最低二万里
目の前に広がる緑の木々と青い水の世界。
上から水の中を覗くと、うっすら建物が見えた。
端末機を開き、AIのスマーに話しかける。
「スマー、この惑星……地球に人類はいないのか?」
「地球の物だと思われる衛星ネットワークの情報によると、数百年前まで存在していたそうですが、絶滅したそうです」
人類が絶滅した原因は、大雨による自然災害と、数日で死に至る感染症らしい。
木と水が多くて美しい惑星だが、住める環境かどうか、もう少し調査するべきだろう。
「スマー、地球を調査したいが、どれぐらいの距離を調査するのがいいと思う?」
「最低二万里ですね」
「里ってなんだ?」
「地球の言葉で伝えてみました。一里は四kmで……」
「俺達の惑星の単位で言ってくれ」
「五千テケロ。地球二周分の距離です」
「一周でよくないか?」
「正確なデータを収集するなら二周がいいかと」
「ちっ、分かったよ」
俺は空中バイクに股がり、二万里の旅に出た。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。
