ドラム式選択肢
放課後の誰もいない、楽器だけが眠る音楽室。
さっき職員室で、担任から進路について聞かれた。
高校を卒業したら専門学校で技術を身につけるのもいいし、老後のことを考えてすぐ就職して貯金を貯めていくのもいいし、バイトをしつつやりたいことを見つけるのもいいし……。
人生は選択肢が多すぎる。
だから俺は、ドラムで選択することにした。
音楽室の端にあるドラムセットの椅子に座り、スティックを持つ。
キックペダルを踏んでバスドラムを鳴らしつつ、スティックでタムとシンバルを叩く。
このドラムセットは、軽音部である俺の相棒だ。
最後に叩き終えた部分で進路を決めよう。
タムは進学、シンバルは就職、バスドラムはバイト。
ツクツクテーン!(シャーン!)
全て同時に叩き終えてしまった。
「やっぱ決まらねぇー!」
「おい!何時だと思ってるんだ!早く帰れ!」
音楽室のドアが開き、顧問に怒られる。
窓の外を見ると、夕陽が沈んで暗くなっていた。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。
