LOVE怪談

薄暗くて、少しひんやりとした教室。
カーテンは全て閉めきっていて、隙間から太陽の光が僅かに射し込んでいる。
怪談部が文化祭の出し物で、怪談話をやっているはずなのだが……休憩中なのか、誰もいなくて、教室内には俺一人だけ。
椅子に座りたかっただけだから、ちょうどいい。
……変なのが出ないといいな。
「客いるじゃ~ん!バイブス上がるぅ~!」
怪談とは無縁そうなイケイケギャルが、黒板前に現れた。
「ねぇ、聞いてくれるぅ~?」
「……どうぞ」
「私さぁ、二年間ぐらい学校の皆に話し掛けてるんだけどぉ~、誰も相手にしてくれないのぉ~。なんでだろう?って思ったら、私、学校へ来る途中に事故って死んだみたいなのぉ~。超ウケルよねぇ~!」
だから制服が血塗れなのか。
「でもぉ~、あんたが話聞いてくれて嬉しかった。イエ~イ!LOVE!」
ギャルは曲がった腕を前に出し、俺に向けて指ハートをした。
幽霊が視えるっていうのも、厄介だな。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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