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風景のように、スナップのように、小説のように、人を撮る|役者ポートレートについて

どうも、たかはしと申します。
会社員をしながら写真を撮っています。

撮るジャンルはスナップ、風景、プロレス、ポートレート、花、動物と節操がありません。
単純に撮る行為が楽しくて楽しくて、撮りたい!と興味を抱くと撮ってしまいます。

そんな雑多な私が「このジャンルを突き詰めたい」と思っている

役者ポートレート

について。

執筆している時点で1年ほど役者さんを撮ってきて、そして演劇のカメラマンとして従事して、様々な経験と思考と試行を繰り返してきました。
そんな1年を過ごしたことで見えてきた

「役者ポートレート」ってなんだ?

がまとまってきたので、この記事を読んでくださったあなたにご紹介できればと思います。

・演劇のブロマイド撮影・プロモーションにアクセントを付けたい主催様
・写真慣れしたい、新しい表現に挑戦したい役者さん
・自己肯定感を上げてみたい、と思う方
・どこかポートレートって取っつきにくいと思う方
・インスピレーションを与え合えるクリエイターさん

そんな方々に何かヒントをご提示したい、そんな記事です。

0.役者ポートレートとは

最初に結論というか概略です。

1.風景のように、スナップのように、人を撮る
 -新しい”鑑賞者の椅子”を作れる写真を
2.小説のように、人を撮る
 -1枚画から物語が感じられる写真を
3.役者さん、演劇団体さんのプロモーションサポート
 -写真、映像、文章でワクワクするコンテンツを

色んな写真を撮ってきて、様々な方と交流して。
その中で抱いた違和感や憧れを、言語化という手段で形にしてきました。

結果、「役者さんだからこそ成立する表現」という像がだんだんと見えてきました。
まだまだやれることは多々あるのですが、それでも普通のポートレートで終わりたくないという気持ちに共感してくれたら嬉しいです。

1.風景のように、スナップのように、人を撮る

ポートレートを撮り始める前。
私の中の印象は

男性カメラマンが素敵な女性モデルを可愛く撮る、だなぁ

でした。

モデルさんになれるのは、優れた容姿で、日々身体のケアやコンディション調整を行い、お金を払ってでも撮りたいと思われる方々。
あまり好きな表現ではないですが「ルッキズム」の世界なんじゃないかと。

そしてSNSで流れてくる「ポートレート」な写真が、概ね「女性が普段しないポーズでこちらを見ている」という印象でした。
なんとも言えない違和感。

どうしても「これを撮りたい」「もっと見たい」って思えなかったのです。

それでも半ば無理やりにポートレートを撮り始めたところ。
ある1枚の、偶然撮れた写真が私の価値観を壊してくれました。

この写真、撮ってレタッチして、さて誰に向けた写真なのかと考えたとき、私には答えが出せませんでした。
一体誰がこの写真を見てくれて、誰のスキに引っかかるのか。

思考を整理していくと、私の中にある「男性に向けた写真」という根底の存在に気づかされました。
プロレスもポートレートも、共通して「鑑賞するのは多くが男性」という概念に縛られている、だからこの写真が気になって仕方ないのだと。
”鑑賞者の椅子”を与えられなかったり、確保できなかった人がいるのではと。

そんな中、このモヤモヤに光明を見出させてくれる記事と出会いました。

まるで「風景やスナップの登場人物」のように撮れたら
容姿の是非ではなく、表現としてのポートレートが成立できたら
新たな”鑑賞者の椅子”が作れるのかもしれない

これを満たせるジャンルこそが「役者ポートレート」なのでは。

だからこそ私のTwitterアカウントでは、「たかはし_役者ポートレート」と名乗っておきながら、スナップや風景の写真も多く掲載してます。
それは単純な趣味でもあり、技術の鍛錬であり。
何より「そこに人物を置くとしたら」という思考の余白を保つための写真です。

カメラの存在を感じさせないような。
映画の1シーン、絵本の1ページを見ているような。
自分が普段見ている世界に、違和感を落とすような登場人物がいたら。

そんな表現ができるなら、私のような「なんか合わない」という方にも”鑑賞者の椅子”を提供できるかもしれないと。
見る側に限らず撮られる側も、自分が表現したい世界観を反映できるよう、コミュニケーションと試行錯誤を繰り返す関係が築ければ。

風景のように、スナップのように、人を撮る。
これが1つの到達点だと思ってます。

2.小説のように、人を撮る

1と被る内容でもあり、演劇という側面においては非常にコアな概念と思っています。

演劇のブロマイドとして撮るなら、物語を感じられる写真を

演劇の公演ではグッズが販売されます。
その1つに「ブロマイド」があります。
言うなれば役者さんのポートレートをL版にプリントアウトしたものです。

すごくシンプルに考えれば、役者さんが良い表情で写っていれば買ってもらえるのかもしれません。
でもそれで満足したくないな、というのが私の主張です。

演劇としてお客様に提示している以上、その世界観を感じてもらえるコンテンツとして提供するべきと思っています。
表現するなら「ストーリー上のワンシーンやイメージ」、もしくは「ストーリーで描き切れなかった描写」が伝わるものがいいと。

ブロマイドですが、最低で1枚、多くても3枚セットで販売されます。
枚数の制限がある以上、「1枚画から物語が感じられる」という課題が浮かび上がります。

私の仕事は、脚本の世界を写真・1枚画で表現することです。
観客の方が、役者さんそのものを見て満足できて、物語の思い出として手元に残すことができる。
そんなグッズとしてのブロマイドを提供したいと考えています。

これは今後も挑戦ですが、「物語をベースに写真を撮る」というテーマは大切にして撮っていこうと思っています。
初めて意識して撮った写真が好評をいただいたので、次は事前に用意したストーリーを沿うように撮影していくチャレンジを。
すると脚本の表現に幅ができて、より素敵なものを作れるかなと。

そして「物語のある写真」という形式を確立できれば、たとえば小説が好きな方が写真や演劇に興味を持ってもらえるような出来事に繋がる。
これも”新しい鑑賞者の椅子”じゃないかなと。

3.役者さん、演劇団体さんのプロモーションサポート

演劇業界というのは、私の知る限り厳しい業界です。
演劇一本で食べていけるのは、極々限られた人だけ。

それでいて、特定のリピーターに依存して営業をかけるのが安牌になるので、マスマーケティングといったところに繋がりにくい。
特に小劇場で上演している劇団さんは、そもそもマーケティングにまで手が回らない状況。
赤字が出ないなら十分、といったところも多いのかなと思っています。

でも第3者的なポジションの私なら。
カメラ1台と体1つあれば、「写真+映像+文章」という組み合わせでコンテンツ制作ができます。
これをプロモーションという形で展開していくことで、劇団さんはじめ役者さんへのサポートができる、そんな力がカメラにはあると信じています。
たとえばインタビュー記事・動画。

そして劇団さんという団体に対してだけでなく、役者さん個人に対しても同じことが言えるます。
「新しい表現方法・表現の場の提供」です。

音声も動きもない、でも違和感や物語を表現できるなら。
例え記念写真的に写るのが苦手でも、物語の登場人物として存在するなら。
映像でも音声でもない、静止画という抽象と具体の狭間で生きられたら。

そうしたら、もっと幅広い方にコンテンツを届けられます。
特に上記の「特定のリピーターに依存」の理由は「演劇に興味を持っている人がそもそも少ない」です。
ポートレートという表現で、新しいフィールドの開拓ができるんじゃないかなと。

演劇に興味のない、母数の大きいところへのアプローチを兼ねて、新たな挑戦へのサポートをしていきたいと思っています。
一緒に作品を作りこんで、そんな未知の方々に「写真、映像、文章でワクワクするコンテンツ」を届けられたらなと思います。

〇ポートレートを通じて、あなたの自己肯定感を上げたい

この記事の前に固定記事にしていたのが以下のものです。

端的に言えば、「被写体のファンの人へ届くコンテンツ」を目指すキーワードです。
プロレスにおいては変わらず持っているモットーですが、ことポートレートでは不十分だなと感じていました。

それは1章で述べた「鑑賞者」の存在に他なりません。
撮って「どうです?かわいいでしょ?」で終わる写真を撮ったり世に提供することに抵抗があるためです。
女性的な可愛らしさや性的な魅力を表現する事それ自体を否定するつもりは全くないですが、私はその表現をしたいと思わない。

そのために「撮られて、見返して、心地いいポートレート」という”鑑賞者の椅子”をDIYするような活動にしたいと思っています。
椅子に一番最初に座るのはモデルさん
「誰かのスキ」の誰かを本人にできたら、「あなたは今現在ステキなんだよ」と伝えられるのではないか。
そんな願望です。

「誰かのスキに」の「誰か」からも、ポートレートの鑑賞者からも、漏れてしまった私なりの居場所の作り方。
そんな泥臭い居場所でも共感してくれるひとがいたら嬉しいです。

おわりに:撮影リクエストお待ちしてます

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
私のモットー、共感いただけたら幸いです。

もし私にお写真を撮らせていただける方がいらっしゃいましたら、こちらの記事をご一読いただき、ご依頼いただければと思います。

追記している2022年5月現在、計10件ほどのご依頼をいただいております。
どなたからも好意的な感想を頂けており、お値段相応~お値段以上の価値をご提供できていると自負しています。
演劇市場の内情を把握しておりますので、利用用途や撮影したいイメージなどのご相談へも柔軟に対応いたします。

どうぞ、ご気軽にご連絡を!
作例はこちらから。


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