中央に名峰の聳える北の島 利尻島に行ってきた 利尻・礼文旅行記#2
前回から続いて,日本最北端の地がある稚内市の西に浮かぶ,利尻島と礼文島へ行ってきた旅行記をお届けする。
利尻
Cruise
曇り空の下,礼文島の香深港を発ち,利尻へ向かうと,晴れ空の下に利尻富士が見えてきた。礼文とは異なり,予報通りの天気の下に立派に聳える利尻富士を見て,期待が高まる。

利尻富士の景勝地
利尻に到着後は,早速,島内を観光した。利尻島は,その形から利尻富士とも呼ばれる利尻山を中心に円形になっている島であり,その利尻富士が聳える景色を愉しめる場所が数多くある。
その中でも最初に訪れたのが,姫沼である。姫沼は,既存の小さな沼のあった場所をせき止めて作られた人造湖だそうだが,湖面に利尻富士の映り込む「逆さ利尻富士」が見られるスポットである。



その後は富士野園地へ向かう。富士野園地は,利尻の海岸の植生を見られる原生花園のような場所であり,この時期は利尻富士を背景にエゾカンゾウの花が咲き誇る景色を愉しめる。






真っ暗ではなかったので,利尻富士のシルエットとともに星空を見られた。
自然豊かな島南部
翌朝起きると,旅館の部屋からは立派な利尻富士が見えた。

この日の朝は,利尻富士の万年雪が見られるヤムナイ沢という場所へハイキングに向かうつもりであったが,そのハイキングコースは去年から通行止になっているとのことであった。
仕方ないのでヤムナイ沢は行きたいところリストに残し,島南部にある利尻富士の展望スポットをまわることとした。
最初に訪れたのは沼浦展望台である。北海道の銘菓である白い恋人のパッケージに描かれている山は実は利尻山なのだが,そのパッケージの絵と最も近い山並みが見られるのがこの場所であることから,白い恋人の丘とも呼ばれている。

しかし残念ながら,宿から見たときから少し気になっていた分厚い雲が利尻富士を覆ってしまい,白い恋人のパッケージに描かれた山の姿は拝めなかった。
沼浦展望台の麓にはオタトマリ沼がある。こちらは人造湖である姫沼と異なり,爆裂火口の底が泥炭地となってできた利尻最大の湖沼で,まわりには湿原が広がっている。こちらも沼のまわりを一周ハイキングできるほか,売店で軽食を楽しむこともできる。



沼浦から少し西に進むと南浜湿原がある。こちらは高層湿原と低層湿原が混在した珍しい湿原であり,利尻富士町の文化財にも指定されているそう。



利尻の海と利尻富士
さらに西に進んだら,利尻島の南端付近の仙法志御崎公園に立ち寄る。これまでに寄った場所はすべて沼や湿原といった山寄りの場所であったが,こちらは冷え固まった利尻山の溶岩流が織りなす荒々しい海岸越しに利尻富士を見られる(筈の)スポットである。







山から見る利尻富士
利尻富士への登山口は鴛泊のほかに沓形にもあり,沓形の登山口は車で5合目まで登った先にある。その付近は見返台園地と呼ばれており,駐車場から意外とキツめな坂を登った先にある展望台からは,沓形の集落を望めて,振り返ればそこには利尻富士が聳えている。

分厚かった雲も薄くなってきた


利尻昆布のだしをブレンドした焼き醤油ラーメンが美味しい
昼食を終えると利尻を発つ時間が近づいてきたが,その前に小さな丘に登った。鴛泊港の近くにあるペシ岬である。急なトレイルを登る必要があるが,往復30分かからずに登ることができ,頂上からは標高が100 mも無いにも関わらず360°の大パノラマを愉しむことができる。




昼頃まで出ていた分厚い雲もついに消えて,港越しに見る利尻富士が立派である。

Flight
灯台経由の緩やかなトレイルからペシ岬を下りて,空港へと向かった。昼までは雲に覆われていたにも関わらず,すっかり晴れた利尻富士に見送られ,島を後にする。




旭川・富良野
利尻からの飛行機が新千歳に到着したら,電車で富良野に立ち寄ってから旭川へと向かった。



ふわふわの卵が美味しく,北海道の野菜も美味しい。
富良野・美瑛ノロッコ
翌日は旭川から富良野へ向かうトロッコ列車である,富良野・美瑛ノロッコ号に乗車した。大きく開いた窓を持つレトロなトロッコ列車からは,心地よい風を感じながら北海道の大自然を愉しむことができる。





青い川
富良野に到着後は,帰宅するために旭川空港に向かうついでに,驚くほどコバルトブルーに染まっている池の景色で有名な白金青い池へ立ち寄ろうとした。しかし,ちょうど日曜日なのもあってか,知名度の高すぎるこの青い池は駐車場の手前で大渋滞。誇張抜きで,おそらく駐車場に入るまでは1時間程度要するほどであった。
実はまだ青い池に行ったことはなかったので,行きたい気持ちは山々であったが,飛行機に間に合わなくなってしまうため,すぐそばにある白ひげの滝へと向かった。
こちらは橋の上から青い池に注ぐ川を見られる場所であり,青い池ほどではないもののじゅうぶんに美しい,コバルトブルーに染まる川を見ることができる。


Flight
そしてついにこの旅ももう終わりである。一瞬で過ぎ去ったこの4日間を振り返りながら,旭川から羽田へ向かった。

