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【VOL.6】静かな参道で深呼吸、熊本・小国両神社

線状降水帯を逃れる為に予定を変更した熊本の旅。

天気が良ければ大観峰や草千里ヶ浜を散策するつもりが、濃霧で断念して予定を前倒しで参拝させていただいたのが、熊本県阿蘇郡小国町の小国両神社(おぐにりょうじんじゃ)です。

※静岡の「小國神社」とは別の神社です。

数年前までは存じ上げなかったのですが、桜井識子さんが紹介されていたのを拝読して翌年から参拝させていただいております。

まず知っておきたい、小国両神社ってどんな場所?
小国両神社は、ただ静かで美しいだけではありません。

この土地の歴史と人々の暮らしに深く関わる、二柱の兄弟神様をお祀りするユニークな神社です。

なぜ「両神社」なの? その名の通り、ご本殿には二つの社が並び立ち、**高橋大神(たかはしおおかみ)と火宮大神(ひのみやおおかみ)**という兄弟の神様がそれぞれ祀られています。

太古の昔、この兄弟神が力を合わせ、阿蘇小国郷を開拓し、人々に農耕や暮らしの知恵を授けたと伝えられています。

二つの社が並ぶ姿は、まさに兄弟の絆と協力の象徴なのです。

「千両・万両の神様」と呼ばれる、開運ストーリー

江戸時代、この地で何度も行われた「富くじ(現在の宝くじのようなもの)」。

ある商人が神様のお告げで一番くじを当て、大いに商売を繁盛させたという逸話が残っています。

その感謝を込めて私財で町の整備を行ったことから、両神社の神様は「千両・万両の神様」と呼ばれ、今も開運や金運上昇のご利益で篤く信仰されています。

小国両神社は道路から石段を数段上った先に鳥居が佇んでいます。鳥居をくぐり、更に石段を上ると凛々しい狛犬さんが出迎えてくれます。

これまで数々の神社に参拝してきましたが、こちらの狛犬さんは1,2を争うカッコ良さです。

神社自体は決して大きくはありませんが、立派な楼門が構えられています。


参拝

□  鳥居と、まっすぐな参道 鳥居の前で一礼して中へ入ると、緑の木々に挟まれたまっすぐな参道が迎えてくれます。

□  手水舎で、手と口を清めます。

□  拝殿で、静かにご挨拶 きらびやか、というよりは、凛としていて清々しい拝殿。

ここで大切なのが「両神社」へのご挨拶です。

向かって左「高橋宮」:まずはこちらで兄神様へご挨拶。郷土開発や産業の神様として、日々の仕事への感謝を伝えます。

向かって右「火宮」:次に弟神様へご挨拶。こちらは火の神様であり、私たちの生活に欠かせない火の恵み、そして家庭の安全を守ってくださる神様です。

二つの社が並び立つ建築様式は、神様の物語を空間で表現しているそうで、とても興味深いものです。それぞれに手を合わせることで、より深く神様との繋がりを感じられる気がします。

二拝二拍手一拝。ここではたくさんのお願い事をするより、「今日、無事に来られたことへの感謝」を伝えたくなりました。

□  御神木の前で、深呼吸

拝殿でのご挨拶を終えたら、ぜひ社殿前にそびえる**「三神杉」**の前に立ってみてください。

樹齢数百年を超える三本の巨杉は、それぞれが神様の宿る木とされ、地中では根が一つに繋がっているとも伝わります。

見上げていると、風が杉の葉を揺らす音に包まれ、根拠のない安心感が湧いてきました。

最高に贅沢な時間です。


□  最後に授与所へ。
参拝の記念に御朱印をいただいたり、お気に入りのお守りを手に取ったり、穏やかな気持ちと一緒に持ち帰りらせていただきます。

御朱印
受付場所:拝殿の横にある授与所でいただけます。

受付時間:朝8:30頃から17:00頃までが目安だそうです 。ただ、神社の行事などで変わることもあるので、少し余裕を持つと安心です。

御朱印:私がいただいたときは、書き置きのものを丁寧に授与してくださいました。季節によっては限定の御朱印も登場するそうです。

混み具合:平日の午前中に伺ったので、とても静かでした。休日のお昼前後は少し待つこともあるかもしれません 。

※時間や初穂料は変わることもあるので、お出かけ前に公式サイトなどで確認するか、現地の案内に従ってくださいね 。

アクセス
車で行くなら:国道沿いでわかりやすく、無料の駐車場(40台くらい)があります 。

私が訪れた平日は余裕でしたが、お祭りなどの日は近くの町営駐車場も頭に入れておくと良いかもしれません。

公共交通機関なら:JR阿蘇駅から車で35分ほど 。バスもありますが、本数が限られていることもあるので、事前に時刻表のチェックをお忘れなく 。

雨の日は参道の石畳が少し滑りやすくなるので、気をつけてくださいね 。

夏は虫よけスプレーがあると、さらに快適です

思わずカメラを向けたくなった、私のお気に入り。

参道から見上げる楼門:緑のフレームに切り取られた楼門が、本当に美しいです。

見上げる御神木:その大きさと生命力を、ぜひ写真にも収めてみてください。

おわりに|

持ち帰ったのは“心の余白”というお土産 

小国両神社は、“急ぎ足の毎日”を、一度立ち止まって深呼吸に変えてくれる場所でした。

金運や商売繁盛のご利益で知られていますが 、私がいただいたのは、穏やかで軽くなった心だったように思います。

もしあなたが「ただ静かに心を整えたい」と感じていたら、この参道を歩いてみてください。

帰り道、きっと視界が少しだけ明るくなっているはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、あなたの旅の背中を、やさしく押せますように。

どうか良い一日をお過ごしください。


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