見出し画像

「いつかまたね」と言える日まで ~DAY4~


それはいつも突然
 
自力で開けられるはずのない重たい扉を
魔法使いみたいに軽々と開け
ご機嫌にしっぽをユラユラさせながら
「また来たよ」
と言わんばかりに
リズミカルな足取りでキミはやってくる
 
「また来てくれたの?」
そう言って抱き上げる
キミのいのちの重さも
被毛のなめらかさも
いつだって変わらない
 
慣れた手つきで
処分してしまった
ドッグフードの残りが
どこかにないか探す
 
見つかったところで
賞味期限はとうに切れている
 
それでも
探さずにはいられない
 
私はとっくに気づいている
キミは決して生き返らないのだと




↓「いつかまたね」と言える日まで 全5編をまとめたものです



stand.fmさんで詩の朗読をはじめました
よろしければ遊びにいらしてくださいね


いいなと思ったら応援しよう!

といとう るん サポートしていただけると励みになります