【舌は忘れない】ガイラン/Gailan/芥蘭(香港)
正直な話をすると、海外旅行に求めることの第一が“非日常”である私にとって、長い間、アジア諸国は旅先として考えることはありませんでした。特に近隣の、日本人と似ている風貌の人々が暮らす国々、テルマエ・ロマエのセリフにある“平たい顔族”の国々は、全く興味が持てなかったのが事実。
それが27歳の時、ひょんなことから、最も付き合いの長い友人からの誘いに乗って香港デビュー。予想を遥かに超えて香港の食べ物が美味しかったことから、『香港は美味しい!アジアも悪くないじゃない?』と一転して香港LOVEに様変わりした訳で。語学堪能な友人から、“我満意(私は満足している)”という中国語フレーズを教わったも、この時。ただ、友人の記憶によると、私が旅の間ずっと叫んでいたのは、“我満意”よりも『Chaos!』の方が断然回数が多かったらしいですが。
そんなこともあり、今でも私の中では一番美味しい中華料理=香港料理という感じ。中国は地域ごとに料理も特徴が全然違い、それぞれ美味しい名物料理もありますが、選べるのであればやっぱり香港の味付けが好きですね。中でも、絶対に頼む一品は青菜の油菜(ヤウチャイ:油を入れたお湯で茹でる)で、野菜は芥蘭(ガイラン)を指定で。
ガイランは、英語でGailanまたはChinese Kale/Chinese Broccoliと言います。英名から推察できる通り、キャベツやブロッコリーの仲間です。ややほろ苦めの味もブロッコリーに似ています。特に茎の部分は、ブロッコリーの茎と変わらぬ味でしょう。日本国内では流通量が極端に少ないこともあるのか、高級中華野菜のくくりになっていて、メニューにあるお店も多くないし、あったとしても結構良いお値段だったりします。
広東地方が原産の野菜につき、香港では一般的な野菜のひとつ。例えメニューに見つからなくても『ガイラン!』と言うと『OK』と作って来てくれるのではないかな~?広東地方または広東料理店なら、間違いなく『油菜、芥蘭』で通じると思いますよ(広東語圏ではない場合、カイランと呼ばれていることも)。
香港だけでなく、シンガポール等でも食べることができます。ビタミンAとC、カルシウムや鉄分も豊富なので、旅先の野菜不足&ビタミン類補充にはぴったりでしょう?
日本国内の中華料理店では、青菜の一皿は炒め物で、空心菜を使うところが多いと思います。或いは小松菜でしょうか。空心菜は1本1本が細いので、きちんとした調理法でやっても筋が残るというか、美味しいけれど歯に挟まる野菜の代表格じゃないですか?特に、アラカンとなると歯茎も痩せてきたり、若い頃より詰まりやすくなってきていません?
ということで、私の超個人的な好みではありますが、おとな女子旅の青菜の一品としても、歯に詰まりにくい上、栄養素も高いということから、空心菜よりも芥蘭をおススメしたいのであります!中華料理店(レストラン)に限らず、飲茶の席でもオーダー可能なところも多いですから、ぜひ!
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