地方企業こそ、必ず「全国メディア」を使う
地方企業で勤務地が本社のみの場合、地元エリアに縁のある学生向けの就活メディアを中心に採用活動しようと考えがちですが、実はマイナビやリクナビなどの有力な全国メディアを活用することがとても重要です。
なぜなら地元エリアに縁のある学生の登録数がもっとも多いのは主要な全国メディアだからです。
中でも下記のようにここ数年はマイナビがリクナビに相当な差をつけ、圧倒的な登録学生数を確保しています。

まず1つの例として私が採用のお手伝いしている会社のお話をします。
とある地方都市の中小企業では、親会社がかなりの有力企業だったためスタート時はある程度のエントリーがあるものと踏んでいたのですが、実はそう簡単にはいきませんでした。
その原因は、1つには採用する職種がとても特殊なこと、もう1つが地元エリアに縁のある学生の少ないことでした。
もちろん地元学生向けの就活メディアにも掲載しましたし、自治体が主導して自宅宛てに集合DMを送ってくれる施策や、地元の有力大学の学内合同説明会にも参加しましたが、仕事の特殊性からまったくエントリーに繋がりません。
それでもマイナビを通じ、早期には5人ほどの学生が会社説明会に参加してくれました。しかし学生たちはその会社への興味もまだまだ浅かったため、選考を希望してくれるまでには到りません。
新たなエントリーがあまりなく、とてもジリジリする期間が長く続きましたが、2月になると学んでいる内容が募集している職種に近く、地元出身ながらかなり遠くのエリアの大学で学んでいる学生1人が選考に進んでくれ、とんとん拍子に最終面接まで進んでいきました。
この学生の就活の軸は、1つは大学で学んだことが活かせる業界であることと、もう1つが出身県で働けること。
そして最終的に親御さんの意向で地元の別業界の会社も受けられましたが、そもそもその業界を志望していなかったため最終面接で不合格となり、2つの就活の軸に合致しているこの会社の内定を承諾してくれたのです。
地元学生に特化した求人メディアは、遠く離れた地域に出て行ってしまった学生まで追いかけて利用登録を進めることはコスト的になかなかできません。
ほぼほぼすべての学生が登録する有力な全国メディアだったからこそ、このピンポイントのようなマッチングは生まれたのです。
全国メディアには大抵スカウト機能が搭載されています。
その機能には出身エリアがある程度わかったり、希望勤務地も登録されていてその検索をかけ、とても地味な作業を粘り強く続けることが重要です。
ただ漫然とエントリーを待つだけのではなく、ターゲット学生にスカウトを送る「攻め」の活動もできる訳ですから。
また、この10年で学生の登録数をかなり伸ばしているオファーボックスというメディアはスカウトに特化していて、3月以降の利用であれば成功報酬のみのプランもありますのでぜひ導入を検討すべきでしょう。
地方企業が有力な全国メディアを利用すべきもう1つのポイントは、先ほどの学生は「Uターン」就職という形になりますが、「Jターン」就職を希望する学生も狙えることです。
地方の高校で学んでいた人の一定割合の方は「一度は親元を離れたい」と思いが強く、自宅からでは決して通学できないエリアの大学に進みます。
そして、初めて社会人になるに当たっては「新しい生活になることを考えると自宅から通う方が安心」「やっぱり地元の友人たちと日々を過ごしたい」などとUターンを希望する学生が出てきます。
一方で、「どうしても実家には帰りたくない」「でも、次第に年を重ねていく親の元にすぐに行けるようにはしたい」と、実家から電車や車で2~3時間ほどのエリアでの就職を考える学生もいます。
これが「Jターン」ですね。
この場合は先ほどのスカウトの対象を、地元だけでなく「+α」のエリアの学生に拡げる必要があります。
例えば、滋賀県の大津市に本社のある中小企業であれば、北陸3県や鳥取県などの大学に網をかけ、例えば大阪府南部や兵庫県、和歌山県などの出身の学生の目に止まるようにする訳です。
Jターン希望の学生を採用するためにはそれなりの住宅補助を用意する必要がありますが、そもそも地方都市ではワンルームマンションの家賃もさほど高くなく、若い人材の獲得のためであればぜひとも予算化すべきだと思います。
マイナビなどの有力な全国メディアは、学生の登録数を最大化するためなどにかなりのコストをかけますので広告掲載にはそれなりの費用がかかります。
しかし地元エリアで就職する確率の高い学生がもっとも多く登録しているメディアな訳ですから、決して外すことはできないのです。
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