽くしがたい、とても贅沢な空間でした。
連作と名を冠しているものの、モネの生涯を通じた作品、また連作に至るまでの背景について把握できる構成。
ただ…私が大好きな「印象 日の出」や「散歩 日傘をさす女」が見られなかったのは悔しい、見るためだけに海外に行こうかと思ってしまいました。

映画でも美術展でも2回はいかないかな~と思う私が、もう一回行っておこうかと思うほどの充実さ。
印象派絵画にご興味がある方はぜひ。(ただし滅茶苦茶混んでました)

クロード・モネ《チャリング・クロス橋、テムズ川》|1903年|リヨン美術館
積み藁のレプリカを購入

会期:2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)
開館時間:9:00~17:00(金・土・祝日は~19:00、12月24日より日は〜18:00)
※入館は閉館の30分前まで
会場:上野の森美術館(https://www.ueno-mori.org/
入館料:
平日(月~金)
一般 2,800円/大学・専門学校・高校生 1,600円/中学・小学生 1,000円
土・日・祝日
一般 3,000円/大学・専門学校・高校生 1,800円/中学・小学生 1,200円

https://www.monet2023.jp/about/

「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」| 2023.10.3-2024.1.28

山田五郎 オトナの教養講座で紹介されているのを見ていきました。
ピカソは箱根のポーラ美術館で青の時代をテーマにした展示以来の鑑賞。

キュビスムという、瞬間最大風速で一大ジャンルに名乗りを上げたテーマで構成されている、こちらも気合の入った展示でした。
キュビスム誕生以前の時代背景、アフリカ彫刻からのインスピレーション、勃興からブームに至るまで、一通り把握するには絶好の展示だったように思います。

また抽象表現主義的な着想にも触れており、その後のアメリカにおける流れにも繋がっていくことが想像でき、納得感もありました。
まぁ難しいこと考えず「ピカソ!見たい!」で行くといいと思います。

ロベール・ドローネー《パリ市》|1910-1912年|ポンピドゥーセンター

会期:2023年10月3日[火]~2024年1月28日[日]
開館時間:9:30 ~ 17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
会場:国立西洋美術館(https://www.nmwa.go.jp/jp/
入場料:[当日券]一般2,200円、大学生1,400円、高校生1,000円

https://cubisme.exhn.jp

「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」| 2023.10.27-2024.1.21

写真の勉強をする中で「次回開催は必ず行く」と心に決めていた展示。
今年は不安定な世界情勢、そこから来る深い孤独に対して、各々が人との繋がりについて考察し表現されました。

何より写真でありつつインスタレーションの要素が取り入れられている点は、写真展示をするにあたって大きく勉強になりました。
しかし前年の展示と比較すると、どちらかといえば定番な写真展示に近いものであったように思います。

作品は、全体を通してみたときに「人と繋がることには様々形がある」と思わされるもので、個別に見た時と全体で見た時に印象が変わるものでした。
ただ解説が少ないので、自身で考察する必要がある、もとい考察の余地があり、鑑賞しながら色々考えたい人にはいい展示です。

淵上裕太〈上野公園〉より

会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1)
会場:東京都写真美術館(https://topmuseum.jp)
料金:一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円

https://topmuseum.jp

青山裕企 写真展「少女礼讃 library.」| 2023.11.23-12.3

語弊を恐れずに言うと「不快感を味わいに行った」写真展。
作品そのもの、というよりはメタ的に自分を見た際の「死にたくなるほどの不快感」を確かめに行きました。

数年にわたって「少女」と呼ばれる女性を撮り続けた記録の展示。
日常風景のようなものからヌードまで、一人を撮り続けるある種の執着にも思えるような、圧倒的物量をぶつけられました。

何が「死にたくなるほどの不快」かといえば、そこにモデルvsカメラという構図、若い裸の女性vsおじさんという構図。
この作品においてはモデルさんから撮影に名乗りを挙げており、同意のもと行われている(はずの)もの。
しかしカメラとして自分が立ったと想像した時、また写真を見ている時、自分が本能的に考えてしまうシーンが気持ち悪くて仕方ない。

どういった層にお勧めできるのか分からないですが、もしご興味あれば。

会期:2023年11月23日(木・祝)〜 12月3日(日)
開廊時間:13:00〜19:00
休廊日:月・火・水
入場料:無料
会場:YUKAI HANDS Gallery(ユカイハンズ・ギャラリー)
住所:112-0014 東京都文京区関口1-30-9 (MAP

https://www.yukaihands-gallery.net/100

おわりに-気になっている展示

写真展直前は撮影予定を入れていなかったこともあり、日々落ち着かない。
何もしないと気持ちが沈んでいくので、とにかく観て、観て、観まくっていました。
結果として写真展にも活きてくることにはなるのですが、それはまた後日。

ひとつ言えることは、写真を撮るにあたって美術展示を観るのは欠かせないことだと。
特に私のような写真表現についての関心が強い人間は、インプットを求めていく姿勢は大切だと考えています。

さて、いま気になっている、行く予定な展示をさらっと。
ゴッホと静物画―伝統から革新へ
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
高橋伸哉個展「impermanence」
横木安良夫 写真展『BLOCKFOTO 〜アレ、ブレ、ボケ、ブロック〜』

みなさんのインスピレーションにつながればうれしいな。
それでは。

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